NPO法人美濃の森造隊だより

人と森林との最適な関係を探るため、岐阜県恵那市を中心に人工林の間伐をしながら森造りを行なうグループの活動報告です。

物作り2 (4月18日)

2015年04月20日 | 遊び
森の中には切り捨てた間伐材がごろごろ転がっています。
しかし、切ってから時間が経っているので市場に出すことは出来ません。
もったいないなあと、それがいつも気にかかっていました。
ある時、ふと良いアイデアが浮かびました。
「そうだ、ピラミッドを作ろう。」
という訳で、間伐材を組上げて小屋の南側にピラミッドを作りました。

先ず、角が東西南北(磁方位)を向く様に最初の段の材を並べました。


チェンソーで丸太にノッチを入れ、組上げていきます。


丸太の移動は人力です。
トビとコロとちょっとしたコツでかなり重い丸太も移動させる事が出来ます。
だいぶ組み上がって来ました。


完成しました。
最上段は平らにしたので、寝そべって空を眺める事が出来ます。
少し空が近くなりました。


午後は小屋の脇にテーブルを作ることにしました。
小屋南側斜面からヒノキを運び、皮をむいて加工しました。




本日の作業はここまで。
次回はテーブルを組み立てます。

林内の更に南側にはまだ間伐材が沢山転がっています。
作り上げた満足感を味わって、もう一つピラミッドを作りたくなりました。
今度は真中にスギの木を抱くような配置が良いかな。




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物作り (4月11日)

2015年04月14日 | 遊び
今年の春は雨が多いような気がします。
サクラはとっくに咲いているのに、このままだと花見をしそびれてしまいそうです。
今日も昨日からの雨がようやく出かける頃に上がりましたが、まだ空は厚い雲に覆われています。
肌寒い森の入り口では焚火が活躍です。

こんな天気でしたし参加者が2人だけでしたので、今日は小屋の中でチェンソーのメンテナンスやサクラや杉の丸太でちょっとした物を作る事にしました。
先ずはサクラ丸太で座椅子です。
もう少し座面に丸みを持たせたほうが良いかな。
手前には真竹のペンケース。
カビが生えないよう表面と内側を焚火で少し焼きました。


次にスギ丸太の椅子です。


足の切れ込みがもう少しあっても良いですね。


ベンチも手掛けました。(未完成、写真なし)

森にある材料とチェンソーやナタやノコギリでの物作りは楽しい時間でした。
物作りは、まだ形になっていない素材から作品を想像し、身近な機材で何とか工夫しながら作り上げる過程が楽しいですね。
日常生活では、欲しい物ほぼ全てをお金で買っています。
でも、物やサービスをお金で買ってしまうのは、それを手に入れる一番楽しい過程を捨ててしまっている事にもなります。
これはもったいない。
チェンソーで木を切りながらそんな事を考えていました。

クロもきっと同じ気持ちでしょう。
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ゆるゆる、これからのことなど (3月28日)

2015年04月04日 | 間伐
3月も終わりに近く温かな陽気も本格化し、木の芽が大きく膨らんで来ました。
小屋の直ぐ南側の材を片付けた辺りで猪が勢い良く地面を掘り返しているのを見つけました。
森の入り口で猪がこれほど広く大胆に地面を掘り返したのを見たのは初めてです。


つい最近猟師からこの森辺りの猪が減って来ていると聞いたばかりでしたので、どうしたのでしょう。
森の日当たりが良くなってミミズが増え、おまけに障害物の倒木が取り払われたのでここぞとばかり猪がやって来たのでしょうか。
森の環境が変わると連鎖的に色々な変化が起き、興味が尽きません。

久しぶりの隊員もやって来ました。
今回はとりあえず急いでやらなければならない作業も無いので午前中はおしゃべりで過ごしました。


そろそろ焚火の魅力が薄れてくる陽気になったようです。
何となく焚火から少し離れて隊員の山岡での移住生活の様子、材価、バイオマス発電の現状、今年予定している活動等について話し合いました。

午後からは各自別行動でした。
私は紹介された椋実の山主さんの山林を見に行きました。
一箇所目は谷を挟んだ2ha程の人工林。
典型的な間伐遅れのヒノキ林です。
傾斜が急ですが、まとまった面積があるので間伐による変化がはっきりと判ると思います。


もう一箇所も同じような人工林です。
こちらの面積は0.5ha程ですが、平坦で間伐体験には良い場所です。


ここは色々な条件の間伐による森や沢の変化を観察する場にする計画です。
体験で学んできた森の変化をじっくり観察し記録する活動は、新たな挑戦となります。
今年は沢山の仲間と共にこの新しい活動を何とかスタートさせたいと思います。

現地調査から森の入り口へ帰ってくると、残っていたメンバーが小屋の床板を張っていました。




小屋も森も少しづつ姿を変えています。
訪れた方は小さな変化を見逃さないように。
森の中で大きく目を開き鼻を広げ聞き耳を立てていると、沢山の不思議に出会うことが出来ますよ。
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