NPO法人美濃の森造隊だより

人と森林との最適な関係を探るため、岐阜県恵那市を中心に人工林の間伐をしながら森造りを行なうグループの活動報告です。

一番寒い頃 (1月28日)

2012年01月31日 | 間伐
大寒と立春のちょうど真ん中の今頃は、一年で一番寒い頃と言われています。
そして謂れに違わず、今朝は寒い朝になりました。
多分-5℃にはなっていたでしょう。
ー3℃位から顔に当たる空気が鋭くなってきて、-7℃になると濡れた髪の毛が凍ります。
以前はそんな髪の毛も凍る朝が何日も続いて水道管まで凍ったものですが、今朝はそんな寒さを思い出しました。
こんな日に名古屋から恵那に来るため早起きをした参加者の皆さん、大変でしたね。

現場に向かう山道の日陰では、年末から雪が溶けていません。
今シーズンの寒さは最近に無く力強くて芯が通って男前です。
日本海側が大雪になるほどこちら側は乾燥して冷え込みますが、更に寒気が強いと勢い余って雪雲が恵那まで流れこみ、粉雪を降らせます。


焚き火の支度で少々手間取って作業を開始したのは11時近くになってしまいましたが、これもまた楽しい山での過ごし方です。


今日もまた間伐班と集材班に別れて作業をしました。

ポータブルウインチは、コツさえつかめば山での作業の経験の少ない女性でも安全に扱えます。
それを見ていると、どんな人にもやる気さえあれば森に積極的にかかわることが出来ることを、いよいよ確信しました。
少しずつですが間伐が終わり材が運び出されると、森が息を吹き返し喜んでいるような気がします。
こちらも嬉しくなります。
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「森とくらし隊」応援 (1月14日)

2012年01月17日 | 間伐
今回は「森とくらし隊」の初めての自主活動の応援に出かけました。
場所は、猿投山北斜面に続く丘陵地に広がる東大演習林の中です。
森とくらし隊が東大演習林側と交渉して間伐場所を確保しました。
しかし、演習林側が指定した場所は植林後10数年のヒノキ人工林で、おまけに伐倒本数まで決められていて、間伐作業は1時間で終わってしまいました。
まるで初めて人工林の間伐体験をするために用意された場所のようでした。
森とくらし隊の今までの活動経験からすれば、物足りない現場です。
どうも演習林側に、森とくらし隊の意図がうまく伝わっていなかったようです。
再度意図を明確にして、交渉する必要がありそうです。

時間が余ってしまったので、演習林の中を散策することにしました。
林内は研究用の施設があちらこちらにあり、木々には細かく人の管理の痕跡が見られます。
全体にやんちゃな雰囲気ではなく、お行儀のいい森林といった感じです。
尾根に上がると視界が開け、振り返ると猿投山北西の標高459mのピークが目に入って来ました。

尾根筋は風化花崗岩が露出していて、植生の回復には厳しい条件です。
ここら辺りは、森林の過剰利用で禿山になっていたのを戦後植林してやっと今の状況まで回復させた場所のようです。
中央高速を恵那から南に下って来ながらの印象ですが、瑞浪、土岐、多治見、瀬戸の丘陵地帯は人工林が急に少なくなり、低木の二次林が優勢のようです。
その二次林も、最近までの過剰利用で林齢が若く、恵那近辺の山林の状況とは大きく異なっています。
ここでの森との関わりには、我々が今までやってきたような間伐中心の森造りとは違った手法が求められるかもしれません。
森と付合うには、まだまだ沢山の分野で学ぶ必要があるようです。
さすが東大の演習林です。
勉強になりました。
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引き続きポータブルウインチによる集材、間伐 (1月7日)

2012年01月10日 | 間伐
森とくらし隊の皆さんにはチェーンを買ってもらい雪道に備えたのですが、作業日直前に参加者が増え、結局チェーンは使わずスタッドレスタイヤ装着の車に分乗して山に上がりました。
雪は坂道の急なカーブにアイスバーンとなって殆ど変わらず残っていて、この分だと晴天が続いても1月一杯は山道が危険かもしれません。
現場に到着すると先ずは焚き火。
このパターンは冬の間は変わりません。
しっかり焚き火で体を温め、今回も集材班と間伐班に分かれて作業を行いました。

集材作業の準備の様子です。

立ち木の出来るだけ高い位置に滑車を取り付けロープを通します。
二人で一つのワンタッチラダーに登り、下からロープを手渡す所です。
個々の隊員の技量が同じ様に上がり、相手の手助けが要求前に出来る様にならないと、共同作業が上手く行きません。
これは上手く行っているようです。
二人共、森とくらし隊の女性隊員ですが、随分頼もしくなって来ました。
継続は力なりですね。
クリスマスイブも今日の七草もこうして山で過ごしているわけですから。

ウインチの操作中です。

前回の作業の反省から、ウインチが浮き上がらないように写真右側立ち木の根元に滑車をもう一つ取り付けてみました。
それでも若干浮き上がるので、ウインチを止めているスリングベルトを足で踏みつけています。
しかしまだ不安定です。ウインチを2番目の滑車より高い位置に設置すれば更に良かったかもしれません。
次回はもっと上手に操作出来るでしょう。


やはり前回より楽に集材出来ました。
習うより慣れろ、体験は貴重です。
間伐班も、今回はチェーソーを壊すこと無く無事作業を終えたようです。
もう1,2回の商材作業で材を市場に出せそうです。

今回、「ぎふ森林づくりサポートセンター」の小野さんが見学に来られました。
その時のレポートがこちらです。
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明けましておめでとうございます。 (1月2日)

2012年01月03日 | 間伐
明けましておめでとうございます。
年が改まり決意も新たにと宣言したいところですが、ぼんやりしていたら相変わらず代わり映えのしない日々が始まってしまいました。
これではイカンと、初詣代わりにいつもの鍋山に登って体を動かすことにしました。
それまでの道路は全く問題はないのですが、阿木川湖から登る道の日陰にはクリスマス寒波で降った雪が残っています。


東濃牧場も凍てついています。


まだしばらく寒さが続くので、ここで予定している今年最初の間伐集材作業の7日までに雪が消えてくれるかどうかわかりません。
このままではスタッドレスタイヤかチェーンが無ければ現場に入れません。
名古屋からの参加者は大抵どちらも持っていないでしょうから、どうしましょう。

思案の帰り道、とりあえず恵那山に今年の活動の安全と飛躍をお祈りしました。

北西の風が強く、笠雲になりかけの雲がかかっていました。
相変わらず恵那山の雪は少なめです。
今年もよろしく。
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