NPO法人美濃の森造隊だより

人と森林との最適な関係を探るため、岐阜県恵那市を中心に人工林の間伐をしながら森造りを行なうグループの活動報告です。

野志での森造り (11月15日)

2014年11月18日 | 間伐
寒くなりました。
朝、恵那市明智町野志に向かう椋実で気温は2℃でした。
凍えた谷間に届く朝日は遅いものの、道路の反対側斜面にやっと届いた光が色付いたイチョウを浮かび上がらせていました。

イチョウの左上には微かに上弦の月が浮かんでいます。

その隣で柿もたわわに実っていました。

思わず一つもいで齧ってみましたが、渋柿でした。
しかし、渋さの中にもほのかな甘みがあって、なかなかの味わいでした。

隊としての野志での活動は久しぶりです。
今回は2年前に間伐した斜面の下方での作業です。
ここは様々な程度で混交林化していて、どう森造りをしていくのかいつも考えさせられます。
今回の場所ではサクラの大木の周りのヒノキを思い切って切り倒し、林床に光を入れることにしました。
林床は落葉でふかふかです。


ツルに巻かれ曲ったヒノキを切りましたが、ツルが丈夫で倒れません。



他の木も同様です。


こうした森の中での間伐は、掛木処理作業がほとんどで、厳しい肉体労働になります。
しかし静かな森の中で夢中になって体を動かしていると、いつの間にか頭の中が軽くなり疲れが心地良くなってきます。

体が冷えるので、昼休みもそこそこに作業を続けました。
15時になると日が少し傾き明るさが急激に失われ始め、作業を終了しました。
昼間の時間が短くなりました。
一日体力を使い切って作業しましたが、森の一部がほんの少し明るくなったような気がするだけで森は変化を見せません。
森の力強さと大きさを感じます。

前日境界確認のためここに入った時も少し間伐しています。



翌日、恵那山が今年初めて冠雪していました。


短い秋が終わりを迎えたようです。

コメント
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