NPO法人美濃の森造隊だより

人と森林との最適な関係を探るため、岐阜県恵那市を中心に人工林の間伐をしながら森造りを行なうグループの活動報告です。

「間伐、小屋作り体験」イベント (8月24日)

2013年08月27日 | 間伐
本日は「ぎふの山に親しむ月間」協賛「間伐体験、小屋作り体験」イベントでした。
ところが参加希望者が一人しかいなかったので、私以外の森造隊メンバーには出番が無く、皆にとっては結果的に通常の活動日となんら変わらない一日になってしまいました。
森林経験の浅い参加者には、日本の森林の現状と抱えている問題を理解してもらうために必ず最初は座学を行います。
今回も林道沿いの幾つかの人工林と自然林を見ながら、それらの植生の対比と問題と対応方法を説明させてもらいました。
まったく手入れのされていない人工林は、暗くて風通しが悪く、表土は薄く植生は貧弱、土壌が侵食されて根がむき出し。
解説など必要も無く、誰が見ても異常さが直感的に判ります。
更に、雨が降れば土壌が流れ、河川や海さえも窒息させてしまう。
こんな森林ではとにかく直ぐにでも切り捨て間伐を実施。
ところが、そんな自明な対応さえされていない現状とその背景。
風雪害や枯損木発生などの天然の間伐によって混交林化しているような森林、伐期を迎えた森林との現状での関わり方。
林道が尾根までたどり着いた辺りでは、コナラがどんぐりを落とし始めていました。
実りの秋が直ぐそこまでに迫っています。
多様な植生が見られる自然林が育む秋の実り。
それらを上手に利用してきた技術や文化が成す術も無く廃れてしまいつつある現状等。
感じている問題を遠慮なく話させてもらいました。
しかし、我々も問題を解決する明確な答えを持っている訳ではありません。
ただ様々な体験を積み重ねて行く中から答えは見つかるのではないかと思っています。
そんな活動に共感して一緒に前に進んでくれるく仲間を求めます。

座学の次は間伐を体験してもらいました。

初心者とは思えない落ち着きと正確な切り口には驚きました。
最近の参加者は皆伐倒が上手のような気がします。

小屋作りはゆっくりですが確実に進んでいます。
森の様子も少しずつ変わってきました。
皆さん時々森の入り口を訪問して変化を実感して下さい。


最後にぎふ森林づくりサポートセンターから取材に来てくれた瀬古さんも交えて皆で記念撮影をしました。

新しい森の仲間が増えました。
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朝日岳、白馬二泊三日縦走 (8月17、18、19日)

2013年08月22日 | 遊び
ずいぶん前からお盆の頃山形の朝日岳連峰を縦走しようという計画を立てていましたが、今年の夏は東北地方が異常な大雨に見舞われ、登山道があちこちで寸断されてしまったため、急遽後立山連峰北部の朝日岳、白馬岳縦走に変更しました。

一日目は、蓮華温泉から朝日岳まで9時間。
二日目は、朝日岳から白馬岳まで10時間。
三日目は、白馬岳から蓮華温泉まで7時間。
(三日目の白馬岳から小蓮華岳、白馬大池、蓮華温泉へのトラックデータは、GPSの電池切れのため残せませんでした。)


一日目
五輪尾根をあえぎ登り、雪渓を横切りながらもう直ぐ朝日岳。
山頂付近でも、雪渓から流れ出す水音が響いていました。




二日目
雪倉山から目指す白馬岳を望む。まだ遥か向こうです。


鉢ヶ岳麓から旭岳を望む。いよいよ白馬岳が間近になってきました。
良い天気です。


白馬岳山頂はガスの中で何も見えませんでした。
そそくさと白馬山荘に下り、旭岳に沈む夕日をバックに一休み。


三日目
再び早朝、白馬岳に上ると、今度は360度の展望が広がっていました。
槍、穂高連峰から立山連峰、剣まで。後方には白山。


小蓮華岳から白馬大池を望む。
その向こうには、雨飾山、焼山、妙高山。


その後、白馬大池を経由して蓮華温泉へ下山。
しっかり歩き、夜は満天の星空を仰ぎ見、天空の花園を満喫した3日間でした。
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小さなお客さん (8月15日)

2013年08月22日 | 遊び
森の入り口に、高細工の師匠、大鹿さん一家が来てくれました。
お目当ては川での水遊びです。
奥さんと友達が、子供たちを安全で自由に自然と触れ合える場所を探していると聞いて、誘ってみました。

伊郷ちゃん、最初は恐る恐る手を引かれて浅瀬を歩いていましたが、


ちょっと深みに浸かり、


堰堤の上でやっと大はしゃぎ。



小さな瀬や深みは、子供達が遊ぶには丁度良い大きさのようです。
でも、ここでもっと楽しく過ごすには、川へ降りる梯子や川縁の藪、見守る親が休める場所等、まだ手を入れる必要があるようです。

遊び疲れて午後はハンモックで一休み。

小さな体がすっぽりはまって、脱け出せなくなりました。

まだもう少し暑い日が続きます。
伊郷ちゃんまた遊びに来て下さい。
今度は魚を追っかけましょう。
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最高気温40.7℃ (8月10日)

2013年08月12日 | 間伐
なんという事でしょう!!
この日甲府では最高気温40.7℃を観測しました。
非常事態です、体が動きません。
川の中に倒れこみました。


森の入り口の脇を流れる川上川です。
今まで活動してきた現場の中でここだけに恵みの川が流れていました。
大き過ぎず小さ過ぎず、川遊びをするには絶好の場所です。

覗き込むと小魚も見つかって、ここに少し手を入れれば子供も大人も楽しめる場所になりそうです。

川に倒れこんだのは一仕事した後でした。
小屋の柱にはヒノキを使いたいという我が隊の棟梁のリクエストで、ムササビの森に切り倒していたヒノキを運び出すことにしたのです。
急斜面から適当な材を見繕い、枝払い玉切り、とりあえず土場までの中間地点ぐらい辺りまで人力で集材しました。

6mの長さに玉切りしましたから、小径木でもなかなか動かせません。
この作業で午前中のエネルギーを使いきり、11時には早めに昼休みにしました。

木陰での休憩でやっと一息。

ハンモックはかかった重さに応じて自由にたわみ、体が優しく包まれる感じでどこにも圧迫感がありません。
体全体に風が吹き抜けるので、背中が汗ばむなんてこともありません。
家の中でも使ってみたいですね。


午後からは川縁の竹林を刈り払いました。
ツルが幾重にも巻きついていて切った竹は倒れず、玉切りをしながら引き抜くという作業を繰り返しました。
足元には切り捨てた竹が積みあがりどんどん移動しづらくなるし、ツルが腕や足の動きを妨げるし、風が通らず息が詰まるで苦しい作業となりました。





このつらい作業の後でやっと川に飛び込んだのでした。

本日はとにかく暑さとの戦いでした。
でも、川遊びの楽しさを再発見出来、森の入り口の魅力がまた高まりました。
次回は森の中の散歩道に取り掛かりたいと思います。
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小屋基礎杭、川へ降りる梯子 (7月30日)

2013年08月02日 | 遊び
小屋の基礎杭を打ちました。
まずレベルは、水を入れたバケツと透明ホースで図り、直角は、1:1:√2の長さの水糸を使って図りました。
水平位置をマーク。


完成した基礎杭と水糸。
5m✕5mです。


お昼には安田さんからスイカの差し入れがありました。
暑い日には何よりも有難い。


午後からは川に降りる梯子を作りました。




熱中症になりそうな暑い日が続いています。
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