NPO法人美濃の森造隊だより

人と森林との最適な関係を探るため、岐阜県恵那市を中心に人工林の間伐をしながら森造りを行なうグループの活動報告です。

茶畑剪定、間伐(3月28日)

2009年03月31日 | 間伐
先週の日曜日が雨で、1週間遅れの茶畑剪定と間伐作業となりました。
しかし3月の最終週末というのに冷え込んでいます。
木曽川端の桜並木では桜の開花が始まっていましたが、そこから更に200m高い現場ではやっと蝋梅が咲いていました。

写真左には桜並木があり、一分咲き。
(写っていません。桜より水面に気を奪われました。)


山主さんの庭先に咲いていた蝋梅


最初に茶畑の剪定を行ないました。
写真では手刈りですが、実際は電気剪定機で行ないました。
山主さんの奥さんに適当にと言われて始めましたが、まったく初めての作業ですので、どの程度刈っていいか解らず戸惑いました。
経験の無い作業でも、とにかく自分で体験してみて判断しようと言うのが我々「美濃の森造隊」の行動指針ですから、こんな作業もいい勉強になります。


奥さんが既にほとんどの剪定を済ませていたので作業は直ぐに終わり、間伐に移りました。
山主さんは休日になると一人で山に入って山の手入れに専念しているそうで、家の裏手の山林がかなり明るくなってきました。
午後からは竹炭用に竹藪の間伐も行ないました。
3時過ぎに作業を終え、奥さんに色々お話を伺いました。
裏山で色々な茸や松茸が取れた事、今は育てている椎茸が沢山出ていること。
グリーンピアが出来て沢水が枯れた事。
竹炭はもう5回も作ったけれど、全て灰になってしまった事もあったこと。
話からは、以前はやっぱりこの里には山からの恵みが一杯あったことが覗えます。
何とかもう一度その恵みを取り戻したいものです。
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上下流の交流(3月20日)

2009年03月23日 | 協力
土岐川・庄内川の上流地域と下流地域の交流を深めるため、15日にみずとぴあ庄内朝市に来ていた清須市近辺の住民の方々21名が、美濃の森造隊のテーブル作り見学と間伐体験のために恵那市を訪れました。
心配していた雨は朝方に上がり、気温は急上昇。
日差しが暑く感じられるほどの陽気になりました。
今年は春の寒暖差が大きくて桜も人も少々振り回されています。

隊員によるチェンソーでのホゾ作りの実際と解説に皆さん真剣に見入っていました。


テーブル作りの見学の後は間伐地に出向いて人工林の現状と問題、手入れの方法を解説しながら実際の間伐も行ないました。

真ん中に写っているのは見学者最年少の結香ちゃん、5歳です。
倒したばかりの間伐材の皮を剥いて甘い樹液を舐めてもらいましたが、あまりお気に召さなかったようです。
(大人には結構甘さが感じられ、新鮮な驚きだったようですが。)
こんなかわいらしい見学者が増えて我々の応援団になってくれたらいいですね。

見学と間伐体験も無事終わり、皆さんを見送った後の中央アルプスの残雪です。


もう直ぐ手前の田圃にも水が入り、早苗の緑が風に揺れ蛙の大合唱が響き渡る事でしょう。
山や田圃に命と喜びが溢れる季節です。
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清須朝市(3月15日)

2009年03月17日 | 協力
先週納品したテーブルセットの御披露目に、間伐材の木片や孟宗竹を使った細工の実演イベントを携えて清須の「みずとぴあ庄内」で開かれた朝市に参加しました。


沢山の人にテーブルを使ってもらいました。

今回は前回と比べてこじんまりと間伐材や竹の細工を行ないました。
竹細工は前回同様やはり評判が高かったようで、早朝に切り出して来た竹で作った器や花器は全て持って帰ってもらえました。
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佐々良木林分調査(3月14日)

2009年03月17日 | 間伐
春2番と共に金曜日の午後から降り出した雨は、土曜日の朝になっても降り続き、やっと昼過ぎに上がりました。
朝から予定していた新しい山主さんとの三郷町佐々良木での林分調査も午後からとなりました。
今回の山林は車を降りてから20分程歩いて上らなくてはなりません。
忘れ物を簡単に取りに戻れないので、間伐の器材と細かな林分調査の器材を忘れないようにしっかり確かめて山道を登り始めました。
民家のわき道を通り棚田を抜け、猪除けの柵を乗り越え山林に入ります。
しばらくは薄暗い竹薮に変わってしまった棚田から樹勢の衰えてしまった栗林を歩き、雑木林と人工林の混在する当たりから斜面は更に急になって来ました。
尾根筋に出ると、急に風の勢いが増し山が騒がしくなりました。
ふと後を振り返ると、佐々良木の棚田と点在する民家の一望が広がっています。
更に少し上って風下側の斜面が今回の間伐予定地でした。
ここまで休まずに上ってくると流石に少し息が切れています。

そしていざ林分調査にかかろうとして器材を点検すると、あれ程念を入れたのに直径巻尺を忘れていました。
幸い玉切り用のメジャーを携帯していましたのでそれで間に合わす事が出来ましたが、やはり簡単に器材を取りに戻れない現場に向う時には器材運搬用のキットと背負子を工夫する必要があります。
林分調査の結果の概要は1100本/haから900本/haへの18%の間伐です。
林分調査の後に早速間伐の実習を行ないました。




夢中になっている内に気付くと16時を過ぎています。
日が長くなって時の過ぎるのに気付きにくくなってきました。
掛木の処理も含めて盛り沢山の実習になりました。
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テーブルセット清須へ下る(3月8日)

2009年03月09日 | 協力
筏ではなく、トラックでテーブルセットを庄内川下流域の清須市へ運び、「みずとぴあ庄内」の広場に設置しました。
積込みに少々手間取りましたが、何とか10時過ぎには恵那を出発しました。




国道19号線から瑞浪インターで中央高速に乗り、小牧ジャンクションで名古屋高速に乗り換え、東名阪を進んで甚目寺南で高速を降り、そこからは一般道で「みずとぴあ」へと約1時間半の快適なドライブでした。

「みずとぴあ」は広い堤防の上の広場ですから、少し視線が高いせいもあって名古屋駅の近くというのに開放感にあふれています。
曇ってはいましたが暖かく、朝早くからの緊張がほどけて芝生の上に居ると眠気を誘われてしまいます。
しかしもう一息と気を引き締め、テーブル2セットを広場に設置しました。


皆さん「みずとぴあ」にお越しの際はテーブルで是非お弁当を広げて寛いで下さい。
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