NPO法人美濃の森造隊だより

人と森林との最適な関係を探るため、岐阜県恵那市を中心に人工林の間伐をしながら森造りを行なうグループの活動報告です。

秋の気配 (8月21日)

2015年08月22日 | 遊び
子供たちの歓声が去って2週間が経ちました。
静かな森には秋の気配が微かに感じられます。
乾ききった林床が雨で潤いを取り戻し、カナクギノキの葉が見る角度では真っ先に色付き始めました。
空気さえ染めてしまいそうだった森の緑も、少し白っぽくなって息を潜めた感じです。
サワグルミの実も次々に落ち始めています。

櫓に落下防止用のネットを張りました。
これで子供たちも櫓の上でも落ち着いて過ごせます。
縄梯子としても利用出来ます。




このネットとスリングは、ある会社から耐用年数が過ぎたものを譲っていただいたものです。
ツリーハウスでも活躍しそうです。
ありがとうございました。
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ツリーハウスは出来るのか (8月19日)

2015年08月20日 | 遊び
ツリーハウスに挑戦しました。
枝ぶりや木の間隔に今一つ満足できず、作る場所がなかなか決まりませんでした。
しかし、まずは作ってみることにしました。

ロープと滑車とチルホール、それに木登りの技術と体力が必要です。


前掲の写真真ん中の木の俣の上から撮影しました。


まだまだ先は長い。
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森林ウオッチ (8月9日)

2015年08月13日 | 学習
先週に引き続き、今週も森へ15人の子供たちがやって来ました。
今回は三郷町まちづくり委員会が主催する森林環境教育、食育等の学習と遊びを兼ねたイベントです。

朝、子供たちが近くの駐車場から歩いて森にやって来ました。
元気そうな笑顔の子供たちばかりです。


初めて森にやって来た子供たちは、これから何をするのかとあちこちをキョロキョロ。
今回は学びがメインテーマのイベントですから、先ずは地球環境や森林の機能を分かり易く話始めました。
しかし、子供たちはポカンとしたまま。言葉は子供たちの心に届いていないようです。
そこで、話は直ぐに切り上げ間伐現場に向かうことにしました。
向かいの急斜面を上り、更に尾根をたどり、不平や悲鳴の大合唱の中やっと現場にたどり着きました。
現場では実際の間伐作業と同じ状況で作業を行いました。
違いは、チェンソーではなく手鋸を使ったことです。
写真の太さのヒノキを普通なら手鋸で切ることはありません。


子供たちの手に負えなくなった時のためにチェンソーやフェリングレバー、プラロックは用意しました。
ところが、1班が5人と少人数だった事もあったのか、子供たちは最後まで集中してあきらめずに木を伐りました。
直ぐに飽きて根を上げるだろうとの予想は、あっさりと外れてしまいました。
倒した木の枝も切り取りました。
この枝は後で工作に使います。


お昼近くに小屋に戻り、食育の時間。
身振り手振りのお話が、子供たちの興味を引いたようです。


そして焚火を使って竹ご飯を炊きました。
竹筒にお米と水を入れて蓋をし、火にかけます。




カレールーは事前に調理して持ち込みました。
お腹を空かせて森で食べる食事は、特別美味しい。


お腹が一杯になったら自由時間です。
やはりブランコやミズナラの枝から吊り下げたロープが人気でした。


最後は間伐材から切り取ってきた枝で笛を作りました。
少し難しい工作ですが、コツを掴んで音が出ると子供たちは大喜びです。
この工作には大人も夢中になりました。

今回も子供たちは森での時間を楽しんでくれたようです。
我々は、子供たちについて沢山学び気付かされました。
子供は小さな大人ではない。
子供ならこう思うこう感じるだろうと勝手に決めつけてはいけない。
子供は想像以上のエネルギーと柔軟性に溢れている。
生意気な口を利く子供も実は素直でかわいい。
今年の夏の子供用イベントは、これで終了しました。
これからゆっくり来年に向けて再び森の整備に取り掛かるとしましょう。
先ずは、森の奥にも幾つか大人気のブランコを作る事にしましょうか。
そして、いよいよツリーハウスに挑戦です。
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夏休み子供自然探検隊 (8月2日)

2015年08月05日 | 学習
名古屋青年会議所が募集した自然探検隊の子供たち20名が森にやって来ました。
全員小学校1年生から3年生までの低学年の子供達です。
皆、好奇心に目を輝かせ、はじけそうな元気に溢れていました。
今日は森と川で思い切り遊ぶ予定です。
小屋の前で荷物を下すと、早速川遊び班と工作班に分かれて活動開始です。

川では朝スタッフが作ったプールでマスのつかみ取りです。




子供の元気に負けて、魚たちは次々に捕まえられてしまいました。
捕まえた魚をタライに放して、何度も手に取って遊ぶ子供達です。
まもなく後ろに見える焚火で焼かれます。


一方工作班は大変な事態になっていました。


鋸でヒノキの枝を切り取り、ナイフで削ってストラップ作りでしたが、開始早々怪我人が続出したのです。
鋸を力任せに引いた拍子に指先を切ってしまうのです。
ほんののかすり傷の子や血が噴き出す子、泣きべそをかく子や平気な子、次々に仮救護所に連れてこられました。
しかし、止血してバンドエイド巻くと子供隊は直ぐにまた工作に戻って行きました。
なかなか血が止まらない子供もぐっとこらえて泣くのを我慢していました。
もちろん目に焚火の灰が入ったと言ってずっとめそめそしていた子供もいましたが、そんな子もいつの間にか子供たちの輪に戻っていました。
子供達の回復力や我慢強さに改めて驚かされました。

魚つかみも工作も終えた子供たちは、小屋の周りで元気に遊び始めました。
その中でもフジ弦で編んだブランコが一番の人気でした。


午後からは、捕まえたマスの焚火焼きとおにぎりの昼食を済ませて宝探しに出かけました。
宝は木の枝に吊るした鹿の角や瓶に入れた水晶などです。




これが宝の在りかを示した地図です。


多分なかなか見つからないだろうと見つからなくても時間が来たら帰ってくるように伝えましたが、予想に反して子供たちはあっという間に宝を探し出し、簡単過ぎると不満気でした。
ここでも子供達の力を見誤りました。
宝探しの途中では前日やっと完成した櫓に上り、森の展望を楽しみました。


最後は間伐のデモです。
子供達は初めて味わった杉の木の倒れる迫力に圧倒されたようです。
年輪を数えて森が生きて来た長い時間を感じてもらいました。


この日も多治見で最高気温39.3℃を記録しました。
たっぷり遊んだ子供達は、我々のメンバーが差し入れてくれたスイカで水分補給です。
これで暑さを乗り切る事が出来ました。


息つく間もなく1日が終わりました。
予想外の展開が色々ありましたが、どうやら子供達は森での時間を楽しんでくれたようです。
我々には予想以上の子供達の好奇心、素直さ、エネルギーが新鮮な驚きでした。
森の豊かさが子供たちにも我々にも喜びを与えてくれました。
これからも子供たちが目を輝かせて遊べる森造りを続けて行こうと思います。

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