毎年送ってもらってきた小冊子、『NHK 介護百人一首』。
( ↑ この、リンクしたところで、全ての作品が見れます)
介護する人・受ける人など、それぞれの、
その時その時の こころ模様などを表した、貴重な作品揃いです。
この企画は、もう6回目。
私は初回から戴いてて、だんだんと投稿作品の中身が充実してきているのを感じ、
「ね、こういうのがあってねぇ~、どう思う?」って紹介したくなるんです。
100首すべて読ませてもらって、
特に これ、と
私の心に響いたものは、5首。
今日は、そのうちの一つです。
(原文は、縦書き)
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デイケアー行く日忘れた母親に
ボケた父言う「お前が行けや」
延時千浪
父は、要介護2で週3回デイケアーへ行きます。ある朝、介護をする母は迎えの車が来てから父がデイケアーへ行く日だったと気付いたそうです。慌てて支度する母に、父が「わしが行くよりお前が行った方がええんじゃないか」と。後でこの話を聞き、家族で「ナイス」と大笑いしました。
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なんてほがらかな家族でしょう
そりゃ、毎日いつも こんな風には いかないかもしれない。
本当にタイヘンな時もあるかも。
でも、あるひと時の味わいなどを、こんな風に作品の形に出来ると、
心の支えになったり、なにか、大事なことを胸のなかで確認したり。
そんなあったかいものが周りじゅうに広がっていったりするんですよね。