NPO法人美濃の森造隊だより

人と森林との最適な関係を探るため、岐阜県恵那市を中心に人工林の間伐をしながら森造りを行なうグループの活動報告です。

小屋倒壊 (2024年3月30日)

2024年04月01日 | 森林
長年お世話になった森の小屋が3月下旬の風雨でひどく傾いてしまいました。
杉の木にもたれかかってようやく立っている状態です。


柱の継ぎ目が折れてしまい修復は不可能です。
小屋のあちこちで腐食が大分進み、屋根に降り積もった枝葉とそこに成長した灌木の重さも問題でした。

このままだと危険なので、小屋は倒すことにしました。
倒した後の片付け作業スペースも考え、傾きとは反対側にプラロックで引き倒します。


屋根の重さは相当なものでした。
あれこれ工夫してようやく引き倒しました。


新しい小屋のっ建設はどうしましょう。
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夏休みの宿題 (2023年8月19日)

2023年08月25日 | 森林
8月も半ばです。そろそろ夏休みの宿題を片付けなくてはなりません。
我々美濃の森造隊の宿題は、古くなった森の遊具の補修です。
約7年前に作ったブランコを吊っていたヒノキが腐食し、強度の問題が出て来ました。
そこで思い切って取り外し、掛け直すことにしました。
高い位置にヒノキの横木を取り付けたので、取り外すのも大変でした。


高所作業の肝は恐怖心の克服ですね。
不思議な事に、高さが3mを超えた辺りで急に落下への恐怖心が頭をもたげます。
そうすると、体が緊張しすべての動作に力が入り、ただ木の幹にしがみつくしか無くなります。
そうなると作業どころでは無くなります。
そこを何とか突破し、無事取り外し作業を終えました。もう汗だくです。

次は森へ上るネットへ続く梯子の補修です。


そしてこの日は、夏休みの宿題を片付ける子供も来てくれました。
今年のテーマはサイドテールです。
ベッドの脇のちょっとした物置です。実用的な作品となりました。


そして今日はサイドテーブルの模様を木の葉で描きました。


今年の森は大忙しでした。
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大雨の爪痕 (8月19日)

2021年08月19日 | 森林
恵那では8月11日に降り出した雨が19日になっても時々強い雨となって降り注いでいます。
今までに経験の無い長雨です。
特に13日夜から14日明け方の大雨は、ここ恵那市内各地に被害を及ぼし、森の入り口にも少なからず爪痕を残しました。
8月1日に子供達と遊んだ穏やかな川は


19日現在この様に姿を変えました。

川面にあった草が無くなり、護岸を覆っていた草やコケがきれいに流されています。
増水した水は一部護岸を超えて護岸上の草をなぎ倒しています。

堰堤下の落ち込み横の護岸下が洗堀され、更に大きく落ち込んでいます。
危険個所を区切っていた杭辺りま崩され杭が1本落ち込んでいます。


対岸の堰堤下川岸が堰堤を乗り越えた増水で洗堀されえぐれました。


ここは護岸を乗り越えた水が大きな穴を作りました。


水パイプは川に敷設した部分が完全に消滅しました。


少し上流では川岸がえぐられ、ヒノキやスギの大木が川に向かい倒れ込んでいます。
上流方向


下流方向


堰堤に引っ掛かった倒木とその上流のがけ崩れ。
川幅が両側の斜面まで大きく広がりました。
堰堤は土砂で埋まっています。


がけ崩れ


重苦しい気持ちで歩いていると、急に目の前に雨に濡れた瑞々しいムクゲの花が現れました。




花には大きな花蜂が蜜を吸いにやって来ていました。
虫たちは大雨に負けず日々の生活に全力で取り組んでいるようです。

森からの帰り際、入口のオニグルミの洞に居るミツバチの様子も覗いてみました。


ここでも沢山のミツバチが忙しそうに巣に出入りしていました。
森の命の営みは間断無く続いています。
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小屋土台作り (12月7日)

2021年01月01日 | 森林
先日切り倒した杉材から、小屋の土台用に長さ6.5mの断面太鼓状の材を切り出しました。
二つの切断面を平行に真っすぐ保ちながら縦挽きするのは、かなり難しいチェンソー作業です。




作業は、ほぼ半日かかりました。
切り出した材は重くて人力では動かせませんでした。
ウインチで引っ張るしか無さそうです。
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いつの間にか春から初夏へ (4月17日)

2020年04月18日 | 森林
新型コロナウイルスの話題にばかりに気を奪われ、おまけに木工の頼まれ仕事が忙しかったりしている間にいつの間にか季節は大きく動いていました。
色の無かった森には足元の緑が増え、ショウジョウバカマやトサミズキやクロモジが微かに色を添えたのも終わり、カタクリも終わり、次々に森の華やぎの主役が入れ替わって行きます。
里に咲き誇った桜も今は葉桜です。
余裕が無くてあまり眺めなかった今年の桜は、ひときわきれいだったような気がします。

小学校の校庭を眺め下す枝垂桜。


その隣のハナノキ。


全景。


森のあちこちから今まで気づかなかった草花が生えて来ました。
頑固だった笹が今年は勢いを無くしています。
森の植生が少しづつ変わって行っているのかもしれません。

フタバアオイ。


ニリンソウは今年も元気です。


昨秋大桑村で拾った栃の実が沢山発芽したので森のあちこちに植えています。




間伐をきっかけに森の姿が少しづつ変わって行くのを実感します。
トチの木が実をつける頃の森はどんな姿でしょう。
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学童

2020年03月03日 | 森林
三郷学童の子供達が遊びに来て、随分久しぶりに大勢の子供たちの声が森に響きました。
まだ少し肌寒い森の中で最初にしなくてはならないのが焚火です。
スギの葉の焚き付けと小枝と少し太めの枝の3種類の材料を集めて分類し、マッチと新聞紙で火を点けました。
子供達には最初に立ち上る濃い煙が新鮮だったようで、煙いと逃げまどいながら歓声を上げました。
普段の生活で焚火をする機会はあまりないでしょうから、ここでしっかり焚火技術を学んでほしいですね。


焚火から燠をU字港に移して餅を焼きました。


鹿肉も長い竹串に刺しあぶって食べました。

食事以外の時間は森のあちこちの遊具で遊びました。
特にモッコハンモックが皆のお気に入りでした。




子供達を迎えるに当たって一応木工が出来るように材料は準備しておきましたが、森で過ごすだけで結構忙しく、結局木工には手を付けられませんでした。
森では子供たちの発想とひらめきで自由な時間を元気いっぱいに過ごすのが良さそうです。

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薪小屋

2020年02月12日 | 森林
暖冬が続いていましたが、2月の半ばに差し掛かろうとする今頃になって厳しい寒さに見舞われています。
森でも雪が降らずに終わりそうな予感がしていたのに、2月10日の午後に本格的な雪が降り、一瞬で冬の空気に包まれました。
暑さにしろ寒さにしろ最近の気候変動の激しさには驚くばかりです。
12月のブログからしばらく更新を怠っていました。
しかし何もしないでいた訳でなく、今年に入ってからは地味に薪小屋を作っています。
日当たりや軽トラで薪材料の搬入搬出のし易さ、盗難防止の観点から小屋の場所を決めました。
その場所まで行くには小さな水路にしっかりした橋を掛けなくてはならず、まずは架橋からです。
こんな具合です。




板材はチェンソーで挽きました。


小屋は掘っ立て小屋です。


3月中には完成させたいと思っています。
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冬支度 (11月4日)

2019年11月05日 | 森林
今年の季節の進み具合は少し遅れ気味でしたが、朝晩の寒さが身に染み始めると共に、冬の足音が微かに聞こえてきました。
ツリーハウスは夏の涼しさと明るさを優先して壁が半分しか張ってありません。
そこで、冬を快適に過ごすためにストーブを設置しました。
今、薪や焚き付けを準備しているところです。


北側の窓枠にも少し工夫をしてみました。
幅30㎝程の板を内張して、下部はテーブル代わり側面は壁代わりにして使おうと思います。
テーブルは、冬鳥の餌台にも使えるでしょう。



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スズメバチ (11月2日)

2019年11月04日 | 森林
スズメバチに刺されました。
今年はこれで2回目です。
刺された箇所の痛みはもちろんですが、精神的なショックと頭痛でしばらく気分が悪い状態が続きました。
1回目に刺された後、医者に相談してエピペンの処方を来年の春からにしようと決めた矢先でした。

1回目は夏、笹を刈っていて巣に踏み込み刺されました。
今回は、しばらく上っていなかったツリーテラスを登った時でした。
いつの間にか周りにスズメバチが集まって来て、気付いた時には攻撃されていました。
階段を転げ落ちるように駆け下り、地上に下りてからも全速力で逃げましたが、左手首と右ひじを刺されました。
2回とも不用意にスズメバチの巣に近づいてしまったのが、惨劇の原因でした。
しかし、事前にスズメバチの巣に気付くのは困難です。
だから、不幸なスズメバチとの遭遇は絶えません。
少し落ち着いてからツリーテラスを観察すると、思わぬ所に巣を見つけました。
しかも、大きさはバスケットボール大。
どうして今まで気づかなかったのでしょうか。悔やまれます。

ツリーテラスの床下に巣がぶら下がっていました。
写真の中央辺りです。


拡大写真です。
きれいに真ん丸です。


さて今後どうしましょう。
とりあえず立ち入り禁止の標識を表示しました。


これ以上被害を出さないためには、早急に巣を取り除かなくてはなりません。
私の心には今、復讐の炎が燃え上がっています。
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どんぐり (10月)

2019年11月04日 | 森林
今年も恵那病院の周りでアベマキのドングリを沢山拾って来ました。(10月22日)
昨年沢山拾った源斎橋の辺りでは殆んど無かったのに、ここでは昨年同様沢山のドングリを拾えました。
拾っている間もドングリが木から落ち、その実はアスファルトに跳ね返って硬い殻にひびがはいっていました。
ひょっとすると殻が割れた実は水分を吸い易く、発芽が促進されるかもしれません。
道路に落ちた実は車にひきつぶされるか発芽出来ないで無駄になると思っていましたが、殻が割れてはじけて土に落ちた実の発芽率が上がることで無駄にはならないのかもしれません。
どうなんでしょう。
沢山拾ったドングリの一部はポットに蒔き、苗を作るつもりです。
昨年森に置いておいたポットのドングリは全て何者かに奪われてしまったので、半分は家に持ち帰りました。
残りは森へ置いて、略奪防止にネットを一枚掛けておきました。
しかし、2日後に見てみるとネットの数か所に穴が開き、中のドングリが奪われていました。
そこでネットを3枚重ねてみました。
それでも1か所穴が開けられドングリが奪われました。
どうやらドングリが大好物な略奪者が森にいるようです。
そして今はネットの上に木の枝を置いて様子を見ています。
今のところ大丈夫のようです。


まだ残っているドングリは森のあちこちに少しずつ穴を掘り蒔いています。
このドングリのどれ位が芽を出し、無事育つのでしょう。
今までの経験では確率はかなり低そうです。
人工林にドングリの木が戻る日は来るのでしょうか。
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