NPO法人美濃の森造隊だより

人と森林との最適な関係を探るため、岐阜県恵那市を中心に人工林の間伐をしながら森造りを行なうグループの活動報告です。

それにしても暑いこと(7月27日)

2008年07月28日 | 間伐
昨年の11月25日のブログで記事にしたコナラの種の植え付けがその後どうなったかは今までお知らせしないで来ました。
6月まで何とか気長に発芽を待っていたのですが、とうとう発芽は見られず全滅したと思っていました。
100個ものポッドに植え付けたのに全滅した理由は、おそらく冬場の氷結のせいではないかと思います。
種を採取したのが標高54mの愛知県東郷町で、植え付けたのがここ標高705mの恵那市の鍋山では種にとってあまりの環境の違いだったのでしょう。
うかつな事をしてしまいました。
ところが最近ある人の指摘で発芽しているポッドを一つだけ見つけました。
それがこれです。



茎は細くて今にも折れてしまいそうですが、広げた葉は瑞々しくてもう一人前のコナラの葉の姿をしています。
植物の繊細さと逞しさと可憐さを見せ付けられました。

さて、7月27日(日)に新しい間伐地に入りました。

間伐予定地全景です。


後方に見える真ん中の鉄塔より少し右の当たりから右側が間伐予定地です。
近景はこうなっています。




現在は1900本/ha SR=16 林分形状比=77~87
SR=20を目標とすると1300本/ha
間伐率31.5%です。

27日に道路沿いの下草刈と枝払いを行い、間伐も行いました。
しかしあまりの暑さに少し作業をしてたっぷりと休憩とおしゃべりというパターンで、作業はあまり捗りません。
2時過ぎに夕立があり、これを機に27日の作業は終了としました。
それにしても暑い一日でした。
教訓:こんな日に間伐作業をしてはいけません。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

こども森の健康診断(7月19日)

2008年07月22日 | 間伐
梅雨が明け、夏休みが始まった初日の7月19日にNPO土岐川・庄内川サポートセンター主催の「土岐川・庄内川源流の森こども森の健康診断」が開催されました。
清洲市の親子17組と透水試験担当の中部大学学生さん、自然観察指導員の方、恵那市・清洲市行政関係者、総勢60人近くが恵那市鍋山の現流域に足を踏み入れました。
森の健康診断は5組のチームを編成して、「美濃の森造隊」メンバーはチームリーダーとして参加しました。



こども森の健康診断は、今まで我々が体験した大人を対象とした森の健康診断とは大分勝手が違いました。
こども達は大人とは違うところに興味を示しますし、全てを噛み砕いて解りやすく説明するのに思わぬ苦労がありました。
しかし、概ね楽しく賑やかな健康診断となりました。



その後「美濃の森造隊」が間伐を行った鍋山の現場に移動し、森の木陰での昼食と間伐や玉切りの見学と体験を行いました。

この日は時間に追われて子供達にとっては大急ぎの森での体験でした。
次の機会があればもっとゆっくりと森の恵みを味わう時間に出来ればと思います。

猛暑の中、関係者の皆さん御疲れ様でした。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

角材となって帰って来ました。(7月6日)

2008年07月08日 | 間伐
製材所に運び込んだ間伐材が角材になって帰って来ました。





これからしばらく木工の時間が多くなるかもしれません。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

製材所に搬入(6月28日)

2008年07月05日 | 間伐
梅雨空の合間を縫って間伐材を製材所に搬入しました。
恵那地域の民間の製材所は林業不振のため次々と閉鎖され、かろうじて残っている上矢作の恵南森林組合製材所に運び込みました。

先ずは間伐材の集材です。

3mに玉切りした材を「美濃の森造隊」唯一の女性隊員がトビを使って運び下ろしています。
トビをうまく使えば女性でも3m材の集材は可能ですが、正直言ってかなりの重労働です。
ダイエットには最適です。

午前中で4tトラック1杯分の材を集材し、ほっと一息の隊員です。

一汗流した後の表情にはゆとりが感じられますね。

午後に製材所に搬入して材を下ろしています。
製材は後日行う事になりました。


間伐作業を行っていると当然ながら利用可能な材が沢山出ます。
何とかそうした材を無理なく継続的に利用できる方法を見つけられないものでしょうか。
日本家屋の柱材に利用方法を限定して、儲けにならないから間伐財の利用を諦めるという思考が林業家には染み付いています。
まずはそうした固定観念から自由にならなければいけないでしょうね。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする