NPO法人美濃の森造隊だより

人と森林との最適な関係を探るため、岐阜県恵那市を中心に人工林の間伐をしながら森造りを行なうグループの活動報告です。

第10回(最後の)土岐川・庄内川源流森の健康診断開催 (10月19日)

2014年10月21日 | 間伐
第10回土岐川・庄内川源流森の健康診断が行われました。
今回で10年続いて来た森の健康診断は終了します。
毎年この時期になると当たり前のように行われていたイベントがこれで終了すると思うと感慨深いものがあります。
このイベントが残したものへの評価はまだ定まっていませんが、注がれた沢山の人々の努力と献身とエネルギーは貴重なものです。
今はその一部分に自分が携われた事に誇りを覚えます。

さて、今回もすばらしい晴天に恵まれました。
朝の集合場所の中部大学グラウンドの空気は放射冷却で引き締まり、深まる秋の匂いがしました。


我々美濃の森造隊は「森造り体験コース」を担当し、15名の参加者と伴に森の入り口へ入りました。
ここで間伐体験と中、大型の鳥用の巣箱作りをします。

参加者には家族連れ3組が含まれていて、その内1家族には10歳と6歳の姉妹、もう1家族には8歳の女の子がいました。
この三人は森の入り口に着くなり元気一杯で駆け回り出しました。

直ぐに小屋に立てかけてあった梯子に目をつけ、小屋の屋根にも登りました。
ブランコにも真っ先に駆けつけました。


巣箱作りをしているかと思うといつの間にかあちこちを駆け回っていて、思わぬ所から呼びかける声がして来ます。


今は焼き芋の準備を手伝っています。

大人の巣箱作りも大変でした。
鋸や金槌やノミを持つのは初めての人も居たので、なかなか力いっぱい金槌を振れません。


小屋から少し離れて作業している間伐班からは、木の倒れる音、楽しげな歓声が響いて来ました。

あっという間に昼休みがやって来て、焚火を囲んでほっと一息です。
もちろん焚火では焼き芋の最中です。
自在鍵に吊るした真っ黒に焼け焦げたやかんでは、湯がたっぷりと沸いています。


午後は巣箱作り班も間伐班の作業を見学しました。


梯子に登ってロープを掛けている様子を背景に記念撮影です。


終了間近、巣箱一つをやっと掛ける事が出来ました。




残りの完成した巣箱は、我々が賭けておくことにします。
春になって巣箱を使う鳥が現れた時には、その様子を皆さんにこのブログでお知らせします。

森の入り口での慌しい体験を終え、中部大学グランドに戻り、ゴヘダとイノシシ汁を食べながら今日の活動の印象を書き記しました。
記録用紙を持って記念撮影です。

皆さん良い笑顔ですね。

さて、土岐川・庄内川源流森の健康診断は無事終了しました。
早速、次の活動計画を策定しましょう。
そこでどの様な活動であるべきか、その条件を私なりに幾つか考えました
①地元、山主、学生、市民が一緒に出来る活動。
②老若男女、誰でも参加出来る活動。
③健康診断で明らかになった森の病を治療出来る活動。
④体験、学習型活動。
⑤安全教育、環境教育プログラムを含む活動。
どうでしょう。
この構想に賛同していただけるなら、是非参加をお願いします。

それではまた、次の活動でお会いしましょう。


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森の健康診断リーダー現地実習 (10月4日)

2014年10月06日 | 学習
森の健康診断リーダー、サブリーダー養成講習の現地実習です。
森に入り、今まで座学で学んだ理論を実践で確認します。

朝、拓志館が久しぶりに中部大学生の賑やかな声に溢れました。


森の入り口へ着き、小屋の向かいの森に入り、土壌調査、植生調査、混み具合調査を本番同様行いました。


昼食時には、小屋の焚火で焼き芋と焼き栗を味わいました。
思った通り美味しく、秋の盛りを改めてしみじみと実感しました。

午後は調査した斜面を更に登り、間伐を体験しました。


人工林の混み具合調査をして相対幹距を数字で表しその上で間伐を実践すると、より一層間伐の程度が理解出来ます。
間伐後の樹冠に開いた空を見上げると、更に暗さと明るさの対比を実感出来ます。
座学で学んだ理論と今日の実践で、リーダー、サブリーダーは森造りの一端に触れ、確実に逞しくなったことでしょう。
19日の本番が楽しみです。
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