NPO法人美濃の森造隊だより

人と森林との最適な関係を探るため、岐阜県恵那市を中心に人工林の間伐をしながら森造りを行なうグループの活動報告です。

大雪 (2月23日)

2013年02月28日 | 間伐
月曜日から続いていた北国での寒気の大暴れのせいで、恵那でも山や街はすっかり冷えきってしまいました。
その間何度も流れ込んだ雪雲が雪を降らせたのですが、街中には殆ど雪景色を残しませんでした。
しかし、少し標高を上げ林道に一歩入った途端事情はまったく違って、今シーズン一番の雪が待っていました。

おまけに雪の下は凍りついていて、とうとう現場手前100mのちょっとした坂が登れず、氷を手斧で削ったりの努力も虚しく車2台は坂の下に乗り捨て、四輪駆動の車2台に荷物を載せ替えやっと現場にたどり着きました。


やっと火を熾し作業準備が出来たのが10時半。
せっかくここまで来たのだからと3人は雪の斜面を登り間伐作業に向いましたが、私は火の番を決め込んで焚火の側に居残りました。
時折強風で梢に積もった雪が吹雪のように落ちて来て首筋や顔を濡らすので、身体の向きを何度も変え焚火の炎で暖めている内に時間が過ぎて行きます。
森の中の時間は何をしていても、或いは何もしていなくても充足感があります。
そして、昼食の焚火の焼き芋は相変わらず美味でした。

もう直ぐ雪の季節も終わるでしょう。
こんなに気持ちのいい焚火の温もりが、その時になればきっとうっとおしく感じるのでしょう。
そんな時が来て欲しいような、来て欲しくないような。
季節の変わり目の少し物憂い気分です。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

旧正月、餅つき、NPO設立総会で盛り沢山 (2月10日)

2013年02月14日 | 遊び
ふとした思いつきで餅つきをすることになりました。
皆が集まるならと、ついでにNPO設立総会を開くことに。
そして偶然にも2月10日は旧正月で、天気も上々。
新たな挑戦にはうってつけの、なんだかおめでたい一日になりました。

間伐材の薪でお釜に湯を沸かし、餅米を蒸す用意。


小さな子供は手斧でお母さんと一緒に薪割り。


餅米が順調に蒸し上がっています。


餅つき開始。


つき上がった餅は伸ばしてのし餅に。


あん餅用のあんの準備。
小さく丸めたあんを、つきたての餅で包みます。


食事の時間。

つきたての餅を一口大にちぎってお湯に入れ、きな粉やあんや大根下ろしに絡めて食べました。
大根下ろしに絡めるといくらでも食べられます。
漬物や豚汁も美味しかった。

6臼をお昼過ぎにつき上げました。
道具類は全て皆が持ち寄り、段取りも申し分無し。
このメンバーなら、何処ででも餅つきが出来そうです。
出張餅つき隊の出来上がり。

NPO設立総会も無事終了。
後は設立申請書の提出です。
なんとか夏までには設立に漕着けたいと思います。

まだ時々雪が降り、街を囲む低い山々が雪化粧をします。
中央アルプスの峰々は真っ白に輝き続けています。
でも、夜空のオリオンは随分西の空に移動しました。
スギの木はもう殆ど茜色です。
春が直ぐそこまでやって来ました。


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ブロンソン (2月2日)

2013年02月07日 | 間伐
昨夜からの雨がなかなか上がらず、ムササビの森に着いても車の中で雨の止むのを待っていました。
降り籠められて何も出来ずに聞いていたラジオからは、ゴンチチの「世界の快適音楽セレクション」が流れていました。
ゴンチチのやわらかな語り口と肩の凝らない話題にいつの間にか聞き入っていると、印象的な1曲に出会いました。
パトリシア・バーバーの「ノーウエッジアン・ウッド」、つまり邦題では「ノルウエーの森」と意訳されたビートルズの曲です。
ラジオならではの、素敵な偶然の出会いでした。

10時にやっと小降りになり、森に入り枯れ枝を拾っていると安田さんがやって来ました。
更に天野さんが、ノーマルタイヤの買ったばかりのRX-7でやって来ました。
天野さんらしい大胆さです。
今日は10日に予定している餅つき用の薪作りも目的でしたし、時間が遅くなってしまったので、薪づくりから始めました。

太めのスギから薪割り用の台を切り取り。


薪を割ります。

辺材が凍り付いている丸太を割るには最初の一撃が正確でスピードがなくてはならず、何度も練習しました。

昼食は、もう定番の焼き芋とジャガイモですが、今回はフライパンでの焼き肉が加わりました。

フライパンとポットは厨房機器の中古屋で手に入れたものです。
少しずつ焚火周りの道具が増えていきます。

雨は上がりましたが、森は霧に包まれました。
焚火の煙も筋となって横にゆっくり広がり、霧の中に消えていきます。
地表近くの木々の間にチチ、チチと囀る小鳥が見え隠れしています。
森の静かさが身体に滲み込むようです。
しかし同時に、空気を震えさせない音楽が聞こえたような気がしました。

そして、やっぱり今日も焚火での昼食がメインになってしまいましたが、昼食後も少し薪を作りました。
天野さんが昔見た映画でチャールス・ブロンソンが黙々と薪を割っている場面が印象に残っていたという思い出話を披露してくれ、ポーズをとったところです。

映画では上半身裸だったそうで、真似をしろと囃し立てましたが、薄着だけで許しました。
男の美学を貫くのは楽ではありません。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする