minga日記

minga、東京ミュージックシーンで活動する女サックス吹きの日記

ショーロ@Semente Cafe

2014年11月11日 | ライブとミュージシャンたち
エルメート・パスコアールに20歳から12年在籍していたフルート&サックス奏者のカルロス・マルタ。クリフの友人として、土曜日のTrib0zのライブに聴きに来てくれた事は前回のブログに書いたけれど、こんなに彼と親しくなれるなんて・・・まるで夢のよう。

「俺は明日の準備で今夜は行けないけれど、お薦めのライブがあるから、時間があれば聴きに行くといいよ。」とカルロスがメールをくれた。



紹介してくれたのがTribOzのすぐ近所にある「Semente Cafe」というライブハウス。そこで、ショーロのギター2人、パンデイロというトリオの演奏。本物のショーロを聴いた事がない私たちは喜んで出かけた。リーダーはギター&ボーカルのPaulo Becker。ナシメント、ピシンギーニャ、ジョビンなどはもちろん、途中でハービーハンコックの「Water melonman」まで弾く始末。ショーロってなんでもありなんだ!2セットの最後の曲で観客は大興奮。たった一つのパンデイロなのにもの凄く変化に飛んだアプローチで音楽の表情がめまぐるしく変わって行く、素晴らしい演奏だった。







パンデイロ奏者はBernardo Aguiar。30歳の若さだが、カルロスのグループでも活躍する、将来有望のパーカッショニスト。「カルロスからあなたたちの事は聞いています。僕はマルコス・スザーノの弟子でした。日本にいつか僕も行きたいんです!」すっかり意気投合。次の土曜にカルロスとDUOコンサートがあるそうな。ああ~、残念。もう一日いたかった・・・。そんな話をしていると、おもむろにリュックから自分のCDを2枚取り出し・・・プレゼントしてくれた。なんて良い奴なんだろう!!次回は一緒にレコーディングしようね、と盛り上がった。

ブラジルに来る前は、「カメラやiphoneを盗まれるから絶対に気をつけなさい。」といろいろな方から注意された。でも来てから解った事は、ここの国民性はものすごく温かい人達だ、という事。アパートの警備(門番)、キオスクのお兄ちゃん、街をそうじしているおばちゃん、カフェのお姉ちゃん、道を間違えたから値切った(!)タクシーの運転手・・・みんな嫌な顔一つせず、「チャオ!」と最後は手を振ってくれるのだ。ライブもアルゼンチン同様、ミュージシャンをばしばし演奏中にとってもOK。日本やアメリカのように全く気にしていないところが驚きだ。

「これぞ、ショーロ!」という凄まじい演奏を聞いて大興奮しながら深夜に帰宅。さあ、翌日はいよいよ、カルロスのソロコンサートだ!(つづく)



リオ・デ・ジャネイロ、デビューの長い一日(後編)

2014年11月09日 | ライブとミュージシャンたち
7時にスタートする、というトニーニョのライブに行くと、フルートの女性グループが演奏していた。なんと、この女性は大きなお腹でバリバリとフルートを吹きまくっている。ブラジル恐るべしと思っていたら、マリア・トーロというスペインから来たフルート奏者だった。







ステージで準備していたクリフに客席から手を振ると、気がついたクリフが「こっちにおいで!」と合図。バックステージに私たちを喚んでくれて、トニーニョたちに紹介してくれた。さっき、リハーサルしたばかりのドラマー、クレベルソンもいた。「友達がいっぱい出演してたから、ちょっと立ち寄ったんだ。これからシャワーあびて、着替えてくるよ。あとでね。」


トニーニョ・オルタgグループと。


クレベルソン・カエターノdrと。

15分ほどの転換のあと、クリフの参加するトニーニョ・オルタGroupの登場!大歓声。やはりパット・メセニーの師匠だけあって、貫禄、人気は凄いものがある。トニーニョの音楽はパットメセニーを彷彿とさせる。というか、こちらが本家なのだけどw。歌も素晴らしい。彼のオリジナルはみんな知っているようで、最後の2曲は大合唱。鳥肌ものだった。





感動しつつ、自分のステージが9時半からなので、クリフより一足先にトリボッツに向かう。さて、このお店にどれくらいお客様が来てくれるのだろうか。日本でもここでもやはり集客はいつも心配の種。ましてや、無名の日本から来た私たちの為にどんな人達が来てくれるのだろう・・・。



トリボッツに入ると、マイクの彼女が受付で私たちを迎えてくれた。

「今日は凄いお客様が来てるわよ。彼は世界で5本の指に入る素晴らしいサックスプレイヤーなの。パスコアールのグループにも15年以上いた人よ。」

うっそ~~~???エルメートのグループのサックス???ちょ、ちょっと待ってくれ~。憧れの・・・「カルロス・マルタ」だ。どんな人だろう?緊張が走る。

客席もほぼ満席状態だ。2階までいっぱいに・・・。やはり、この店の人気が高いのだろう。心配しなくてよかったw。



今夜は3セット。2セットは50分くらいのステージ。最後は20分くらいでいいと言われている。たった一度のリオでのライブだから、クリフたちと一緒に演奏できる時間はたっぷりあったほうが嬉しい。あれも、これも、演奏したい曲ばかりなのだ。

カルロスはどこにいるのかな?と気になりつつ、1セット目がスタートした。まずはTReSのみで、「K's Ring(カナビスの輪、名称変更)」。リオは全く緊張することもなく(知らないというのは恐ろしいw)、いつになく快調にソロをとった。1曲目が終ったとたん観客の大きな拍手。あっという間に50分が終ってしまった。クリフたちの美しいサポートには本当に感謝。

ステージのすぐ横にニコニコしながら、人一倍大きな拍手を送ってくれるカップルがいた。もしかすると・・・やはり、彼が「カルロス」だった。クリフの友人でもあり、近所に住んでいるそうな。

「何週間も前に市場でクリフに会ったときに、今日の事を聞いていたんだ。『絶対聴きに来たほうがいい』ってね。いや~、本当に君たちの演奏は素晴らしいよ。Happyになれる、エネルギーに溢れた演奏だね!」と大喜び。優れたミュージシャンは常に謙虚さを持ち合わせている。緊張がいっきにほどけた。

2セット目もトシキやリオのオリジナルまで演奏し、ハッと気がつけば50分以上演奏していた。

お昼に市場で出会っていきなり自分のCDをくれた、サックス奏者のアントニオも聴きに来てくれていた!しかも私のCDを買ってくれているではないか。「さっきの御礼に私のも差し上げます。」と言ったのに「いいよ、私が買いたいのだから。」と言いながら、さらにもう一枚彼自身のCDをプレゼントしてくれた。感激・・・。

最後のステージで前日、サンパウロでクリフと共演していた歌手が来ていて、彼女と一緒にMy Favorite Thingsを演奏。もの凄い歌手で、ほとんどインタープレイで素晴らしいスキャットを聴かせてくれた。もう、ステージも観客も大喜び。締めに「子供たちをよろしく」を演奏して終了。

沢山のスタッフたちが私たちを祝福してくれた。さらに、最後にCDを買ってくれ「これはスタッフ一同で買ったものですが、サインしていただけますか?」「今年1番のライブだったわ。」それぞれが嬉しい言葉を私たちにかけてくれた・・・。オブリガーダ。

最後まで聴いてくれたカルロスたちともすっかり意気投合し、記念撮影。エルメート・パスコアールの興味深い話を沢山聞かせてもらった。しかも、次の火曜日に教会でソロコンサートをするそうな。「絶対に聴きに行きます!」と約束してお別れ。トリボッツのオーナー、マイクも本当に気に入ってくれたようで、最後、タクシーに乗り込むまで見送ってくれた。「君たちは家族同然。いつでもここで演奏してくれ。いつか、トリボッツ東京も作りたいなw。」

いやはや、こういう繋がりができるのがなんとも素晴らしい。これだからミュージシャンは旅にでなくては。




エルメートグループに長年在籍していた、スーパースター、カルロス・マルタと。










Rio De Janeiro デビューの日vol.1

2014年11月09日 | ライブとミュージシャンたち
何から書いてよいのだろう。あまりに素晴らしい出来事の連続だった・・・。

まずは一昨日ベロ・オリゾンチで分かれたクリフはそのままサンパウロで仕事。昨日、リオデジャネイロの自宅にようやく戻ったクリフと合流し、そのまま彼は、愛しい息子の授業参観へ・・・。その間に私たちは近所で土曜日に開かれる市場を見学。11時半くらいにブロッコというリオのカーニバルに向けての音楽チームの演奏があるので、ぜひ聞くといいよ、と教えられて待つ事1時間。なかなか音楽が始まらない。クリフの友人のCDショップに立ち寄るとたまたま居たおじさんが話しかけて来たので名刺をあげて挨拶したら、「俺もサックス吹きなんだよ。このCDは歌っているんだけれどね。君にプレゼントするよ。」とCDショップにある自分のCDを私にプレゼントしてくれた。なんて優しい人なんだろ!ミュージシャン同士意気投合。Antonio Mirandaというミュージシャンだった。はっと気がつくと、その横でCDショップのお姉ちゃんがとっても綺麗なので、トシキは写真を撮らせて!なんてデレデレしているではないかw。













リハーサルの時間が迫っていたので、ブロッコをあきらめ、慌てて本日の会場へ向かう。





今夜のクラブである「TribOz/トリボッツ」はオーストラリア出身の店主マイクの店。ジャズの老舗でもある。私たちのリハーサルために、昼の1時から店を開けて待っていてくれた。ドラマーのKleberson Kaetanoとも御挨拶。ブラジルのプロドラマーと演奏するのは生まれて初めての経験だ。嬉しい!

しぶ~い裏通りにあるTribOzの入り口を通ると、奥がステージ。











美しいピアノで生音がよく響く。トランペッターでもあるマイクは「この店は生音が気持ちいいから、マイクはピアノにしか建てないよ。」私たちもOK!臨む所だ。ただ、一つ気がかりは響きが良すぎる店でドラマーと一緒に演奏すると大変な事になる・・・。と思いきや、Klebersonのドラムはブラシを多用して、全くうるさく無く、それでいてご機嫌のグルーブ。リハーサルの時点でもう、私はHappy!!に。1曲演奏すると、マイクも大喜び。「なんて素晴らしいサウンドだ!お前たちはこの店のファミリーだ!!」リオに向かって「お前の音はモンスターだなw。」





1時間ほどリハーサルをして、クリフは次のリハーサルへ向かった。なんとこの日、クリフは7時からセントロの公園で開かれるジャズフェスティバルにトニーニョ・オルタ(g)のバンドで出演するのだ。9時に終って、其の足で私たちとトリボッツに出演、という超ハードスケジュール。クリフ・スーパーマンと喚ぶことにしたw。

リハーサルから素晴らしいサウンド。時々クリフは寝そうになっていたけれどw。私たちは一端家にもどる事にし、店を出ると、すぐ横でブロッコのサウンドが聴こえて来た。土曜日はあちこちでブロッコが聞けるのだ。ラッキー!店主のマイクが私たちを案内してくれ、一緒に踊っている。みんな、本当に陽気な人達だ。なんてチャーミングな街&人々なんだろう。なが~い1日はまだ始まったばかりだ。(つづく)







マイクと。

オブリガーダ、ミナスの熱き人々!

2014年11月06日 | ライブとミュージシャンたち
たった2日間の滞在なのに、もの凄くタイトなスケジュールだったから、一周間くらい滞在した気分だ。本当に美しくて、優しい人達が溢れる素晴らしい街だった。

今日はホテルOTHONの豪華朝食を食べ、朝から会場でリハーサル。






2時間たっぷりあったので、昨日と違い、クリフのブラジル講座を受けつつの楽しいリハーサルとなった。大好きなマリーザモンチ版「O xote das mininas」では、本来のO xoteのリズムや私たちが演奏しているリズム(バイオーン)やら、サンバとアフロブラジルのリズムの違い、などなど本当にただで教えて頂くにはもったいないくらいの収穫。

昨日は学校の備品を使っていたトシキに今日は同じ大学の教授自らベースを貸してくださり、彼も私たちのリハーサルから聴いていて大喜び。








一端ホテルにもどり、少し休憩して、再び会場へ。照明まで入って、サウンドチェック。昨日の場所よりもはるかにやり易い。楽器の調子はやはり本来のようにはいかないけれど、それでも楽器が鳴りまくってくれた。



一緒に演奏してくれた、ドラマーのアドリアーノも私たちのオリジナルにも快くつきあってくれ、素晴らしいリズムを叩いてサポートしてくれ意気投合。「もう、お別れなのか。僕も日本に行ってみたいよ!」

またまた会場はスタンディングオベーション。演奏中も終始みんなの笑顔が見えてとても勇気づけられた。本当に暖かい人達に感激。昨日も講義を受けていた学生たちが「僕たちはサックスを勉強しているのです。一緒に写真を撮ってください。」とわざわざ楽屋に挨拶に来てくれた。








演奏後にCD欲しいとサインをねだられたり、クリフは「La Maravilla(私のオリジナル)はオーケストラと一緒に演奏してみたい曲だね。次回はオーケストラとも共演しない?」と嬉しい事を言ってくれた。実は来週、クリフはオーケストラとの共演があるのだ。彼が書き下ろしたオーケストラのための曲もある。いつか実現できるといいなあ。夢はどんどん膨らむばかり。

さあ、またリオに夜行バスでもどります。今度こそ、楽器は棚に乗せないように気をつけねば。美しいミナス、オブリガーダ!!





ベロ・オリゾンチ大学の長~~~い一日

2014年11月06日 | ライブとミュージシャンたち
午後3時にホテルに迎えが来て、ここから30分くらいかかって郊外のキャンパスに。ベロ・オリゾンチの大学構内に[Musica]と書かれたスペース。大きな大学に音楽課がある。

案内されて入った建物ではそこらじゅうから、バイオリン、サックス、ピアノの練習の音が聴こえる。ドアを開けると、クリフ教授のレッスン室。3人の生徒が熱心に個人授業を受けていた。内容は全てポルトガル語だったから解らないけれど、バイオーンについて、ブラジルのリズムについてのピアノの弾き方などを教えていたようだ。





4時からリハーサルの予定が、クリフの忙しさでどんどん遅れている。しかも、朝に送った譜面が届いていなかったりとひっちゃかめっちゃか。急遽この学生で優秀なドラマーという男の子が参加することも解った。

トシキとリオはここの楽器を使用する、音楽大学の備品だから、メンテナンスはきちんとされていてバリトンは非常に吹き易い楽器だったようだ。とりあえず一安心。講義を行う広いホールにわんわんと音が響く。ここでドラムと一緒に演奏するのは結構大変そうだ。もちろん、マイクは使わない。







結局リハーサルは生徒が半分くらい集まっている中でバタバタと行うことに。約10分・・・汗。ええい、もうどうにでもなれ~。簡単な曲に変更し臨機応変に対応することになった。

まずは40分ほど、クリフ教授の講義。



今回のテーマは「オーネットコールマン」。学生たちはフリージャズに興味があるらしい。クリフは[Out of Nowhere]という曲を、エラのバージョン、パーカーのバージョンを聞かせ、最後にオーネットのバージョン(これは同じコード進行を使った演奏)を聴かせていた。ハーモロディック理論についても少し講義していたようだが、クリフは私に「オーネットに関してはサチの方が詳しいから、質問していい?」と言われて「無理無理~。」と丁重にお断りを・・・汗。

このあと、私たち3人がバトンタッチ。利樹が英語で「カナビスの輪」の韓国のリズム「チルチェ」の話から、私がどうやってメロディをつけていったか、を実演を交えながら簡単に説明。プリントを学生たちに配っていたので、とても熱心に聞いてくれていた。

講義のあとに、3人でカナビスを演奏。大きな歓声と拍手が!さらに、このあとクリフが入ってオーネットの曲を演奏し、最後は憧れのブラジルに来て演奏したかった「Cai Dentro」。ブラジルで、クリフと一緒に演奏ができるなんて、本当に考えても見なかった。しかも、リオが生まれた年にクリフは我が家にやってきて、リオを抱っこしてくれていたのだ。その赤ちゃんだったリオとも共演している・・・走馬灯のように長い年月の思い出が頭の中を駆け巡った。

演奏が終ると、学生たちがスタンディングオベーション。やんやの喝采。アンコールはTReSだけで「子供たちをよろしく」を演奏してめでたく終了。沢山の生徒たちがやってきて、「素晴らしかった!」と感激をそのまま伝えてくれる。こういう瞬間が音楽家にとって最高の幸せ。クリフもニコニコと満足そう。よかった~~~。


音楽課の校舎

クリフとオーガナイザーのギーダと共に若者が夜中じゅう集うお洒落なカフェレストランで晩餐。









お昼からなにも食べなかったので、さすがに一人前をたいらげてしまった。ホテルにもどってバタンキュー。ベロオリゾンチの夜景に満月が輝いて美しかった。




美しい街、ベロ・オリゾンチに。

2014年11月05日 | 
クリフの息子たちには本当にお世話になった私たち。バスのチケットの受け取りや、コパカバーナに行く方法など、小さい子供とあなどるなかれ、非常に可愛くて頭の良い子供たちだ。あまりに可愛くて悩殺されそう・・・w。






とにかく、深夜11時30分にバスターミナルから大型バスでベロ・オリゾンチに向かった。バスの車内もファーストクラスをとってくれていたので、飛行機のファースト並みに広々とゆったり眠る事ができた。し、しか~~~し。



ガタガタ揺れる度合いが半端なく、おそらく山道のカーブであろう、真夜中に棚に置いたソプラノサックスががった~~~んと大きな音を建てて落ちて来た。ひえ~~~、と思いながらくらい気分でベロ・オリゾンチへ到着。どうなっているのか、ケースを開けるのも怖い・・・涙。「棚に置く母ちゃんが悪い」と息子。確かに私が悪かったのだけど・・。

朝の6時にもかかわらず、笑顔でクリフが迎えてくれた。何十年ぶりだろう!!!?再会を喜びあい、ホテルのチェックインを待つために、クリフの家へタクシーで向かう。





バスの中から観た朝焼けがとても美しくて「あ、もしかして、ベロ・オリゾンチって意味は<美しい地平線>っていう意味じゃない?」とすぐ理解した。気候はリオよりはるかに涼しい。美しい花も咲き乱れ、春まっさかりという感じ。



クリフの借りているアパートは高級住宅街の中の一部屋。同じ大学教授の女性とシェアしている。ダイニングから観る景色も素晴らしいが、2階のバルコニーもす、す、すご~~い!









さっそく、彼の家でソプラノを開けてみた・・・。案の定、下のベルがつぶれ、キーも開いてしまって、とりあえず音は出せるが・・・涙。リペアマンを紹介してほしい、とお願いすると、クリフは友人にさっそく聞いてくれた。



とりあえず、今日の講義のメニューなどを話し合いながら、美味しいマンゴーやチーズで朝食をとりながらも、楽器の事が心配で心ここにあらず・・・。

10時にリペアショップを予約、さっそく向かう。普通の楽器屋のような店でありませんように・・・。と思ったら、やはり目立たないビルの4階にひっそりたたずむ店構え。これなら大丈夫だ、と確信。長年やっていると、できるリペアショップは世界共通だな。一人できりもりしている、とても律儀そうなWagnerというリペアマンだった。





20分くらい待たされただけで、すぐに応急処置を施してくれた。ベルが曲がってしまったのは、とりあえず、日本で直せばいいか、とそのままに。音がとにかく出るようになっただけでも感激。修理代はいくらですか?と尋ねると「結構です。」と嬉しい事にタダ???「一つお願いがあります。僕と写真を撮ってください。」なんと有り難いお言葉。もちろん、喜んで!!



明日のコンサートにご招待する約束をして、無事にホテルへチェックイン。この超豪華ホテルで2泊させてもらうのだ。



22階から眺めるベロ・オリゾンチの町並みに感激。ああ、今日から2日間、ここの学生たちと過ごせるなんて幸せな事です。楽しみ~~~。今日は講義と演奏、明日はこの素敵なシアターでクリフとコンサートをやります!










ビバ!ブラジル!!

2014年11月04日 | 
ドバイ経由で日本の裏側、ブラジル/リオに到着。心配していた荷物、やはり超過料金をしっかりととられた。ベース、バリトン2つで350ドル。往復で7万円。もしかすると、さらにブラジル~アルゼンチンでもとられるとなると・・・。エミレーツは良い飛行機会社だと思うけれど、高すぎるぅ~~~(涙)。




真ん中の冷蔵庫のようなものがバリトンサックス。アップライトベースの方が小さいのだ。

今回お世話になるのはNY時代にフェローンのバンドで知り合って、私のNY版Stir Up!のメンバーでもあったクリフ・コーマンというピアニストの家。クリフはNY時代からブラジル音楽に詳しく、彼のNYの家でトニーニョに出くわした事もあった。アストラッド・ジルベルトのサポートとして東京BLUE NOTEに来たりもしていた。私たちは「Mr. BOSANOVA」と喚んで、ブラジル音楽についていろいろと教わった、素晴らしいピアニスト。

そんな彼が「ぜひブラジルにもおいで!」と熱心に誘ってくれたので、今回立ち寄らせてもらうことにした。初めてのブラジル。憧れのブラジル。









何もわからないまま、空港から大きいタクシーをチャーター。タクシーから観る、初めてのブラジルの風景。東京のように車がひしめきあい、混沌とした街だ。美しいとはおせじにも言えない。空港の横がすぐに海岸なのが少し嬉しかったけど。山の上にみえる密集地帯がファベーラ(貧民街)か。

タクシーの運転手は、言葉はあまり通じないがとても親切だった。どちらかと言えば、英語よりスペイン語が通じる。お手伝いさんとクリフの息子に迎えてもらう。13歳と8歳で、とてもしっかりしたキュートな男の子たちだ。肝心のクリフは隣町のベロ・オリゾンチ大学で教授もやっているので、ほとんど週末しかこの家にいない。



アパート周辺のスーパーに買い出し。外国へ来たら、まずスーパーに行くのが習慣になっている。果物やチーズが豊富なのもアルゼンチンに似ている。当たり前のように焼き海苔と醤油など日本コーナーがあったのにはびっくり。

クリフの息子にお薦めのレストランを聞いて、さっそく夕食へ。自分たちだけではほとんど解らないけれど、とりあえず、今夜は適当に頼んでみよう、と。ウエイターにお薦めされたものをそのまま注文。3人前の食事と言われたが・・・。やはりびっくりの量。呆れ果てながらも頑張って食べる。当然、残りはお持ち帰り~~。



夜10時にはくたくたで寝てしまったが、翌日は7時から起き出し、楽器の梱包を解いて、今夜はクリフの待つベロオリゾンチへ、深夜バスに乗る予定。

ベロオリゾンチで私たちは学生に「カナビスの輪(K RINGに名前を変更)」について講義し、日本のフリージャズについても少し話しをしてほしい、と頼まれている。2日間にわたって、講義,演奏を行う。どんな街なのか、どんな学生たちがいるのか、今からとてもドキドキワクワク・・・。

深夜バスまでの時間をコパカバーナビーチを散策。遊泳禁止の立て札があり、ほとんど水浴びをする程度。結構水は冷たかった。こちらは初夏で、気温は32度くらいだが、空気が乾いていて風も心地いいのでさほど暑さを感じない。いやはや、気持ちの良いリオの夏、初体験。













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2014年11月04日 | 環境
ドバイ経由で日本の裏側、ブラジル/リオに到着。心配していた荷物、やはり超過料金をしっかりととられた。ベース、バリトン2つで350ドル。往復で7万円。もしかすると、さらにブラジル~アルゼンチンでもとられるとなると・・・。エミレーツは良い飛行機会社だと思うけれど、高すぎるぅ~~~(涙)。




真ん中の冷蔵庫のようなものがバリトンサックス。アップライトベースの方が小さいのだ。

今回お世話になるのはNY時代にフェローンのバンドで知り合って、私のNY版Stir Up!のメンバーでもあったクリフ・コーマンというピアニストの家。クリフはNY時代からブラジル音楽に詳しく、彼のNYの家でトニーニョに出くわした事もあった。アストラッド・ジルベルトのサポートとして東京BLUE NOTEに来たりもしていた。私たちは「Mr. BOSANOVA」と喚んで、ブラジル音楽についていろいろと教わった、素晴らしいピアニスト。

そんな彼が「ぜひブラジルにもおいで!」と熱心に誘ってくれたので、今回立ち寄らせてもらうことにした。初めてのブラジル。憧れのブラジル。









何もわからないまま、空港から大きいタクシーをチャーター。タクシーから観る、初めてのブラジルの風景。東京のように車がひしめきあい、混沌とした街だ。美しいとはおせじにも言えない。空港の横がすぐに海岸なのが少し嬉しかったけど。山の上にみえる密集地帯がファベーラ(貧民街)か。

タクシーの運転手も、言葉はあまり通じなくてもとても親切だった。どちらかと言えば、英語よりスペイン語ににお手伝いさんとクリフの息子に迎えてもらう。13歳と8歳で、とてもしっかりしたキュートな男の子たちだ。肝心のクリフは隣町のベロ・オリゾンチ大学で教授もやっているので、ほとんど週末しかこの家にいない。



アパート周辺のスーパーに買い出し。外国へ来たら、まずスーパーに行くのが習慣になっている。果物やチーズが豊富なのもアルゼンチンに似ている。当たり前のように焼き海苔と醤油など日本コーナーがあったのにはびっくり。

クリフの息子にお薦めのレストランを聞いて、さっそく夕食へ。自分たちだけではほとんど解らないけれど、とりあえず、今夜は適当に頼んでみよう、と。ウエイターにお薦めされたものをそのまま注文。3人前の食事と言われたが・・・。やはりびっくりの量。呆れ果てながらも頑張って食べる。当然、残りはお持ち帰り~~。



夜10時にはくたくたで寝てしまったが、翌日は7時から起き出し、楽器の梱包を解いて、今夜はクリフの待つベロオリゾンチへ、深夜バスに乗る予定。

ベロオリゾンチで私たちは学生に「カナビスの輪(K RINGに名前を変更)」について講義し、日本のフリージャズについても少し話しをしてほしい、と頼まれている。2日間にわたって、講義,演奏を行う。どんな街なのか、どんな学生たちがいるのか、今からとてもドキドキワクワク・・・。

深夜バスまでの時間をコパカバーナビーチを散策。遊泳禁止の立て札があり、ほとんど水浴びをする程度。結構水は冷たかった。こちらは初夏で、気温は32度くらいだが、空気が乾いていて風も心地いいのでさほど暑さを感じない。いやはや、気持ちの良いリオの夏、初体験。











五島、ざまによか~~~!!

2014年11月01日 | ライブとミュージシャンたち
昨日は五島の嵐が吹きまくりました。お越し下さった皆様、本当に本当にありがとうございました~~~。めちゃくちゃ楽しいライブとなり、ミュージシャン一同も大喜びでした。




本当に楽しいベベンコ週間。毎晩、夜中すぎまで、リハーサルの反省会。4日間もびっちりとリハーサルをしたので、本番はばっちり・・・と思いきや、録音しているというのを意識しすぎて、結構失敗も・・・汗。まあ、勢いと楽しさが伝わるのでよしとしましょ。

それにしても五島出身のお客様のノリがはんぱない。最後は踊りたくてウズウズ。まるで居酒屋でライブやっているような感じに。バディの前列をスペース作っておいてよかった~w。ベベンコのトークも絶好調。気合いの入ったライブのときは赤いヘルメットをつけるそうだ。

「五島からやって来ました~~。どうか石を投げないでくださ~~~い。」

そして、「ねまる前に食わんば」という新曲では歌詞を朗読。横でうらくみこさんが通訳付。「腐る前に食べないと」という意味。ただの食中毒に気をつけよう。っていう内容の歌なのだが、五島弁で歌うと・・・すんごく面白くなります。トシキのアレンジも秀逸でしたね。

「僕の歌はところどころ意味がわからないと思いますが、洋楽だと思って聴いてください。」






2セット目は「くちびるに歌を」の三木監督も登場。映画は来年の2月28日公開だそうです。大鹿村につづき、映画のロケ地めぐりも増えそうですw。





打ち上げにも大勢が参加してくださり、本当に楽しいひととき。ありがとうございました~~~~!!!来年の五島ツアー、今から楽しみでなりません。