懐かしい昭和の情景を追って

過去に撮影したネガをフィルムスキャナーで電子化しています。蒸気機関車、古い町並み、茅葺民家を投稿します。

日本茅葺紀行 NO,468 山際の家

2018年09月08日 | 日本茅葺紀行
撮影場所 島根県安来市

集落や民家は山際に並んでいる事が多い。
田舎ならば田圃の真中に家を建てることはないか。
民家は山裾の斜面に石垣を積み建てる。

農業地域は田畑ファーストである。民家は空いている隅に建てるのが基本だ。
都会は民家が詰まっているので集落の形成は見られないが田舎では今もそんな集落の形態を残している。

今回の地震被害のあった北海道厚真町の民家も山沿いに並んでいる。広大な北海道でも本州から開拓に入った人が山沿いに集落を造ったのであろう。
山沿いに並んでいただけに山の崩落で被害が拡大した。
北海道はプレート型の巨大地震は何度かあったと思うがここまで被害は無かったと思う。
阪神淡路、熊本地震と直下型の怖さであろうか

山際に民家を建てえる目的は北風を防いでくれる。井戸を掘り飲料水を得やすい。薪が得易い等が考えられる。
山際は土石流や地震災害を起こす。阪神淡路、東日本大震災で造成団地が家土砂とも崩落したところが何箇所もあった。

日本列島は災害列島である。洪水、土石流、地震による家屋の倒壊、液状か、台風被害
いままで被害に遭わなかったのは巨大地震に遭遇していない。大規模水害に遭わなかっただけであろう。