NPO法人美濃の森造隊だより

人と森林との最適な関係を探るため、岐阜県恵那市を中心に人工林の間伐をしながら森造りを行なうグループの活動報告です。

真夏の甚平坂南ヒノキ林間伐 (2024年8月10日)

2024年08月13日 | 間伐
あまりの暑さにマスコミは連日外での活動をしないように、部屋に籠ってエアコンで涼むようにと警告を発しています。
このマスコミのヒステリックな警告は昨年辺りからだったでしょうか。
しかし、真昼間の甲子園中継では球児や応援団に活動中止を呼びかける様子は見られません。
ここにもマスコミのダブルスタンダードという鼻持ちならない対応が透けて見えます。
私たちは、もうそろそろ誰かでは無く、自分自身で地球温暖化という不都合な真実に向き合う時ではないでしょうか。
まだ何か出来る事が有るはずです。

そんな気持ちも微かに有って、我々は自己責任でこの酷暑に間伐作業を行います。
と言ってもそんなに大げさな使命感なんて無く、森の中は涼しいので活動するだけです。
でも、干ばつは影響が心配です。
森の中はカラカラに乾いて、タカノツメが干からびて枯れそうになっていました。
先月の見た目から下層植生の成長も止まっているようです。
酷暑が人工林にも及ばないか心配です。


さて間伐作業です。
いつも通り淡々と進めます。


まだまだ林内は過密なので、ほとんどの伐倒木は掛り木になります。
それをフェリングレバーで外し倒します。
フェリングレバーでの掛り木処理


今回は二人の体調も良く、15時まで作業を続けました。
次回の活動はもう9月になります。
その時は秋の気配を感じるのでしょうか。
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甚平坂南ヒノキ林間伐 (2024年7月20日)

2024年07月30日 | 間伐
この所不安定な天気が続いていて、作業の準備を終えた朝9時頃、いきなり空が暗くなり雨が降り出しました。
雨雲レーダーを見ると小さな赤い表示が北西から南東へ動いていて、しばらくすれば雨は上がりそうです。
しばらく待機しましょう。



雨は30分ほどで上がり、青空が見えて来ました。
雷雲の後ろ姿です。


湿気が増した林内で元気に間伐を開始しました。


熱中症に気を付けながら、午後も1時間程間伐しました。


今年は昨年よりさらに暑いという恐ろしい予報が出されています。
果たして来月は間伐作業が出来るでしょうか。
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甚平坂南ヒノキ林間伐 (2024年6月15日)

2024年06月18日 | 間伐
晴天が続き蒸し暑くなって来て、野外での活動に十分な注意を払う季節になって来ました。
今回も甚平坂南のヒノキ林で間伐作業です。


この人工林では一応全体をざっと間伐しましたので、今回は再び東側の自然林との境界を間伐する事にしました。
人工林の東側、特に林縁では枝が外側に張り出し、そのまま間伐してしまうと境界の外に倒れてしまいます。
そこで、人工林内側に倒そうとすると無理に牽引しなくてはなりません。
ワンタッチラダーで木に登り、プラロックのロープを出来るだけ高い位置に掛け、牽引効果を高めます。


牽引しても倒れなければ、ツルを切りフェリングレバーで回します。
それでもなかなか倒れてくれません。


間伐時のほぼフル装備です。
ヘルメット、保護メガネ、皮手袋、チャップス、腰に鉈と鋸、底厚ブーツ、チェンソー、フェリングレバー
重量と風通しの悪さに耐えなくてはなりません。


このヒノキ林ではまだしばらく忍耐の作業が続きます。
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甚平坂南間伐 (2024年5月18日)

2024年05月24日 | 間伐
甚平坂南のヒノキ林で間伐しました。
この森は全体を一回は軽く間伐していますが、森の北東方向が何だかまだ暗い感じなのでそちらを間伐する事にしました。
掛かり木を出来るだけ避けるためには狭い範囲に正確に倒さなくてはなりません。
慎重に受け口を作ります。


しかし、掛かり木になりました。
ツルを切りフェリングレバーで掛かり木を回転させ倒します。


掛かった枝がやっと外れて間伐材が倒れました。
樹冠が少しずつ開き、光が差し込み始めます。


こうした作業をひたすら繰り返して我々は森へ食い込みます。
掛かり木処理に体力を奪われます。
この森はまだまだしばらく我々の体力を必要としているようです。
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甚平坂南ヒノキ林間伐 (2024年4月13日)

2024年04月16日 | 間伐
季節外れの暖かさになり、熱中症に注意です。
今年は季節外れの寒さの後、季節は連れの暑さが来るという気候変動の激しい春を迎えています。
おかげで散り始めたサクラに咲き始めたツツジを同時に見られる幸運にも巡り合えました。

散り始めたサクラ


咲き始めたツツジ


アセビ


足元にはタンポポ、ツルニチニチソウ、エンゴサクと様々な色合いの草花と、目を上げれば微妙の違いの新緑が目覚め始めました。

タンポポ


ツルニチニチソウ


エンゴサク


ヒノキ林の入り口から林内を見るとまだまだ奥は光が届いていないようです。


先ずは林内に入りながら道沿いの間伐から作業を始めました。


掛かり木処理は必須です。


広い林内は間伐すればするほど次々に切らなければならない木が出現するような気がします。
午後もしっかり作業をし、しっかり疲労しました。
ケヤキ周りのほぼ常時光が入る林床にトチを3本移植しました。
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今年初めての活動 (2024年2月24日)

2024年03月02日 | 間伐
今年初めての活動は昨日までの悪天がほとんど奇跡的に回復し、陽光が惜しげもなく降り注ぐ穏やかな陽気になりました。
活動場所は甚平坂南のヒノキ人工林です。
しかし、直ぐに活動には入らず久しぶりに顔を合わせた隊員同士の近況報告となりました。
こんな時間も大切です。
さて今回の活動は、広大なヒノキ人工林の中にたった1本残ったケヤキの周りにベンチを作るのと、ケヤキに近付くのを遮っている東西の溝に橋を架ける事にしました。

ベンチの作成です。


橋を架けます。


やはり間伐もしました。


昼休みは森を出て日の当たる場所でゆっくり休みました。
陽の恵みは疲れた体に沁み込みます。


朝待ち合わせ場所から臨んだ中央アルプスです。
人間には越えられない自然の力強さと美しさを感じます。


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森の変化 (2023年11月25日)

2023年11月30日 | 間伐
体調不良でしばらく休んでいた隊員がやっと活動できるようになって、久しぶりに一緒に間伐活動をしました。
場所は甚平坂公園の南側森林です。
春に始めた間伐が11月の終わりになって、少し森林の変化が解るようになりました。

手前のヒノキを切ったため全体の姿を見ることが出来るようになったハナノキが見事に紅葉しています。


公園駐車場から見た左側の木々の間に青空も覗くようになりました。


間伐が進んで掛かり木になる確率が減り、作業は順調に進みました。


公園の東屋から見た北東の山々です。


阿寺山系と、左奥には雪景色の御嶽山です。


森造りは、眠っていた森を目覚めさせ環境や風景を一変させ、その中で活動する自分自身を再生させるる力強さが有ります。
そんな事を実感する一日でした。
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甚平坂南ヒノキ人工林間伐 (2023年10月28日)

2023年11月04日 | 間伐
甚平坂南のヒノキ人工林で間伐をしました。
この森は住宅地に囲まれた5ha以上のまとまったヒノキ人工林です。
しかもほとんど平坦で市街地に近く、普通なら宅地として開発されてしまいそうな場所です。
良く森林のまま残ってくれていました。
しかし現在の所この森林は過密な人工林であり、森林としても問題が有ります。
そこでとりあえず間伐をし混交林化する事で、人にも他の生き物にも快適な環境に変えていくために活動しています。

密集した人工林での間伐は、出来るだけ掛かり木を避けたいものです。
倒す方向を慎重に確かめます。


なかなか倒す方向が決められません。


やっと倒す方向を決め間伐します。


しばらくはこうしてただひたすらに間伐を続けます。
林内が倒木だらけになって来ましたので、そろそろ伐倒木をどう片付けるかを決めなくてはなりません。
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ハナノキ (2023年9月16日)

2023年09月19日 | 間伐
9月になれば涼しくなるだろうからと、まだ猛暑の8月の終わりに甚平坂公園隣接のヒノキ林で9月の間伐作業を計画しました。
しかし、なんとこの日も最高気温は34.9℃、湿度も高く真夏と変わりませんでした。
7月にここで熱中症になったので、出来るだけ無理はしないで作業を始める事にしました。
今回は、甚平坂公園東屋から林内が良く見えるように林縁で枝を広げているヒノキから伐採を始めました。

倒したヒノキの枝払いをします。


間伐を始めるとヒノキに隠れていたハナノキの大木が見つかり、間伐方針を変更する必要が出て来ました。
そこで、ハナノキの周りのヒノキを集中して間伐する事にしました。


倒す方向を見定めています。


掛かり木をフェリングレバーで倒します。


今回は幸いにも熱中症にはならずに済みましたが、汗だくになり水を3リットル消費し危ない所でした。
しかし、林内はかなりすっきりして次の間伐方針もしっかり見えて来ました。
この森がこれからどんな変化を見せてくれるのか楽しみです。
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熱中症 (2023年7月15日)

2023年07月21日 | 間伐
甚平坂北の森で間伐中に熱中症になってしまいました。
少し二日酔いで疲れ気味だった事が熱中症への最後の引き金になったかもしれません。
この日は朝から快晴で蒸し暑く、風も有りませんでした。
現場の標高は約330m、山地としては低く、暑さは町中と変わりません。
作業開始直後から流れる汗が止まりません。力も入らず頻繁に休みを取り、ペットボトルの水をがぶ飲みです。
それでも何とか間伐作業を続けました。


林内に光を届ける為、南向きの林縁での作業です。


これも悪条件だったかもしれません。
午前中に2Lの水を消費し、早めの昼食時には顎の力が入らず、食事が思うに任せませんでした。
昼食後何とか作業を続けようと思いましたが、ダウン。
作業は中止しました。
帰りの車では足が痙攣してアクセルやブレーキが思うようにならず危険でした。
熱中症は、この位なら大丈夫という過去の経験が仇になり、まだまだと思っている内に急に悪化するようです。
良い体験をしました。
この夏は、皆さん十分ご注意を。
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