NPO法人美濃の森造隊だより

人と森林との最適な関係を探るため、岐阜県恵那市を中心に人工林の間伐をしながら森造りを行なうグループの活動報告です。

小屋作りなどあれこれ (10月19日)

2013年10月26日 | 間伐
今にも雨が降りそうな天気でした。
やっと焚火のシーズンに入り、森に来ると最初の仕事は火を熾す事になりました。
そして火を熾すと、どうしてもその前での時間が長くなります。

10月は活動参加者が少なく、今日も集まったのは3人。
ひとしきりおしゃべりが終わりなんとなく始めた午前中の作業は、小屋の桁を1箇所はめ込む作業でした。
材が重くて大変。
これから始まる高所での作業は、足場や重量物を持ち上げる機材を工夫しなくてはなりません。

小屋も柱が立ち、屋根に向かって進行しています。

午後は、地上での桁の細工作業。


森の健康診断で倒したヒノキから板も製材しました。
チェンソー製材機を導入したおかげで、倒した木の利用方法が一気に拡大しました。

静かな1日でした。
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森の健康診断 (10月12日)

2013年10月16日 | 学習
第9回土岐川・庄内川源流森の健康診断が開催されました。
朝の天気は申し分無し。


森造り体験コース班は13人の参加者と我々3人の計16人。
中部大学グランドでの開会式の後、森の入り口へ移動して日本の人口林の現状と問題点を座学。
その後再度車で移動し、峠近くの手入れされていない人工林に入り現状を観察。
午前中はここまでで、森の入り口に戻り昼食。


寒くは無かったのですが、思い切って今シーズン初めての焚火をしました。
少し汗ばむほどにもかかわらず、なんとなく皆が焚火の炎をいつの間にか見つめてしまいます。
木漏れ日で輝きながら昇っていく焚火の煙も見飽きません。
お湯を沸かしてカフェオーレを飲んだり、ムカゴを採ってフライパンで火を通し食べたりしている内にのんびりした時が過ぎて行きました。
一応間伐体験もメニューにありましたので、希望者を募って小屋の周りの司会の妨げになっていたヒノキとスギを伐採しました。
間伐作業は、丁度森の入り口脇を閉会式に戻る他の班の注目の的となりました。
我々も急いでグランドに戻りましょう。

グランドに戻り、ゴヘダとイノシシ汁をご馳走になり、閉会式です。
森造りコース参加者の皆さんです。

盛り沢山な一日が無事終了しました。
皆さん、今日森で一日を過ごした事で少しは森が身近なものになったでしょうか。
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森の健康診断リーダー研修 (10月6日)

2013年10月08日 | 協力
いよいよ来週12日に森の健康診断が開かれます。
そこで本日は、リーダーを勤める中部大学の学生さん達への養成講座締めくくりの実習です。
実際の人工林で、植生調査、林分調査、間伐実習を行いました。
参加者は学生さん25人と上野先生を加えて26人、実習現場の山林管理者野井生産森林組から中垣さん、我々は3人です。
最近森の入り口で森造りにかかりっきりになっていた我々も、久しぶりに典型的な手入れ不足の人工林に入りました。
(ここは、野井生産森林組合が少し間伐をしています。)


やはり、地面の硬さと乾燥、色彩の乏しさ、空虚な空間が印象的でした。


計測の結果はSr14、超過密でした。
学生さんにはこの結果が意外だったようで、これで超過密なの?という声が上がりました。
Sr20以上にするには12本/100㎡を7本/100㎡、つまり最低5本切らなくてはなりません。
40%から50%の間伐率になります。
実際切り過ぎという印象を持つ位の強度間伐をしないと直ぐに樹冠が塞がって、下層植生が育つための光が数年間に渡って林床に届きません。
しかし、実際はなかなか思い切って強度間伐が出来ません。

昼食を挟んで午後から間伐実習を行いました。


天気が良ければ開いた樹冠で林内の明るさが変化するのを実感出来たのですが、生憎曇り空でしたので劇的な変化が今一つでした。

最後のまとめは、川を挟んで向かい側の我々の活動地の森の入り口へ移動して行いました。
(今年のいつまでも続く暑い日々で、写真真ん中の囲炉裏は未だ活躍していません。)


後は12日の本番を残すのみです。
当日は、ここで学んだ知識や感覚を生かして、楽しくて有意義な一日を過ごしましょう。
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小さな箱の役割 (10月4日)

2013年10月05日 | 間伐
間伐材から作った小さな箱4つが最終目的地に着き、仕事を始めました。
その仕事とは。



名古屋市千種区末盛通りにあるビール専門店の店頭ディスプレイ用のケースです。
因みに、お店の付近には大学が散在し、おしゃれな町並みとして知られています。
そんな華やかな場所での見栄えを初めは心配しましたが、結果は意外と映えるものでした。
むしろ都会という極端に人工化された環境には、却って森の存在感が映えるのかもしれません。
店の中には微かにヒノキの香りも漂っています。
森に都会を持込む事には賛成出来ませんが、都会にはもっと森を持ち込みたいものです。
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今年も森の健康診断が10月12日に開催されます。

2013年10月02日 | 学習
今年も「第9回土岐川・庄内川 源流森の健康診断」が10月12日に開催されます。
美濃の森造隊は、森造り体験コースを担当します。
内容は、森の入り口で森のあれこれの学習と間伐体験と焚火をしながらのおしゃべりです。
(*焚火はその日の天候によりしない場合があります。)
参加申し込みはお早めに。
申込方法等の詳細は、下記チラシを御覧下さい。

森の健康診断の詳しい内容はこちら、 (チラシ表面) (チラシ裏面)
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森の入り口での日々 (9月24日)

2013年10月02日 | 間伐
森造隊の活動日の本日は、元々一人しかいなかった参加者が急に来れなくなり、なんとも静かな一日になりました。
そこで、一日中ひたすら笹刈りに励んだり、竹の切り株を掘り起こして道を作ったりして過ごしました。

一見なんでもない風景に見えますが、この場所には沢山の時間と労力が費やされているのです。

追伸
後日箱作りの依頼があり、ヒノキの間伐材を森の入り口に運んで板を製材し、切って、削って、組み立てて小さな箱を4個作りました。




小屋も姿がはっきりしてきました。
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