きのうご紹介した、ペシャワール会のDVDには、小冊子が付いてました。
これまでの会報や書籍から、
この用水路大事業について、分かりやすく まとめられている。
――いずれ外国人(日本人)はいなくなる。
去った後、現地の人たちで運営していけるようにと、
それを最初から頭において活動しておられる。
そして、現地の風習や文化などは、日本や欧米などとは
かなり異なっている。それを基にして、
それに沿った形での援助なのですよね。常に。
決してこちらの価値観など押し付けたりはしない。
これが大切。
私がペシャワール会に惹かれる大きな理由は、
こういうところかもしれません。
この、二作目のDVD、とても感動的です。
感動的ですが、ここに納めきれない数々の問題があったことを、
会報や様々な書籍で伝えてもらってあります。
もう後に引くことも出来ない状況に追い込まれるような逼迫した事態が何度も。
そんなとき、
中村さんはじめ、スタッフの方々は、
現地の実状や人々の心情など受け入れ、受けとめ、共感したりしながら、
「なんとかして 」と、皆んなで乗り越えてこられたのですよね。
中村さんたちは、心から信頼され、尊敬され、感謝されてきた。
そして、
中村さんたちも、現地の人々を尊重してこられた。
日本からボランティアとして行った若者たちも、
人間として大切なものを学び、育ち合っている。
そういうお互い。
私は、そこに『共に生きる』ってどういうことかを探っていくときの、
大きなヒントになるように思えてくるのです。