★ベルの徒然なるままに★

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映画『マリーゴールド・ホテル 幸せへの第二章』

2016年03月25日 | 映画鑑賞記
今日は、先週見てきました、映画『マリーゴールド・ホテル 幸せへの第二章』の感想を♪

この作品、2011年に制作された映画『マリーゴールド・ホテルで会いましょう』の続編。

マギー・スミス、ジュディ・デンチ、ビル・ナイなど、豪華なキャストそのままで、更に、リチャード・ギアも加わっての続編ということで、とても楽しみにしていました。


■マリーゴールド・ホテル 幸せへの第二章』予告編



残された人生をインドの豪華リゾートホテルで楽しく過ごそう・・・。
そう思って、はるばるインドへ渡って来たイギリス人のシニア達。
がしかし。
実際に、インドのマリーゴールド・ホテルにやって来ると、実は、彼らは、PVに見事ダマされてて、そこにあったのは、ただただオンボロな潰れかけホテル・・・。

そのホテルの再起を巡って、若い支配人と、シニア達の人間ドラマが描かれているのが、前作『マリーゴールド・ホテルで会いましょう』。

今作では、それから少し時が経ち。

経営が、ある程度軌道に乗って来たマリーゴールド・ホテルの経営拡大や、若き支配人の結婚、そして、前作からこのホテルに滞在を続けているシニア達のそれぞれの活躍、恋愛、葛藤・・・等々の物語です。

マリーゴールド・ホテルで第二の人生を歩みはじめ、それぞれ、新しく始めた仕事も順調なシニア達だったり、ホテルの二号館を作ろうという話が出たり、と、前作の登場人物達のその後のお話で、まさに、「続編」って感じの作品。


心温まるエピソードも多く、良いお話だったと思うのですが、わたし的には、やっぱり、前作の方が好きかなぁ~っていうか。
前作のエンドのままで良かったのではないかなぁ~とは感じました。

これから成長しようとしていくホテルや若い支配人、第二の人生を歩み始めようとするシニア達。
このエンドのままで、その後の彼らのお話は、映画を見た人のそれぞれの心の中に~の方が良かったような気も・・・A^^;;


うーん。
なんか、いかにも「続編!」って感じでね~。

仕事や恋愛で、更にステップを進めたくても、どうしても、自分の年齢・・・ひいては、いつか訪れる「死」をイメージしてしまい、なかなか前に進めない・・・という悩みは、まだ、私には分からない感覚だからなのかもしれませんが。。。
そういう葛藤が、なんだか切なかったです。

もちろん、そうではなくて、生涯現役!とばかりにパワフルな人も居ますがね(^m^)

でも。
それぞれが老いと向き合い、それでも、その老いに対して、悲壮感というものが無く、前向きに受け入れている姿は良かったです。

「年を取る」ということは、どうしても、体調を崩しやすくなったり・・・と。どうしてもネガティブなイメージを持ってしまうのですが、でもでも、マリーゴールド・ホテルの彼らの生き方を見ていると、「年を取る」ということも悪いことではないなぁと思えて来るのです。

色々な経験を積んでこその、今の自分。今の人生。

それは、若者には絶対持てない「もの」ですものね。

そうして、人生、いつでも、「今」が一番充実している。

凄く素敵なことだと思いますし、私もそんな風に生きられば良いなぁと思ったのでした。


だけど、その一方で、結婚式を迎える支配人など、「若さ」も、やはり、その時にしかない輝きを放っているのですよね。

映画を見ていると、その対比をどうしても感じてしまいました。

だけど。

でもでも、

人間、誰だって、若くて輝いている時もあり、やがて、年を取っていく。

それが人間。

だから、若くても、年を取ってても、その時その時の瞬間を大切に、そして、その時その時の人との出会いやご縁を大切にしていくことが、より豊かな人生へと続いていくのかなぁと思ったのでした。

そして。
私が一番印象に残ったのは、ジュディ・デンチとマギー・スミスの二人が語り合うシーンです。

二人の大女優さんのシーン。ジーンと来ました。




今作は、前作と違い、インドのダンスシーンなどもたくさん入り、よりインド色が強く、華やかなシーンも多かったと思います。

そんな華やかでありつつも、しっとりとして、時にユーモアが混じる、素敵な人間ドラマな作品でした。

マリーゴールド・ホテルと、その滞在者たちに、これからも幸多からんことを!と祈りたくなるお話です。