このごろ、図書室の本を読み漁ってます。
そんな中で、久しぶりに良い本に廻り合った。
『こころと人生』というタイトルには、さほど惹かれず(こういうの、けっこう読んできたので)、
通り過ぎようとしたら、
「河合隼雄 著」、というので手にとってみたんです。
本の内容
カウンセリングや心理療法という仕事をしていると、多くの人の相談を受ける。すべて何らかの「困ったこと」や「苦しいこと」があるためである。その人たちはそれを何とか早く除去したい、そこから逃れたいと思い、来談される。しかし、むしろそのような苦悩を通じてこそ、自分の新しい生き方を探し出したり、自分の人生の意味について新しい発見をされたりすることになる。悩みが成長へのステップとなる。それが人生の面白いところである。
人生のそれぞれの時期のこころの問題を、臨床家としての眼が細かに、かつ鋭くとらえた講演集。(Yahoo!より)
帯には、鶴見俊輔さんや、山田太一さんの推薦の言葉があり、
さらに谷川俊太郎さんのこの言葉は、読む前も、読んだ後も、
グッときた。
河合さんのお話は、こんこんと湧く、泉の水のようにおいしい。
日ごとの太陽のように古くて新しい。
みちばたの草のように当たり前で、よくみると美しい。
うーん、、蛇足ながら、
私だったら、さらに こう付け加えたい気持ちが。
「そして、じんわり あったたかい。」