NPO法人美濃の森造隊だより

人と森林との最適な関係を探るため、岐阜県恵那市を中心に人工林の間伐をしながら森造りを行なうグループの活動報告です。

野志での森造り (12月20日)

2014年12月23日 | 間伐
12月20日、明智町野志の森で間伐作業を行いました。
天気予報では午後から雨、山間部では雪。
急斜面でのきつい作業には厳しい条件となりそうでしたが、体を動かしていれば寒さからは逃れられるし、森の中ではある程度の降雨は平気ですので決行しました。
車を止めた尾根道では強く冷たい南風が準備中の体を冷やすので、持ってきたストーブに火を入れました。


焚火と違って小さな火ですが、こういう場合の温もりはとてもありがたい。

急斜面を下って中腹で作業を開始しました。
ここもヒノキの劣勢木を間伐して森に光を入れることにします。
大きくなったヒサカキ、カシ等の常緑樹も下枝を払って見通しを良くします。


斜面に積もった雪が作業靴に沁み込み手袋も濡れてしまいましたが、体を動かし続けぬくもりを確保しました。
(写真真ん中下部のオレンジの点が隊員です。)


3人で黙々と作業を続け、斜面下の境界線まで辿り着きました。
これで1.9haの作業予定地の全部に一通り入りました。


今後全作業地をもう一度巡ればここでの作業はひとまず終了です。
我々は森に手を加えることで環境をかく乱しました。
自然界では有り得ない刺激です。
光環境で冷遇されていた植物には天恵だったり、枝打ちされた植物は勢いをそがれたりする事でしょう。
こうした新たな環境の下で森は最善の解を求めて姿を変えていくはずです。
それはどの様な変化なのでしょう。
その経過をずっと見続けたいと思います。
楽しみです。
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初雪 (12月6日)

2014年12月08日 | 間伐
12月は雨で始まりました。
12月1日の雨の森の入り口です。


残念ながら冷たい雨で小屋の中は水浸しですが、焚火があれば何とか過ごせます。


そして5日の夜から恵那でも雪が降り始め、6日の朝にはとうとう森の入り口が雪景色でした。


しかし雨とは違って、雪景色は厳しいけれど凛として美しい。

小屋も雪化粧。


しばらく焚火に当たりながら雑談で過ごし、前回の続きの板切り出し作業と林縁の片付けをしました。
板の切り出し作業。




林道にはみ出した材の玉切り。


林縁の片付けで集めたツルでリースを作ってみました。


今回は小屋南側の法面の間伐作業の予定でしたが、雪の中の作業は危険なため簡単な作業で済ませました。
これからしばらくは焚火に当たりながらおしゃべりという活動が続くことでしょう。

さて、翌日のまきがね公園北側の丘の上から見た恵那山方面の雪景色です。
青空が戻って来ました。




朝日の温もりで、この後瞬く間に雪は消えて行きました。
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