NPO法人美濃の森造隊だより

人と森林との最適な関係を探るため、岐阜県恵那市を中心に人工林の間伐をしながら森造りを行なうグループの活動報告です。

倒木と小さなお客さん (3月22日)

2014年03月24日 | 間伐
2月の大雪の影響がまだ残っていました。
活動に集まった皆で森の入り口から林道で山岡に抜けようとしたら、ムササビの森で倒木が林道を完全に塞いでいたのです。
その手前までは林道を塞いだ倒木処理が終わっていたので、林道は抜けられると迂闊にも思い込んでいました。
とりわけ、事もあろうに我々が間伐した杉林が根こそぎ倒されてしまっていたのには驚きました。


さて、どこから手を付けたら良いのやら。


積み重なった倒木の伐採は、切る順番や応力のかかり具合や方向を見誤ると危険です。
ここは慌てずゆっくりと作業に取り掛かることにしました。
倒木の下側で縦に裂け目が入っています。


午前中に何とか目処をつけることが出来、ほっとして森の入り口に戻り昼食にしました。
煙に巻かれてもやっぱり楽しい一時です。


今回は小さなお客さんが参加してくれたので、いつもよりずっと和やかな雰囲気です。


この子にとっては初めての煙が目に沁みる体験だったでしょう。
でも、泣かずにがんばりました。

お母さんとブランコの一時もきっと思い出に残ったでしょう。


あと少しで新緑が芽を出し、森が一層華やかになる季節がやって来ます。
5月の連休には山菜パーティに、夏には川遊びにまた来て下さい。

追伸
前日には佐々良木の民家の裏山で間伐作業を行いました。




北風が強く、途中雪の舞う時間が有り、昼食時には霰も降って来ました。




春は雪と花粉と焚火と汗を同時に味わうことの出来る貴重な季節ですね。
ヤレヤレ。
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中野方で小屋解体 (3月9日)

2014年03月14日 | 間伐
中野方の掘立て小屋を解体することになりました。
この小屋は、2010年5月から8月にかけて初めて作った思い出深い掘立て小屋です。


しばらくご無沙汰しているうちに小屋の周りは雑草に覆われ、下の畑はすっかり原野に戻ってしまいました。
使われなくなった人工物のある風景は、何も無かった頃より一層寂しげに見えてしまいます。

屋根は事前にトタン板を外したので、垂木を留めている番線を切って野地板毎引き摺り下ろすことにしました。




落とした屋根から野地板を外し焚火に放り込むと、乾燥しているので煙も出さずに良く燃え上がり、思わぬ大きな炎になりました。


煙が上がらないので近づき過ぎ髪の毛やまつげを焦がしてしまったり、発熱量が予想以上に大きく、直接炎が当たらなくても周りの木材に火が移りそうになって少々慌ててしまいました。

解体がほぼ終わって一息です。


廃材は一部軽トラに積み込み、森の入り口へ運び込みました。

今ではここが落ち着ける場所です。

ブランコを試し。


ツルの腰掛具合を確かめ。


春の気配が感じられる森の木々の間を歩きながら森造りのアイデアを出し合いました。
森の入り口では、まだまだ沢山やりたい事があります。
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やっと雪が緩みました。(3月1日)

2014年03月05日 | 間伐
2月はとうとう一度も美濃の森造隊としての活動が出来ませんでした。
1ヶ月間活動が出来なかったのは、7年目の活動期間を通して始めての事です。
実は今回も時々雨の天候で、活動がぎりぎり可能な一日でした。
雨に濡れて焚火への着火を何度も失敗し、ようやく熾すような有様でした。


でも、焚火の炎は偉大ですね。
雨であろうと雪であろうと厳しい寒さであろうと、炎が立ち上がり周りを暖め始めると、たちまちそこが快適な空間に生まれ変わります。
湿った服や指先が温まって強張った体が緩んで行きます。
太陽の光で大きくなった樹木が体に蓄えた太陽の熱を開放して暖めてくれていることを実感します。
自然の力に感謝です。


今回の雪であちこちで倒木が道を塞いでいました。
そこで、とりあえず森の入り口の周囲だけは倒木を片付けることにしました。
これは、その1本です。


根の浅さには驚きます。
15m程の樹高のヒノキの根がこれです。
直根も無く地下50cm程の深さに根が張っているだけです。
こんな根でよくここまで成長出来ましたね。
接木の植栽木のもろさに改めてびっくりです。
恐らく奥山では今回の大雪でかなりの樹木が倒れていることでしょう。
これも自然の間伐と考えれば、環境のバランスをとるために人知を超えた力が働いたのだとも考えられます。

前回(2月19日)小屋の近くのヒノキの先端が折れたと書きましたが、今回残った幹を切り倒す際、切り口からのヒノキより強い香りと色から、実はこの木がネズコであったことが判りました。



小屋の北側の胡桃の枝にブランコを取り付けてみました。

森の入り口に来た時には、是非乗り心地を試して下さい。
あまり体重のある方にはお勧めしませんが、自己責任で試していただくのは一向に構いません。


3時のおやつは、餅を焼いてお汁粉を作り、本物の牛乳で作ったチャイを頂きました。
もちろん焼き芋もです。
簡単でとびっきり美味しいおやつです。
春は間違いなく近づいて来ています。
焚火での美味しい食事の時間も、残りわずかになって来ました。
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