NPO法人美濃の森造隊だより

人と森林との最適な関係を探るため、岐阜県恵那市を中心に人工林の間伐をしながら森造りを行なうグループの活動報告です。

笠ヶ岳登山 (9月14日、15日)

2013年09月17日 | 遊び
台風18号が近づいていて天気は下り坂でしたが、北アルプス笠ヶ岳に登って来ました。
金曜日の夜遅くに新穂高温泉口無料駐車場に着くと、100台は収容出来そうな駐車場がほぼ埋まっていました。
これで天気予報が良かったら夜中に駐車場所を探してうろうろする羽目になるところでした。
登山ブームと北アルプスの人気は侮れません。

今回のコースは往復とも笠新道を利用しました。
左又林道から杓子平までの標高差1100mの急登が有名です。


最初はブナとナラの樹林帯を登ります。


上っている途中で登山道脇の標高2200m付近の崩壊地に治山資材を散布する中日本航空のベル204B-2がやって来ました。


散布後登山道側に旋回離脱する際に飛沫がかかるのではないかと心配でした。
機長さん、登山者が近くを歩いているので登山道側への旋回時は気をつけて下さいね。


4時間半かかって杓子平に着くと、笠ヶ岳への稜線が初めて一望出来ました。
後方奥に一段とそびえている山が笠ヶ岳です。写真では判りませんが笠ヶ岳山荘も見えています。
この展望で少し急登の苦しさから開放されました。


更に広々としたカールを2時間上り、抜戸岳への分岐にたどり着きました。
もう少し前だったらカールのお花畑が見事だったでしょう。
ガスが穂高岳連峰を隠し始めました。




なだらかな稜線を歩いて行くと、抜戸岩が現れました。
笠ヶ岳までもう少しです。


どっしりとした笠ヶ岳がガスの中から一瞬姿を現しました。

しかし、ここから笠ヶ岳山荘までの登りがまた一仕事でした。

14時45分やっと笠ヶ岳山荘に到着。
駐車場を出発しておよそ10時間の道程でした。
歩いてきた稜線を振り返えると、高山らしい景色が目に入りました。


一休み後笠ヶ岳山頂に登り、ガスが切れた一瞬に撮影。
空が近い。


翌朝夜明け前。
風の音と横殴りの雨粒が不安を掻き立てましたが、穂高岳連峰の稜線はまだ見えています。
真ん中の窪みが大キレット。


嵐を覚悟で下り始めたのに、逆に雨風とも弱まり稜線の向こうに槍ヶ岳が現れました。
なるほど、槍の穂先の形をしています。


小屋を出発したのが皆が出払った最後に近く、下りの6時間の道程はのんびり静かで、おまけに予想外の展望にも恵まれました。
今回も山の女神は微笑んでくれたようです。
しかし、下山後二日目の今日はまだ階段の上り下りがつらい。



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季節の変わり目 (9月7日)

2013年09月10日 | 間伐
台風17号が変化した温帯低気圧が秋雨前線を刺激して、今にも雨が降り出しそうな雰囲気でした。
9月に入って急に湿っぽい日が多くなったのは、夏と秋が入れ替わるための儀式のせいなのでしょう。
しばらくは我慢してお付き合いしましょう。

森の入り口で切り払った竹を片付けました。
ひたすら足元を埋める絡み合った竹を一本ずつ引き出して、何箇所かに積み上げていく単純な作業です。
積み上げても積み上げてもなかなか片付いていくのが見えず、忍耐と体力を消耗します。


森造りには、こうした結果のなかなか現れない作業がどうしても付いて回ります。
これを我慢してやり遂げないと次に進めません。
創造には我慢が必要だとやっと少し判ってきました。

写真の真ん中に隠れていた水路がようやく現れ、流れる水が見えて来ました。
ここに湿地帯があったら楽しいかもしれません。

階段と水路を渡る橋も作りました。

森の中が少しずつ少しずつですが変わって行きます。

午後はチェンソー製材機を試してみました。

レールの微調整やチェンソーの取り付けに戸惑い、板を挽くまでに時間がかかりました。
切断面は思った以上にきれいでした。
20インチのソーバーを使いましたが、スプロケットバーは切断に利用出来ない部分が多くなって失敗でした。
30cm幅の板を取るには24インチのハードノーズバーが必要です。

後日少し細めの丸太を4cm厚で挽いてみました。

きれいな板が取れますが、課題はチェンソーの切れ味です。
目立てはきちんとする必要があります。
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