NPO法人美濃の森造隊だより

人と森林との最適な関係を探るため、岐阜県恵那市を中心に人工林の間伐をしながら森造りを行なうグループの活動報告です。

中野方間伐講習会(11月16日)

2008年11月16日 | 学習
土曜日から天気が崩れ始め、とうとう日曜日は朝から雨になってしまいました。
笠置山の頂上近くの望郷の森駐車場を目指して林道を登ります。



濡れた路面の落ち葉に秋の深まりを感じます。

今日は中野方と周辺の山主さんが対象の間伐講習会です。
私はお手伝いとして参加しました。
講師は「Woodsman Workshop」代表の水野雅夫さんです。
雨が止まないので建物の中で座学です。
先ずはチェンソーのメンテナンスから始まりました。
次に目立て方法です。
ホワイトボードを使ってフックやバックスロープ、不揃いの修正等を解りやすく説明していただきました。



ソーバーやチェーンの固定、鑢の動かし方を教えてもらいます。




次は、林業における作業の種類と流れ、林業の現状、未来、林分調査方法等の座学です。
ホワイトボードを使って解りやすく教えてもらいました。

そして最後にロープワークです。




登山用のカラビナ、滑車、スリングを使った効果的な伐倒補助具としてのロープワークです。
登山用道具を使うとかなり器材の軽量化が計れます。

昼食を摂り終わった頃に雨が止みました。
早速間伐実習に飛び出します。
森の入り口で伐倒方法のおさらいをし、森に入り間伐しました。

切り口を見ながら受け口、追い口の造り方や位置の説明、精度の重要性を教えてもらいます。




ホワイトボードで詳細な説明を受けます。



掛木をツルを切って回転させ倒す方法の説明です。



こうして午後も盛り沢山な実習となりました。
受講生の皆さんの頭には知識が詰め込みきれなかったのではないでしょうか。
知識を技術に結びつけるために更なる実習が早急に必要です。
最後に12月には「美濃の森造隊」による鈴村さん所有林での間伐支援作業に皆さんに来ていただくよう要請しました。

受講生の皆さんお疲れ様でした。
水野さんありがとうございました。
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お宝発見!笠置山山麓で間伐支援その2(11月9日)

2008年11月10日 | 協力
朝、中野方に向う途中の木曽川にかかる笠置橋から下流側を眺めた風景です。
笠置ダムでせき止められた木曽川は、静かな湖の様です。
あいにく空は寒く曇っていますが、紅葉真っ盛りです。


中野方で山主さんと一緒に間伐作業を行いました。
2回目の今回は,林分調査から行ないました。
釣竿を使って100平方メートル当たりの立木を調べています。


相対幹距、林分形状比、枝下高を考慮して、この場所では1600本/haを1000本/haに間伐する事にしました。

今日は山主さんが集材用にと前方に電動ウインチを取り付けたトラクターが威力を発揮しました。
チルホールの代わりに電動ウインチを使っています。



山主さんは今回の間伐用にチェンソーとチェンソーパンツを買い揃えました。
トラクターの電動ウインチといい、かなり気合が入っています。
伐倒した間伐材は3mに玉切りし、いつでも搬出できるようにしました。
次回の間伐の間に、山主さんは一人でトラクターを使って搬出するそうです。
やはり山主さんは、間伐材への思い入れが我々以上です。


間伐の合間に周囲を探索しました。
お宝発見です!!。

推定樹齢数百年の杉木です。
こんな木が何気なく立っていました。
周囲の岩は苔むし、時間の重みがヒシヒシと感じられます。
この当たりはまだまだ何かを発見出来そうな雰囲気です。
次の機会が楽しみです。
日本の忘れ去られたあちらこちらの森林には、こんなお宝がまだまだ眠っているのでしょうね。
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テーブルとベンチの搬入、そしてイベント(11月2日、3日)

2008年11月05日 | 森林
11月2日、恵那市の鍋山山中でこつこつと作ってきたテーブルとベンチ2セットを、清須市のみずとぴあ庄内緑地に運び込みました。
庄内川・土岐川の源流から河口まではるばる下って来た事になります。

中央高速を清須市に向っている時の反対車線の様子です。
3連休の中日でお天気も良く、名古屋から木曽方面に向う車がかなり渋滞しています。
それに比べてこちらはガラガラ。



1時間半程でみずとぴあ庄内に到着しました。



名古屋駅が直ぐ近くです。
街の真ん中と何も無い広々とした空間が隣り合わせの不思議な光景です。



テーブルの足部分の腐食防止対策として切断した枕木を埋め込みました。



とりあえず本日の作業はここまでです。

11月3日、この日は清須城をスタート地点としみずとぴあ庄内をゴール地点とした清須市の「水辺の散策路ウオーキングフェスティバル」が開催され、「美濃の森造隊」は昨日搬入したテーブルの周りでイベントに参加しました。

幟を立て店開きです。



竹を花器や器に加工しました。



手前にはストーブが燃えています。
ストーブの上の竹にはサツマイモが入れてあり、竹が焦げる頃にはうまく焼きあがりました。
いつもは静かな河川敷にチェンソーのエンジン音が響き渡り、丸太加工の切り屑が回りに散らばりました。(もちろん後できれいにしました。)
隊員がお客さんの細かな竹細工注文に応じようとしています。
その熱意のおかげでしょうか、結局竹細工が一番の人気商品でした。



お子さんが少なく残念でしたが、初めてのイベント参加は何とか無事に終了しました。
片付けも終わり、人が去った後の記念撮影です。



皆さん本当にお疲れ様でした。
それでは山に戻るとしましょう。
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10月定例活動日(10月26日)

2008年11月01日 | 間伐
10月26日、久々に森造隊の本来の活動日です。
しかし、この日が近づくにつれ天気予報はどんどん悪くなって来て、当日はとうとう朝から冷たい小雨になりました。
それでも5名が集まり、とりあえず拓志館で3日のイベントの打ち合わせや情報交換や雑談を行ないました。
雨は止みそうもなかったのですが、丸太を少し切り出したかったのとまだ完成したテーブルやベンチを見ていない隊員もいたので山に入る事にしました。
流石に少し標高が上がると吐く息が白くなり、雨も手伝って寒さが一層強くなります。
そこで早速焚火を熾す事になりました。
最初から雨の中の焚火は初めてです。
とにかく細い小枝を大量に集めて乾いた焚き付けで素早く火を熾すのがポイントです。

当日の火の写真が無いので前日の焚火の写真を載せます。
これが今シーズン最初の焚火となります。



雨の中の焚火は火は安定するまで細心の注意が必要ですが、安定してしまえば少々の雨でも平気で燃え続けます。
濡れた身体も湯気を上げて乾いてゆきます。
火の温もりがとても暖かく感じます。
とは言っても火に当たってばかりは居られませんので、間伐と集材を行ないました。
丸太でのベンチ造りも、まだ経験した事の無い隊員に経験している隊員が実地指導を行ないました。

雨の中の間伐作業です。


昼までには3日のイベント用の丸太を準備できました。
後は3日がどの様な日になるのか楽しみです。

雨は静かに降り続きます。
二人の隊員が先に山を下りました。
残りの隊員も残念ながら昼食後山を下りる事にしました。
焚火はまだ勢い良く燃えています。
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