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渋谷スクランブルスクエア第一期棟(東棟):工事進捗率30% 2017年10月26日
新宿駅と池袋駅に次いで、東京都内の西側の鉄道ターミナル駅の中では有数の規模を誇っているJR・東急渋谷駅の再開発工事が始まっています。2014年7月現在、既に東急東横線の渋谷駅が地下化されていて、現在は東急百貨店東横店の取り壊し工事が実施されている状況です。この一大プロジェクトのコンセプトや概要をまとめてみました。
2008年6月 東京地下鉄副都心線の渋谷-池袋間が開業。
2008年6月 東京都と渋谷区は「渋谷駅街区基盤整備方針」を発表。
2009年1月 「渋谷駅街区基盤整備都市計画変更(原案)のあらまし」を公表。
2010年10月 「渋谷駅街区土地区画整理事業」が施行認可された。施行期間は同年度から2026年度までの16年間となっている。
2012年4月 東急文化会館跡地に渋谷ヒカリエ開業。
2013年3月 東急東横線の渋谷駅高架ホームが廃止、翌日3月13日から東横線と副都心線の相互直通運転開始。
2013年6月 東京都は、渋谷駅周辺地区における都市計画を決定した。
駅2階に山手線の内回りと外回りのホームを一つにまとめ、その隣に埼京線を発着させます。地上3階の銀座線ホームは渋谷ヒカリエ側に約130メートル移動することで、地下5階の副都心線・東急東横線との連絡性を高めます。2020年までには地下と地上を結ぶ「アーバンコア」と呼ばれる移動空間が誕生し、すべての乗り換えがスムーズになります。駅ホームを覆うよう新設される3棟のビルのうち、東棟は19年、中央棟と西棟は27年の竣工予定です。
2015年7月2日、東急電鉄とJR東日本、東京メトロ3社のプレスリリースによって、再開発計画の予定変更が発表されました。2019年度に開業を予定する東棟の最上部に、屋外と屋内からなる展望施設を設置するとのことです。
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北側から見た東棟の完成予想図(屋上展望台の併設決定後)です。地上47階建てで高さは228.3メートルの規模となります。
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北側から見た3棟の完成予想図です。直下をJR渋谷駅が貫くことになります。(屋上展望台が追加される以前の完成予想図です)
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スクランブル交差点から見上げて構図の完成予想図です。屋上展望台が追加されたことによって、雰囲気が少し変わりましたね。
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東棟展望施設のイメージです。六本木ヒルズ森タワーの屋上展望台「東京スカイデッキ」よりも広々とした展望台になりそうですね。
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展望施設からスクランブル交差点を見下ろすイメージです。
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展望施設から新宿方向を見るイメージです。
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展望施設から富士山を望むイメージです。
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東棟が完成すれば、地下5階にある東急東横線の渋谷駅と地上2階にあるJR渋谷駅などとの乗り換えがスムーズになるとみられます。
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東棟の建設工事を先行的に行い、2019年度に完成します。その後、東急東横店の機能を東棟の低層階に移し、西棟と中央棟の建設が始まります。
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3棟の建物や駅前広場をつなぐ多層の歩行者ネットワークを整備することになります。
整備内容の概要です。
駅施設の改良
1.旧東横線地上ホーム跡地を利用して埼京線・湘南新宿ライン(山手貨物線)ホームを山手線ホームと並列化する。また、山手線ホームも島式(1面のホームの両側に線路がある形態)に改めた上でやや北寄りに移設する。これによりJR駅のホーム配置は恵比寿駅と同様となる。
2.銀座線ホームを東寄り(JR線よりも東側)へ移設し、ホームを島式化する。新たな位置は明治通りとJR線の間の空間であり、狭い階段や改札が一新される。
3.山手線ホーム上の改札口が全面的に建て替えられ、広大な乗り換えコンコースが設置される。国道246号上部では東西広場を越えるペデストリアンデッキに連絡する。なお、現在埼京線・湘南新宿ラインホームへ連なっている連絡通路は新南改札方面への自由通路として残る模様である。
新駅ビルの建設
1.旧東横線地上ホームと東急百貨店東横店を解体した跡地を利用して新たな駅ビルを建設する。
駅前広場の改良
1.ハチ公前広場と西口バスターミナルを結ぶ車道を廃止し、自動車の通り抜けをなくす。
2.西口バスターミナルの地下にタクシー乗り場を新設し、集約する。
3.これらにより、ハチ公口・西口・東口の各広場とバスターミナルを拡大する。
歩行者動線の改良
1.駅施設や広場、駅ビルの改良により、東西を結ぶ通路の拡大、歩道や地下道の改良を行う。
2.東口側の新文化街区・新駅ビル・西口側を結ぶスカイウェイ(連絡通路)を設置し、駅周辺が谷状の地形になっているところを水平に結べるようにする。
駐車場・駐輪場の整備
1.西口地下のタクシー乗り場のさらに下に公共駐車場を整備する。
2.副都心線の駅の上に地下駐輪場を整備する。
淀橋台地や豊島台地といった広大で平坦な丘陵地帯の上に整備されている新宿駅や池袋駅、江戸城東部の大名小路跡地の平坦地に整備されている東京駅と違い、渋谷駅は、渋谷川と宇田川の二つの都市河川が合流している谷底地形の中に位置しています。駅の両側が斜面担っているので土地の制約が非常に多く、狭いスペースの中に東急東横線ホームやJR山手・湘南新宿線ホーム、駅舎や百貨店、駅前広場や大通りが密集しています。この制約によって渋谷駅の中は非常に狭くて複雑な構造になっていて、利用者にとっては不便なターミナル駅となっていました。
今回の大規模な再開発工事は、こうした駅構内や周辺の複雑さを解消する目的があります。
計画建物の概要
事業主体 東京急行電鉄株式会社
東日本旅客鉄道株式会社
東京地下鉄株式会社
所 在 東京都渋谷区渋谷二丁目23番 外
用 途 事務所、店舗、駐車場等
敷地面積 約15,300㎡
延床面積 約270,000㎡
階数 東棟:地上47階 地下7階、中央棟:地上10階 地下2階、
西棟:地上13階 地下5階
高さ 東棟:約230m、中央棟:約61m、西棟:約76m
設計者 設計:渋谷駅周辺整備計画共同企業体(日建設計・東急設計コンサルタント・ジェイアール東日本建築設計事務所・メトロ開発)
デザインアーキテクト:日建設計、隈研吾建築都市設計事務所、SANAA事務所
予定工期 2013年度~2027年度
開業予定 東棟:2020年 中央・西棟:2027年
ニュースリリース:ケンプラッツの特集
ついに着工、渋谷大改造の全貌 2014/8/1
プレスリリース:東急電鉄他4社発表の報道資料 2013年6月7日
渋谷駅周辺地区における都市計画の決定について
プレスリリース:東急電鉄他2社発表の報道資料 2014年7月17日
渋谷駅街区開発計画Ⅰ期(東棟)の工事着手について
プレスリリース:JR東日本発表の報道資料 2015年7月2日
渋谷駅街区開発計画Ⅰ期(東棟)への展望施設設置について
プレスリリース:東急電鉄発表の報道資料 2017年8月1日
渋谷駅街区開発計画の施設名称が「渋谷スクランブルスクエア」に決定 オフィス・商業施設のリーシングを開始
-2019年度、渋谷エリア最高となる高さ約230メートル、地上47階建の第Ⅰ期(東棟)開業-
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「渋谷駅西口交差点」前から「渋谷スクランブルスクエア第一期棟(東棟)」の高層オフィスビルの鉄骨群を撮影しました。鉄骨群の高さは50メートル以上まで積み上がっていました。
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西側から、「渋谷駅前中央商店街」前から鉄骨群を見上げて撮影しました。手前側には「東急百貨店東横店南館」の建物が建っています。
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場所を少し移動して「スクランブル交差点」前にやってきました。キューフロントの敷地前から「渋谷スクランブルスクエア第一期棟(東棟)」の鉄骨群と東急百貨店東横店西館の建物群を撮影しました。
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「渋谷スクランブルスクエア第一期棟(東棟)」の鉄骨群をズームで撮影しました。
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JR在来線のガード下を通り抜けて、「のんべい横丁」の入口前にやってきました。北西側から「渋谷スクランブルスクエア第一期棟(東棟)」の区画を撮影しました。
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北側から「渋谷スクランブルスクエア第一期棟(東棟)」の鉄骨群を見上げて撮影しました。
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「宮益坂下交差点」前から「渋谷スクランブルスクエア第一期棟(東棟)」の鉄骨群を撮影しました。
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北東側から、鉄骨群を見上げて撮影しました。
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鉄骨群をズームで撮影しました。
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南東側から、「渋谷署前交差点」から「渋谷スクランブルスクエア第一期棟(東棟)」の鉄骨群を撮影しました。
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南東側から、鉄骨群の低層階部分を撮影しました。低層階部分には、カーテンウォールのガラスが取り付けられていました。
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南東側から、高層階部分を見上げて撮影しました。
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ペデストリアンデッキ内を歩き、再開発工事現場前にやってきました。
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「渋谷スクランブルスクエア第一期棟(東棟)」の鉄骨群の敷地東側(宮益坂側)を撮影しました。
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敷地東側には、都営バスの降車場が整備されていました。
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渋谷駅一帯の地図です。