2018年12月21日(金)
送別会が終わって気分的には終わりなのに、机の上はまだ山。
午前中に退職のための書類をいただいて説明を受けた。
60歳で退職すれば、年金として受け取れた積立。
会社だったり、組合だったり、将来のために積み立てている。
退社することによって、年金として受け取れなくなる。
将来の予定では、このお金で生活して行くつもりだった。
保険だって会社の団体保険である。
退社することによって、脱退しなくてはいけない。
死んでも保険が出ない。
保険もかけ直す必要がある。
どれだけ会社から恩恵を受けていたのだろう。
夜は隣の職場の忘年会。
このみんなにお世話になった。
夜遅くまで残業していると、夜勤の人が声をかけてくれる。
「みけさん、時間ですよ。帰らなくちゃ」
「これ困ってるんだけど」
「調べて対応しておきますね」
2次会はいつもの通りにラーメン
みんなで辛いラーメンを食べるのだ。
さすがに私には無理。
別のラーメンを頼んだ。
3次会はニモのいるお店。
ここで以前働いていた人に出会った。
「会えてよかった。私退職するの」
帰りは後輩と一緒にタクシーに乗った。
彼女と飲みたかったのだ。
彼女の彼は元私の同僚。
だいぶ長く付き合っているのに結婚しない。
すでに一緒に住んでいて、30歳を超えた。
彼が踏ん切りがつかないのだ。
タクシーで彼女の家の前に行くと、彼が待っていた。
「ミケさん、結婚おめでとうございます。何かプレゼントしようと思ったけど、家にあったのこれだったので」
そう言って渡された赤ワイン。
「あなたも、しっかりしなさいね。幸せになってね」
そう言ってタクシーをすすめた。
タクシーの中で泣いた。
会えたことの喜びと、気を使ってくれた喜び。
彼が18歳の時から知っているので、大人になったなと母のような感情。
このワインはなかなか飲めないな。