michi のひとりごと

日々のつぶやき、あれこれ。

老々介護8年。 100歳になった母を見送りました。
こちらは重度の難聴。

土砂降りの雨にも、心から合わせられたよね

2013-06-20 16:03:31 | つぶやき

ずっと大雨注意報とか。

本当によく降る。

ドシャ降りの中を帰宅して、濡れた衣類や靴など後始末しながら、ほっ。。

こんな時は、若い頃、牛の飼育をしていたときのことを想い出すんです。

 

大雨だろうが台風だろうが、餌や水はゼッタイに必ずあげなければならない。

カッパ着てやるんだけど、作業してると どうしても顔はもちろん、襟や袖から雨が入ってビショビショに濡れる。

汗と雨で、もうグジャグジャ。

それでも、終わるまでやらなければ。

牛たちは、腹ペコで待ちかねているんだもの。

カッパの上から雨は容赦なく叩きつけてくる。

でも、そんなにエライとは思わなかった。

むしろ大自然と一体になれたような実感、

合わせてやっていける快感のようなものがありました。

              

飼育をしていた頃、色んなことがあったね~、と次々に浮かんできた。

その一つ。

 

まだ産まれて間もない仔牛は、一頭一頭囲いの中にいて、

通路側にバケツを置く輪っかがあり、そこにミルクの入ったバケツを置いてあげる。2リットルくらいだったか。

牛も一頭一頭 個性や癖などあって、ある仔牛は、ミルクを持っていくと大喜びで「わぁ~い!ミルクだ早くちょうだい、早く早く 」と、ピョンピョン跳びはねる。

そのために、せっかく温めてキッチリ計って用意したミルクのバケツに顔が当たって ひっくり返してしまうんです。いっつも。

「あ~あ、もったいない。 ったく、もう・・・」 またミルクを計って作り直しです。。

それもまた こぼしてしまったり。

毎日毎日そんなことの繰返しで、最初の頃はどうしてもムッきたり、その仔牛が悪いんだ、みたいに思ってたけど、そのうち、「なんとか彼の飛び上がる動きに合わせられないか」と思うようになり、腹が据わった。

3日目くらいに、彼が飛び上がって下りた正にその瞬間にサッとバケツを置くことが出来て、やっとこぼさずに済んだ。

その快感、達成感ったらなかったですねぇ。

その後も、こちらに少しでも気の緩みがあると、やられてしまう。 毎回毎回、真剣勝負でした。

 

             

 

私は、人との関係は不器用で、どっちかというと牛の方が・・・なんて何度か思ったけれど、

人とのことだって、本気で取り組み、苦手と思っていた人を受けとめることが出来たとか、合わせられたとか、

手ごたえを実感したことも時々は――。

  そう、こちらの姿勢しだいなんだよねぇ。

 

土砂降りの雨を窓から眺めながら、そんなこと想い出したり、つらつら思えてきたひとときでした。

 

 

 

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