NPO法人美濃の森造隊だより

人と森林との最適な関係を探るため、岐阜県恵那市を中心に人工林の間伐をしながら森造りを行なうグループの活動報告です。

雪です (3月25日)

2012年03月27日 | 間伐
昨日の集材作業中も霙が降ってびっくりしましたが、今朝は昨日以上に驚きました。
昨年の12月以来後無沙汰していた中野方の畑へ朝車を走らせていると、途中で雨が雪に変わってしまいました。

もう4月になろうとしているこの時期にまだ雪が降るとは。

さて、気になっていた畑の様子はというと、

上半分が雪化粧の笠置山の山麓を背景に、タマネギかニンニクが(ここにどちらを植えつけたのか忘れてしまいました。)枯れ草の中で青々と葉を伸ばしていました。


だめかもしれないと思っていたエンドウは、やっと顔を出し始めたところで、こちらも小さいなりに青々とした葉を広げていました。

心配していた苗は、長く厳しい雪と寒さの冬を無事乗り越えたようです
この生命力なら、これから暖かさと共に勢い良く育って行くでしょう。
今年は昨年のいのししの被害に懲りてジャガイモの植え付けを出来ずにいますが、畑に通う楽しみが出来ました。

畑を後にして、次は三郷の鍋山に向かいました。

こちらも中野方に劣らず山上は雪でした。
淡雪は木の幹にも張り付いて、森はきれいに雪化粧です。
時間があったので、ここから少し下った今年から我々が管理することになった中野生産森林組合山林で少し間伐をしました。
作業中は樹冠からの落雪が散らばり、時々射す薄日をキラキラと反射してとても綺麗でした。
春夏秋冬どんな季節でも、森は何かしら楽しみを与えてくれます。
でも、もうこれで今シーズン最後の雪にしてほしいですね。
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原木市場に間伐材搬入 (3月24日)

2012年03月26日 | 間伐
小雨模様で時々強く降るあいにくの天気でしたが、今まで集材した間伐材を岐阜県森連東濃支所林産物共販所に搬入しました。
作業参加者は、加藤さん、三宅さん、安田さん、私の4人でした。



久しぶりの4tユニック車での搬出作業でしたので、運転にも積み込みにもかなり緊張しました。
雨の未舗装林道では、谷に落ちる危険と泥濘で動けなる危険、積み込み時には、濡れて滑りやすいトラックからの転落と重い材の落下や下敷きの危険。
ちょっとした不注意で大きな事故になりかねませんので、気が抜けません。
しかし、作業は思った以上に順調に進み、午前中に1車、午後に1車、計2車分の材を無事運び出す事が出来ました。
参加者の皆さんお疲れ様でした。



広い共販所の一番左のグラッブル辺りに材を下ろしました。
大量の中、大径木に囲まれて少々肩身の狭い思いです。
今月末には販売結果が出ます。
さていくらの値段がつくのでしょう。
楽しみですね。
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ムササビの森は深かった (3月20日)

2012年03月22日 | 間伐
快晴の朝です。
しかし、降り注ぐ光はすっかり春なのに寒さはまだ真冬並みです。
今年はなかなか本物の春がやって来てくれません。
直前の案内でしたので、今日は二人だけでムササビの森での間伐作業となりました。
今回は初めて南側の急斜面を登ってみることにしました。
取りつきは見た目通りの急傾斜で登るのがやっとですが、上るにつれ徐々に傾斜が緩やかになり、途中で杉の中径木が集中している場所にたどり着きました。
スギはヒノキに比べ真っ直ぐで枝も少ないので、伐倒はツルさえしっかり残せば安全に狙った場所に倒せます。


しかも、中径木になれば倒れる時の迫力と緊張感が違います。

ここでしばらく作業に没頭して、気持ちのいい汗を流しました。


昼食後は道沿いを間伐し、暗くて湿った谷沿いの道を少し明るくしました。

久しぶりにしっかり作業をした気になった一日でした。
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今日の作業は中止します (3月17日)

2012年03月17日 | 間伐
6時半現在、恵那では雨がしっかり降っています。
一旦は雨の勢いが弱まりそうですが、しばらくは強弱を繰り返し降り続きそうです。
残念ですが本日の作業は中止とします。
次回は、20日と24日に作業を予定しています。

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三郷小学校5年生間伐体験学習 (3月13日)

2012年03月15日 | 学習
三郷小学校の5年生19人が午前中を使った課外授業で間伐体験をする事になり、そのお手伝いをしました。
この課外授業は恵那市林業振興課の出前講座で、子供達に森林の大切さを知ってもらうことを目的としています。
スタッフは林業振興課から3人、県の林業課から一人と私の5人です。
先生に引率された子供達は朝一番に学校から車で10分の工業団地脇に集まり、先ずは林業振興課の小栗さんから恵那市の人工林についての説明と、熊や猪の危険性についての説明を受けました。



猪の牙や詳細な資料で猪の危険性が説明されました。

その後直ぐ近くの人工林に移動し、私が担当して間伐を体験してもらいました。




間伐作業は手鋸を使い、掛木処理は梯子とロープと滑車を使いました。
ところが手鋸での作業は意外と手間取り、手持ち無沙汰の他の子供達が遊び始めてしまいました。
子供達が倒したヒノキの樹冠に潜り込んだり、枝を拾って枯れ枝を叩き落としたり、倒した樹の幹を危なっかしく歩いたりし歓声を上げるのを見て最初は焦りました。
しかし、子供達は何でもない物で自由に遊びを作り出し、楽しんでいたんですね。
大人になるといつの間にか失われてしまう何でも楽しんでしまう柔らかな心が、そこには溢れ出ていました。
もしかしたら、そんな心でのこの場の自由な体験の方が、大人が用意した体験より子供達の心に残り、得られるものが大きいのかもしれません。
教科書では森林の働きや大切さに触れていますが、例として挙げられている森林が白神山地であり、そこは林業が行われる事をかろうじて阻止して守られた森林なのに、一方では林業だけが森林を守るための活動として取り上げれたりしていて、今の日本の森林が抱える問題は複雑です。
これからの森林の守り手である子供達には、先ずは森林での遊びを体験してもらい、自分の頭で森林の問題と対処方法を考え実践してもらいたいものです。
そのために何が出来るのかを考え続けたいと思います。

お昼までの短い間伐体験は、無事に終了しました。
色々考えさせられる体験でした。
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現地調査 (3月11日)

2012年03月12日 | 間伐
新しい間伐現場を現地調査しました。
場所は明知町と山岡町との境界線にある尾根の林道脇です。

クリックで拡大

ヒノキの人工林で樹齢は20年程。
樹高は約5m。


一度も間伐されていませんので、林内を歩くのもままなりません。




面積は約3.2haですが、麓から見上げた様子では全面人工林ではなさそうですので、手を入れなければならない面積はそれより少なそうです。
いずれにせよさらに詳しく林内を調べなくてはなりません。


山主さんと作業の条件面を改めて確認し、作業に入りたいと思います。

現地調査の帰りに、テーブルを作成している仲間に会いに鍋山に上りました。
丁度焚き火を囲んでの昼休みの最中でした。


前回参加出来なかっただけで、いつの間にか殺風景だった現場が、家の建築現場のようになっています。
実際は風が冷たかったのですが、日の光をたっぷりと浴びてすっかり寛いだ春の気配です。
木の温かみと人の活動が、なんでもない場所を居心地のいい場所に変えているんでしょう。

焚き火の煙でチーズを燻してみようという事になって、針金に吊るしてみました。



チーズがどうなったのか、この後私は直ぐに山を降りてしまったのでわかりませんが、きっとおいしいチーズになったことでしょう。

17日はここから間伐材の搬出です。
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集団行動 (3月4日)

2012年03月11日 | 間伐
鍋山に上る林道の脇に竹に占拠された空き地があって、いつも通るたびに気になっていたのできれいにすることにしました。

枯れた竹が折り重なって倒れていたり、ツルが絡まっていたりで片付けに悪戦苦闘していると、沢山の中高年ハイカーがやって来ました。
天気は下り坂で、(案の定昼からは雨が降ってきましたが)決してハイキング日和ではなかったこともあったのか、殆どのハイカーは黙々と先を急ぎ、その数と必死さに気圧されてしまいました。
意外な場所でこの時ならぬ沢山のハイカーは、どうやらJRのさわやかウオーキング参加者のようです。

はたしてこの日のウオーキングはさわやかだったのでしょうか。
登山でもツアー登山者の集団に頻繁に出会いますが、山の静けさを味わわないなんてもったいないですね。
山には都会の喧騒が似合いません。
中高年の有り余るエネルギーの使い方がお仕着せの集団行動であるのは、何か変です。

昼には雨が降って来ました。
暖を取るために火を焚き、体を温めて帰ることにしました。
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