minga日記

minga、東京ミュージックシーンで活動する女サックス吹きの日記

アプセヨ?

2007年08月16日 | 
 「韓国式あかすり」が大好き。初めて仁寺洞の大きな銭湯に行ったのはヴァイオリンの金子飛鳥ちゃんとだったが、あまりに気持ちよいので翌日も2人揃って出かけたら「あら、あなたたち昨日も来たでしょ?毎日はだめよ。一週間に一度くらいがいいのよ。」てな事を言われ、がっかりしながらお風呂だけ入ったっけw。

 夕方からホテルの近くにスーパー銭湯のようなところがあるというので大好きな「あかすり」に行くことになった。やった~~。

 入場料(銭湯代)は600円、あかすり代はいろいろなコースがあって、普通は¥1500だが、私はマッサージ付¥4500というのを選んだ。韓国マッサージ初体験だ。こういう銭湯は沢山あるようだが、大抵は地下にある。ここも地下3階で入り口にタオルが山積み。

 大きなジェットバス、サウナ、水風呂などに漬かりながら体を洗って待つこと30分。ヤンさんも本当は入り口で帰るつもりだったのに、私一人ではやはり不安ということでお風呂だけ付き合ってくださることになった。感謝。

 あかすりは浴場の隅っこに衝立があって、ベッドが2つおいてある。そこに黒いブラジャーとパンツだけのおばさまが2人、せっせとお客さんの体をこすっていた。「どこでも、あの黒の下着なのは何故でしょうね?」とヤンさん。私もいつも不思議に思っていた。あれがあかすりの制服なのだろう。もう少しかわいい水着とかにすればいいのに・・・妖艶な感じw。

 体がふやけてきた頃、順番が来た。前にきゅうりパック(きゅうりの薄切りを顔じゅうに貼り付けるやつ)をやってもらって顔が2,3日腫れてしまった事があったので、ヤンさんに「きゅうりパックはなしで」とお願いしてもらう。

 すっぽんぽんでベッドに横になり、両手にあかすりタオルをつけたお姉さんが足のほうから力強くあかすり開始。この力強さがあかすりの定番。お肌の弱い人には無理だな。怪我があったらどうするんだろう。などと考えつつ、一応どこも怪我していなかったことに感謝しつつ黙ってマグロのようにあかすりしてもらう。このざらざら感が気持ちいいのだ。

 2回も表、裏とあかすりをされ、シャワー浴びていよいよマッサージに。熱いタオルをばしゃっと足とお腹にかけてぐいぐいっと揉みだした。ものすごい力だ。足の筋をぐりぐりとなにかローラーのようなものを使って押しているぞ。痛くて痛くて悲鳴をあげそうになったがぐっと我慢。「アプセヨ」とお姉さん。何だろう?意味がわからないまま、足をあげる。もう一度「アプセヨ」と言われるのでまた足をあげる。ぐりぐり・・・・。イテテテ。あとでヤンさんに意味を聞いてみよう。足をアップせよ、と言われたような気がしたんだが。

 強力なマッサージがすべて終了。やく1時間のコースでオイル塗りたくられて最後にきゅうりパックはなかったが体中にきゅうりのすりおろしを塗られ、シャンプーもしてくれた。でも髪の毛洗うのに水はないよなw。お湯で流してもらいたかったけどとにかく日本語しか通じないからコミュニーションがあまりとれないのが難点だ。今度「あかすり」に行く時は「きゅうりパックはいりません。」「痛い」「お湯で流してください。」という韓国語を覚えて行かなくちゃ。

 先にあがって待っていてくれたヤンさんに「アプセヨ」の意味を尋ねると「痛いですか?」だった。な~んだ、あんなに一所懸命足をあげてたのに・・・。






 

日本の爪あと

2007年08月16日 | 
 今日は1日オフだったのでみんなで昼から仁寺洞(インサドン)で韓国定食を食べ、今一番ソウルのヒップな場所(東京で言うと青山あたりか?)といわれている街「三清洞」を散策した。

 2004年に金さんの49日で来て以来だが、街がどんどん変化しているようだ。ちょっと悲しかったのは金さんの博物館があった「アリラン」というお店に立ち寄ったらもう金さんの博物館がなくなってしまっていた事。金さん亡きあと、いろいろと複雑な人間模様があったようで、金さんの取り巻きだった人たちが分裂してしまったそうな・・・。

 それにしても人、人、人。仁寺洞の静かな佇まいの喫茶店にも立ち寄ってみたが、どこもかしこも観光客でいっぱいだった。

「今日は独立記念日なので人が特に多いですね。」と通訳のヤンさん。
「へー、どこから独立したのですか?」
「あの~~~(汗)」
「あっ、日本から?」
「はい、そうです。」申し訳なさそうに下を向くヤンさん。すみません、こちらこそ勉強不足でした。

 最後に世界遺産となっている王朝最後の宮廷「景福宮・キョンボックン」に行くと見物料が今日は特別な日なので無料だった。博物館で{韓国人の一生}を見たり美しい建物が立ち並ぶ庭園を散歩。しかし雨が止んだばかりで湿気が多くうだるような暑さには参った。

「ここは最後の王様がいろいろな会議をした場所です。」またヤンさんが観光ガイドをやってくれているので利樹が質問した。
「今は王様はいないの?」
「はい、日本人が王様の制度を廃止したのです。最後の王様は日本に連れて行かれました。」

 なんだか私達日本人は韓国で相当ひどいことをしたような・・・。「でも<罪を憎んで人を憎まず>ですから私達は関係ありません。」とヤンさん。カムサハムニダ。

 日本では「終戦記念日」ってお休みではないよなあ。勉強不足もいいところでしたが、改めて日本がやってきた事を考えさせられた韓国の「独立記念日」でした。