minga日記

minga、東京ミュージックシーンで活動する女サックス吹きの日記

再会のアサード

2014年11月18日 | ライブとミュージシャンたち
アルゼンチンに到着した翌日、ウーゴの彼女ネリーダから「ようこそ、アルゼンチンへ。さっそくだけど、今日の夜、ウーゴがテアトロ・アストラルでショーをやっているので観に来ない?」

Hugo Varelaはコメディアン、ミュージシャン、アーティスト。なんと称していいのかわからないくらいマルチタレントの南米のスーパースター。



前回初めてSashimiyaというレストランでIVAN(tp)と演奏したときに知り合って、仲良くさせていただいたウーゴたち。そのあともずっとface Bookで繋がっていたので、今回もブエノスアイレスに到着したとたん、お誘いが来た。



ウーゴのShowは漫談のような形で、2人のサポート俳優が途中に出て来てコントのようなものをやる。漫談は私にはさっぱりわからなかったけれど、いきなり客席と交流し、私たちの事まで「japonから来たミュージシャンだ!」と紹介したり、いじってくれて、ドカンドカンと笑いをとっていたのは流石。これだけなら日本にもキミマロとかがいるけれど、ウーゴの凄さはちゃんとした音楽家でもあり、創作楽器を奏でるところ。こんなミュージシャンというか、アーティストは世界にもあまり類がないのではないかしらん。もちろん、彼の人気は南米中に轟いている。オーストラリアまで公演に行っていたこともある。

ショーを堪能し、みんなと再会を喜んでいたら、ネリーダが「明日はShowがお休みだから、我が家でパーティしましょうよ。」

さっそく、翌日は夜8時くらいまでアパートでリハーサルをした後、仲良しのイヴァン(tp)が我が家に車で迎えに来てくれた。前回、毎週土曜にプエルトマデラのバーで演奏したときに知り合ってとっても仲良くなった好青年だ。彼のおかげで、Sashimiyaという日本食レストランで演奏し、そこでHugoやMiguel(イヴァンの師匠トランぺッター)とも知り合った。

「また会えて嬉しいよ。この前、別れた日は大雨。サチがわんわん泣いていたのが、つい昨日のようだね。」

イヴァンのスペイン語はほとんど理解不能だったのに、音楽で繋がると心も通じ合うところが素晴らしい(RIOにもちろん通訳もしてもらうけど)。ブエノスアイレスで一番会いたかった人の一人だった。


イヴァンと。

我が家から車で40分ほどかかってHugoの家に到着。すでに高野ご夫妻も来ていて、中庭でアサードが始まっていた。










美味しいご馳走、アサードの御礼に私たちはピアソラ「Escualo」を演奏。みんなは大喜び。Hugoからも「前回よりもさらにパワフルでダイナミクスにとんだ素晴らしいグループになったね!」と嬉しいお言葉を。

其の後、部屋の中に移ってショーが始まったw。彼の家の中には小さな舞台がある。本当に夢のような家!!







話術で笑わせ、その上ギターも上手いし歌も素晴らしい。いや~、こんなアーティスト、世界でも彼だけでしょう。日本に連れて行きたいなあ。芸術は言葉の壁を一瞬で越えられるのです。