NPO法人美濃の森造隊だより

人と森林との最適な関係を探るため、岐阜県恵那市を中心に人工林の間伐をしながら森造りを行なうグループの活動報告です。

仕事納め (12月24日)

2016年12月29日 | 間伐
美濃の森造隊としては今年最後の活動日です。
朝、恵那の街を覆っていた霧が森まで登って来ると切れ、気持ちの良い青空が広がりました。
この辺りでは11月が霧の季節ですから、やはり今年は今のところ少し暖冬のようです。


参加者が全員集まるまで森の南側で少し間伐をしました。
森に光を入れるためにはもったいなくても大きくて立派な木を倒すしかありません。
しかし、立派に育った杉の木ですから切り倒した後は上手く利用したいと思います。


今日の活動日の目玉は近くでとれた猪肉のバーベキューです。
味噌ベースのニンニクとショウガをたっぷりと利かせたタレに漬け込んで焼きました。
焚火の熾火で焼くと肉の臭みは無く、歯応え充分の美味しい肉になりました。
野生のエネルギーに満ちた森の恵みです。


向こうの見える調理用に置いたテーブルは、この森のヒノキの間伐材から作りました。
部屋で使うつもりで作りましたが、これから森でも重宝しそうです。
森からは人が生きるのに必要な物が一杯手に入れられます。

食事が終わったらホウノキでスプーンを作りました。これもまた森の恵みです。
ナイフで大まかな形を整え、後はひたすら紙やすりで削ります。
少しずつ曲線と滑らかさが表れ、単なる木片が道具に変身しました。
単純な作業なのでかえって無心になれる時間でした。


帰りに森の片隅で猪の掘り返した跡を見つけました。
大きな石ごと思い切り掘り返していました。
ここ数日の出来事のようです。
人間に仲間が食われた怒りもあったのかもしれません。


さて、今年も無事活動が終わりました。
活動に参加した皆さんの努力、山の神に感謝を捧げたいと思います。
来年は更に充実した楽しい活動を目指して邁進したいと思います。
ご協力の程よろしくお願い致します。
それでは皆さん、良いお年をお迎えください。
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美濃加茂支障木伐採 (12月17日)

2016年12月20日 | 間伐
隊員の親戚の敷地にあるクヌギを伐採しました。
幹が道路側に傾き強風や大雪で倒れる可能性が出て来た事、枝が電線に触れそうになったためです。
ここでは2015年1月に一度スギを伐採しています。

今回クヌギの伐採は樹上に登っての高所作業になりました。
スローラインを使って枝にロープを掛け登り、道路側の枝を出来るだけ払い、最後にロープで牽引しながら幹を倒しました。
しかし、スローウエイトを狙った所に投げられなかったり、樹上での体の安定に苦労したり、払いたい枝の全てを払いきれなかったりと思い通りの作業とならず、苦労しながらの作業になりました。

それでも何とか無事作業を終える事が出来ました。
最後に今回伐採した中で一番大きなクヌギの切株を真ん中に、記念撮影をしました。


支障となりそうなクヌギが無くなりすっきりした現場です。
残っているクヌギは当分問題にはならないでしょう。
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支障木 (11月10日)

2016年12月11日 | 間伐
季節は確実に進み、しばらくブログの更新をしないうちに本格的な冬の季節を迎えました。
今日は民家改修現場の2回目の支障木伐採です。
朝の空気は固く冷え込み、作業準備の身拵え中に手足が凍えました。
今回は急斜面のヒノキと平地で中央アルプスの展望を遮っているヒノキの伐採です。

急斜面の作業を下から見上げています。
真ん中に作業中の姿が微かに見えています。
ヒノキは枯れ枝が絡んで簡単には倒れそうになく、プラロックで引き倒すことにしました。


少し下側で引き続き作業をしています。
急斜面で下側から追口を切っていますが、チェンソーを持ち上げなくてはならないので腕の力が必要です。
おまけに近くを配電線が通っていて、倒す方向が制限されます。


平地での間伐作業を急斜面から見下ろして撮っています。




夕方やっと一区切り付きました。


肉眼では写真真ん中の向こうに雪を被った中央アルプスの主峰が全てくっきり見えています。
これからこの場所が中央アルプスの絶景ポイントになるでしょう。


あと1回左手のヒノキ林の伐採と右側の竹藪の伐採をします。
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