★ベルの徒然なるままに★

映画、ゲーム、アニメ、小説、漫画・・・管理人ベルの、大好きな物をいっぱい集めた徒然日記です。

『四畳半神話大系』

2010年09月14日 | ゲーム・アニメ萌え語り
久しぶりに、PCからの日記です。

ミクのボイスには少し書きましたが・・・先週末は、アニメの一挙見をしていました。
この春のノイタミナ枠、ちょうど『のだめカンタービレ フィナーレ』と現在OA中の『屍鬼』の間に放送されていた、『四畳半神話大系』。

録り溜めたまま、見ていなかったのですが、オットがボチボチと全話見てて。
で、見終わった後、「物凄く面白いから、ベルも絶対見てみて(*><*)b」というので、私も土曜の夜から、ボチボチと見ていたら・・・。

あまりに面白くて、結局、日曜日中で全部見終わってしまったという。
まあ、30分の全11話だからね。
土日あれば、見終われるでしょう(^^)b

で。
『四畳半神話大系』。

激ハマりました。
面白いです! 面白すぎます!!

京都が舞台というコトもあって、出てくる場所、場所、全部知ってる所、知ってる風景なのですよね。
それも、私にとっては、魅力の1つでした。

そして。
アニメと言っても、普通のアニメとはちょっと違う、タッチ。
新感覚アニメーションっていうのかな。

時に、実写の写真が混ざったり、シーンシーンが、紙芝居の絵みたいだったり。
原色が沢山使ってあったり。
・・・と、いわゆる、普通のアニメーションとは違う感じなのですが、そこが、また、不思議な雰囲気を出していて良かったです。
こういう描き方、物凄く好き!
物語の摩訶不思議感とも、ピッタリ合ってて、良かったです!

そして、このアニメ、諏訪部さんもご出演というのも、諏訪部さんファンとしては、凄く嬉しいのです~っ。それも、凄く面白い役で、ね(^^)b うふふ。



で。
物語というのが、これまた、ホント、不思議なお話なのですが。


主人公は、京大農学部の3年生。
因みに、主人公の名前は出てきません。
ずっと、『私』なのですよね~。

んで、この主人公の『私』。
大学3年生とはいえ、本当に、無益な大学生活を送ってきたわけですよ。

異性との健全な交際どころか、異性からの孤立。
学問を精進するどころか、学問の放棄。
肉体を鍛錬するどころか、肉体の衰弱化。


第1話では。
そんな己の人生を嘆きつつ、糺ノ森に時々出没する屋台でラーメンを食べていたところ。
隣に座って、やはり、ラーメンを食べている、不思議な男に声をかけられるのですよね。

ヘンチクリンな着物を着て、天狗のような下駄を履いたその男は、下鴨神社の神様、『かもたけつぬみのかみ』と名乗ります。
彼が言うには、もうすぐ、神無月。
全国の神様が、出雲に集まって、男女の縁を結ぶ季節になる~と言います。
そして、主人公『私』のよく知っている『明石さん』とい女の子の男女の縁を。
『私』と結ぶべきか、『私』の悪友であり、超絶性格の悪い『小津』という男と結ぶべきか、迷っている所だ・・・というのでした。

そして、『私』は、明石さんを、小津なんかとくっつけては、断じてならぬ!と思うわけですが。。。。。。。

そこで、時間は少し戻り、『私』と小津の関係について、回想シーンになります。
『私』曰く、小津なんかと付き合わなければ、自分の魂はもっと清らかな物であり、自分の人生ももっとまっとうな物であったのだ・・・と。

という訳で。
『私』が大学入学時。

不毛だった高校時代とおさらばし、薔薇色のキャンパスライフ、麗しの黒髪の乙女との交際を夢見て、大学の門をくぐります。
そして、薔薇色のキャンパスライフを送る手段の1つとして、テニス同好会に入会。
麗しの女子大生達と、恋のラリーを打ち合うことに、胸を膨らます訳ですが。

人付き合いのスキルを全くと言っていいほど持たなかった『私』は、恋人どころか友達すら出来ず、サークルで孤立。

そんな時に現れたのが、同じテニスサークルに所属する小津。

彼も、友達の居なさそうなヘンなヤツで。自分たちが孤立したウサを晴らそう、と『私』に持ちかけるのです。
そして彼らが選んだ道は、「恋の邪魔者」になること。サークルや学内で、恋人同士がイチャつこうものなら、悪口、変なウワサなど、ありとあらゆる手段を使って、そのカップルが別れるようにし向けます。
こうして、『私』と小津は、学校中の嫌われ者に・・・。

そして、ある時、ついに暴徒と化した学生達に追いつめられ・・・『私』は小津と共に、鴨川に放りこまれるのですが。
その時に、『私』は思います。


「なぜ、こんなことになったのか・・・。もし時間が戻るなら、大学に入学した当初に戻りたい・・・」

と。

そして、京大の法学部時計台の時計がキュルキュルキュル~と逆回転し。


第2話では、なんと、またまた、1年生の入学時に時間が戻っています。

そして、『私』が次に選ぶのは、映画製作サークル「みそぎ」に入部すること。
映画を作りながら、麗しの乙女と恋をすることに胸を膨らませます。

がしかし。
この「みそぎ」なるサークル。

城ヶ崎先輩(cv諏訪部さんですよぉぉぉぉぉぉぉ)という、カリスマな先輩の独裁政権。女子達は、皆、城ヶ崎先輩にお熱。
製作する映画も、すべて、城ヶ崎先輩が格好いい主人公を演じる物ばかり。

そんなサークルにも、城ヶ崎先輩にも嫌気が差しているとき、
「城ヶ崎先輩のヤツを破滅させてやりましょうよ~」
と声をかけてきたのが、同じサークルの小津という男。

彼は、妙に情報収集能力があって、城ヶ崎先輩の秘密を『私』に教えます。
その秘密たるや、衝撃なことばかりで。

なんと、先輩は成績が悪くて卒業できず、現在は大学8年生。
成績表の数字の低空飛行ぶりは凄まじい。

異常なまでのおっぱいフェチ。

そして、女の子にチヤホヤされている割には、実は、極度の潔癖で、生身の女の子とは付き合えない。
そんな彼が唯一愛する女性は、ダッチワイフ(!)のカオリさん。

小津と『私』は、そんな城ヶ崎先輩の秘密を隠し撮りし、暴露映画を作成します。

そして、城ヶ崎先輩の主演映画「アレクサンダー大王」の上映回の日、コッソリ、フィルムを暴露映画とすり替えておき・・・。

スクリーンには、女子学生達が目を覆いたくなるような城ヶ崎先輩の秘密が映し出されます。
なんと、ダッチワイフのカオリさんと、ベッドインするシーンまで!!??

そんなこんなで、城ヶ崎先輩を破滅させるのには大成功した『私』でしたが、でも、やっぱり、後味が悪い。

自分は、こんな学生生活を送りたかった訳ではない。

時間が戻ってくれたら・・・せめて、大学入学時に戻れたら・・・・・・!

すると、またまた、法学部の時計台の時計が逆回転し・・・・・・。
またまた、彼は、大学入学時に戻っている・・・という。

そして、第3話以降も、自転車サークルに入ったり、ソフトボールサークル、英会話サークル、読書サークル・・・・・・・と、色んな選択肢を取るのですが。
どの選択をしても『小津』という悪友につきまとわれ、破滅する大学生活を送るハメになるのですよね~(笑)

いろんな選択肢を繰り返し、そして、ラスト、第11話で辿り着く結末というのが。

ホント、
「なんとっっっっっ!!!!!!(*><*)」
と思うくらい、ビックリで。

なんていうか、これまで、繰り返し続けてきた、『私』の不毛の大学生活のカケラが。
見事に、パズルのピースがハマルみたいにピタっとハマって。

本当に面白いのですよ。

いやはや、ウルトラ、ハマりました、このアニメ。


原作は、森見登美彦さんの小説ということで。
原作小説も読みます~っ。

物語も面白いのですが、何が面白いって、主人公『私』のモノローグの言葉遣いというか節回しが凄い!!
絶妙です!!!
京大の独特な雰囲気が、超リアルっ。

因みに、原作小説をチラっと読んでみたのですが。
まさに、アニメは原作通りの節回しで。

独特の表現なんだけど、それが、一気に物語り世界に引き込んでくれます~っ。


さて。
今読みかけの小説を読み終わったら、『四畳半神話大系』の原作小説を読みますっ。