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NPO法人美濃の森造隊だより

人と森林との最適な関係を探るため、岐阜県恵那市を中心に人工林の間伐をしながら森造りを行なうグループの活動報告です。

おいしいトウモロコシとカラスの高笑い(7月25日)

2010年07月27日 | 自然農
小屋の床材を近場で何とか手に入れようと、中野方の鈴村さんを訪ねました。
神尾さんにお願いしたらという事でしたので、今度は神尾さんを訪ねたところ、「昨日カラスが畑で騒いでいたんで、こりゃあいかんと思って追い払ってやったけど、トウモロコシを食われてしまったぞ」といきなり言われました。
神尾さんは我々の畑の様子を気に掛けていてくれていて、畑の異変を目撃したのです。
トウモロコシの生育はいたって順調で、収穫を楽しみにしていただけに、ショックでした。
しかし、間伐材を切り出す山も畑の近くですので、とりあえず山を確認しました。
ざっと見たところ、いささか傾斜のきつい五反程のまとまった山林で、ここで床材を入手し、ついでも間伐も進めるということで話がまとまりました。
かなりやり甲斐のある現場になりそうです。

さて畑の様子です。






鳩が播いたばかりの豆をついばんでしまうのは想像出来ますが、カラスがトウモロコシを食べるとは意外でした。
畑の様子では、自分の体重で先ず苗をなぎ倒してから実をついばんだようです。
賢いやつです。
腹立ち紛れに残ったトウモロコシを齧ってみると、これがやわらかくて甘くておいしいのです。
余計に悔しさがこみ上げてきましたが、カラスもおいしい物を良く知っています。
仕方ないですね。
さてこれからどうしましょうか。

午後は今日確認した山林を少し間伐し、報告がてら神尾さん宅に寄り、ガレージに巣を作ったヒヨドリを見て早めに帰りました。

暑さに全てがまどろむ午後です。
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ちょっぴり間伐体験 暑!!、ドジョウはびっくり(7月24日)

2010年07月26日 | 協力
木材炭化実験用に間伐材を入手するため、中部大学の学生さん3人と指導教員お2人が恵那にやって来ました。
ただ倒してある間伐材を引き取るだけでは物足りないだろうからと、こちらから間伐体験も提案し7月24日に座学と実技を行ないました。
しかし、間伐体験を計画した時にはまだ梅雨前で、夏の暑さをまったく計算に入れておらず、作業し易いようにと拓志館近くの里山を現場に選んだのが不運でした。
この日も日本一の暑さを誇る多治見市の最高気温が38.4℃、恵那の最高気温が36.2℃でしたので、お昼頃のここでの気温は35℃はあったでしょう。
こんな日の、しかも陽がそこそこ差し込む里山での間伐作業は、最もふさわしくない活動でした。

切り倒したヒノキの年輪を数えています。
40を数えました。


3人の学生さん夫々に1回ずつ間伐体験をしてもらい、早々に日陰に逃げ込んだのですが、学生さんはタフでした。
傍を流れる水路でヨシノボリとドジョウを見つけたと言って、上野教官の指導で捕まえにかかりました。
さすが日頃生き物を相手にしている上野研究室の面々、間伐体験時よりずっと生き生きしています。


最初に捕まえた体長4cmほどのドジョウです。
久しぶりにお目にかかりました。
透明で繊細なヒレを動かし生きている姿にみとれます。


今までこの小さな水路を覗こうともしませんでした。
こんなに身近に生き物が元気に生きていた事にも気付きませんでした。
スギやヒノキばっかり観ていないで、もっと全てを観る目を育てなければいけませんね。
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間伐作業でリフレッシュ(7月19日)

2010年07月21日 | 間伐
山主さんと新しい間伐現場を確認に行きました。
国道418号線沿いの椋実近くの山林でした。
現場に向う途中古野川にかかる小さな橋を渡り、3m程下を流れる穏やかな川面を眺めると、川岸に生えているヨシが橋の近くまで下流側になぎ倒されているのに気付きました。
こんな小さな川でも、15日の大雨の増水が恐ろしいほどだったのを伺わせます。
今の森林には増水のピークを緩和する能力を失っているのを実感します。

現場を確認した後、やりかけの現場に入りました。
残りの部分を仕上げるつもりで入りましたが、作業を始めると次々と切らなければならない木が目に入るし、おまけにツルに絡まれた木は通常の方法では倒す事が出来ず、思いの他手間取りました。
少しは風が入るようになりましたが、気温が高く持って行った2ℓの水では足らず、最初は慎重に飲んでいた谷川の水を何度もたっぷり飲む事になりました。
やっと腰を下ろして休憩ついでに目立て作業をしようにも、蚊の群れが襲って来て、落ち着いて座っている事も出来ない有様でした。
手には豆が出来、チェンソーの高周波数音で耳鳴りもしてきました。
やはり間伐作業は、肉体的にかなり苦しい作業です。
これを強制的なやらされるなら、とても耐えられません。
しかし自発的に取り組む場合には、爽快です。
この爽快さがなかなか伝えられません。


森から出ると、ネムノキの花が咲いていました。
気持ちのいい夏です。
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畑はどこに?(7月18日)

2010年07月21日 | 自然農
夏本番を迎え、植物は生命力に溢れています。
現在の中野方棚田跡地に開墾した畑の様子です。

どこが畑なんだ?
地元の農業委員会の方が立てた幟が、かろうじてただの草むらとは違うんだなと思わせていますが、草むらにしか見えなくも無いですね。
地元の方にも何をしているんだ思われているようです。
しかし、我々は畑の手入れをして、良く見れば作物が育っているんです。

トウモロコシ。


サトイモ。


大豆。

その他、サツマイモ、ナス、キュウリ、シシトウが元気に育っています。
今のところ、虫や病気や動物の害にも会わず、いたって順調です。
ただ少し目を離すと、他の草の勢いに負けて作物は直ぐに勢いを無くすようです。
草と作物は、地上での光の奪い合いだけではなく、地下での根の競争が行なわれているような気がしますがどうなんでしょう。
草刈りに精を出さず、肥料の心配も農薬の心配もしない我々にぴったりの自然農ですが、この時期だけは草同士の競争をコントロールするために適切な草刈を欠かせません。

本日は横井さんがジャガイモを収穫し、その後にゴボウの種を播きました。
私は見学にやって来た村上さん夫婦をうまく畝上げに駆り出し、そこにニンジンとゴボウの種を播きました。
皆で作業をすると一気に捗りますね。

午後から加藤さんがやって来て小屋の床を造り始めました。


明日は天野さんと一木さんがジャガイモの収穫に来る予定です。
ここでの活動は、色々な人が自分の都合に合わせて好きなように活動し、一見バラバラに見えても結果的に統一した活動になっています。
こうした動きをこれからも続けて行きたいものです。
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ジャガイモ収穫,、土砂崩れ、洪水(7月10日)

2010年07月14日 | 自然農
畑の様子を出来るだけ頻繁に見に行こうと作業内容を特に定めず皆さんに呼びかけたところ、本日は午前中は永田さん家族と天野さん、午後からは青島さんと杉岡さんが参加してくれました。
畑を見るとジャガイモの葉が勢いを無くしていましたので、収穫する事にしました。

スコップで苗の周りを大きく掘り返し、土をほぐしながらジャガイモを探します。
これが宝探しのような楽しさで、大きなものは少なかったのですが、土の中からジャガイモが姿を見せると皆思わず「あったー」と声を出してしまいました。
午前中は小さなバケツ1杯分の収穫でした。
少し少なめの感じです。


午後からは、坂折棚田で草取りに汗を流した帰り道の元気な青島さんと杉岡さんがジャガイモ掘りです。
後から青島さんが72個収穫したと報告してくれましたが、小さなものもかなりあったはずですから数だけでは収穫量の評価はちょっとと感想を述べると、青島さんは断固とした口調で72個を強調していました。


私は皆さんの午後の収穫の間はおとなしくドクダミを摘んでいました。
これを小屋の軒下に吊るして乾燥させれば、やっと念願の漢方薬を手に入れる事が出来そうです。

ところで、畑前の中野方と飯地を結ぶ道路が直ぐ近くで土砂崩れのために通行止めになっていました。
ここのところ、恵那でも頻繁な大雨に見舞われています。
大雨での土砂崩れや洪水は大雨そのものが原因でしょうが、谷川や河川の増水のピークを出来るだけ下げれば、被害も少なくなるのではないでしょうか。
それには森林の保水力を高める事が間違いなく効果的です。
手入れの遅れた人工林では、都会のアスファルト舗装と同じ程保水力がありません。
そして、ほとんどの森林が手入れの遅れた人工林であることも驚くべき現実です。
地球温暖化で集中豪雨はこれからも増えると言われています。
これからも増え続ける土砂災害や洪水で失われる財産、何年にも亘る復旧工事経費や癒される事のない被害者の苦しみを少しでも減らすためにも、林業としてではなく、人工林の手入れは早急に必要です。
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梅雨の晴れ間、五月晴れ、オコジョ(7月8日)

2010年07月12日 | 森林
どうしても平日でなければ出来ない手続きがあって、有休を取りました。
平日の休みには、ほんの少しの罪悪感と開放感の味がします。
おまけに五月晴れ。
空にはあと少しで本物となる積乱雲が育ち、天頂には氷の絹雲が広がりつつあります。


こんな空を眺めるとじっとしてはいられません。
そこで、バイクで少しドライブする事にしました。
やって来たのは、中津川と飯田を結ぶ神坂峠です。
今では全線舗装され気楽な峠道ですが、古来から東山道随一の難所とされ、少し前まではいつも落石で塞がれる様な難所でした。
(神坂峠から中津川方面を望む。)


峠を越えて飯田方面に下る予定でしたが、途中道路崩壊で頑丈なゲートで通行止めになっていました。
やむなくヘブンズ園原スキー場へ向い、少し山中に迷い込んだところでこんな動物に出会いました。
最初はねずみかなと思いましたが、動きや胴が長くて背を丸める様子が違います。
もしやと思い、バイクを止め、慌ててカメラを取り出し追いかけながら数枚撮影しました。
やはりオコジョでした。


まだ子供だったかもしれません。
警戒心をまったく見せず、気ままにあちこち駆け回っては立ち止まって様子を伺っていました。
まったく個人的な印象に過ぎないのですが、岐阜県川より長野県側の方が森に住む動物が多いような気がします。



こうして気ままなドライブを終え、岐路に着いたのですが、罠が待っていました。
湯舟沢の近くの曲がり角で、このところ続いた雨で流された溜まった砂に滑って転倒してしまいました。
右肘裂傷で4針縫いました。
イタタです。
ほんの少しでもバイクに乗る時は、プロテクター付専用ジャケットは着用しましょう。
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湿度100%の間伐作業(7月4日)

2010年07月05日 | 間伐
口コミで新しい山主さんを紹介していただいたので、今日はその山主さんと佐々良木の現場を現地調査し、そのまま横井さんと二人で間伐作業にとりかかりました。
現場は伊保中切の山手の田圃から少し山へ入った谷間の出口辺りです。
北側の谷と、普段は水の流れていない南側のはっきりしない谷とに囲まれた、傾斜の緩やかな三角州形状の二反程の山林です。
周りを斜面に囲まれ、樹木の密集した人工林ですので、とても暗く風通しがほとんどありません。

そこで、とにかく風通しを良くすることにしました。


プラロックによる牽引ももどかしく、掛木はほとんどフェリングレバーで処理をしながら、とにかく次から次へと切り倒して行きました。


しかし、水の集まりやすい地形に加えて昨日までの雨で現場の湿度は100%に達しているに違いなく、風もほとんど無いので、上がった体温がなかなか下がらずきつい作業になりました。
1時間動いた後は水を大量に飲み、20分程薮蚊を払いのけながら体温が下がるのを待つといった繰り返しです。
それでも午後2時には一段落ついたので、本日の作業は切り上げる事にしました。
持って行ったペットボトルの水2ℓは、全部飲んでしまいました。

最初の写真とほぼ同じアングルからの施工後の写真です。


谷筋の間伐後の写真です。


あと一日でここも少しは気持ちのいい山林に変わるでしょう。
楽しみです。
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