NPO法人美濃の森造隊だより

人と森林との最適な関係を探るため、岐阜県恵那市を中心に人工林の間伐をしながら森造りを行なうグループの活動報告です。

ムササビの森仕上げにかかる (5月19日)

2013年05月22日 | 間伐
連休が終わり一瞬の賑わいが山から去った後、静かに森が初夏の装いをこらし始めました。
森を吹き抜ける風は甘く芳しく、ホトトギスの鳴き声が心地よく鼓膜を揺さぶり、思わず目をつぶってそのまま眠ってしまいたくなります。
昨日あかまんまロッジを尋ねたら、昼食にフジの花とウワミズザクラの花の天ぷらが美味しかったと聞かされ、花も食べられるんだと気付かされました。
残っていたウワミズザクラの花は初夏を思わせる香りで、春を山菜で味わうだけでなく初夏もこうして花で味わうことが出来たんだと嬉しくなりました。
花を視覚や臭覚だけで愛でるのではなく、こうして取り入れ身体の組成が組み替えられて行く感覚を知って、森の恵みが一層身近になりました。

さて本日は、いよいよムササビの森での間伐の仕上げに入りました。
道路沿いの森を明るくして行きます。


クサビを使った伐倒を確認するために、久しぶりに参加者全員で互いの作業をチェックし合いました。




玉切りは4mです。


玉切りの向こうで伐倒方向を相談しています。


昼休みの四方山話で旅の話になり、十津川、新宮、熊野、小笠原、石垣、印象に残った夫々の旅先を披露し合い、訪れるには少なくとも3日は欲しい、小笠原なら1周間は欲しいいねと話していると、お金より休みが無いねという結論になりました。
生きるために働らいてお金を稼がなくてはなりませんが、そのために払っている一番の代償は時間かもしれません。
森の時間と人間の時間のスケールの違いを身近に感じていると、人の持つ限られた時間がより愛おしく思えてきます。

午後3時頃、急に雨が降り出し直ぐに本降りとなってしまいました。
それまでは雨の気配など無かったのに、まるで窓を閉めるように天気が急変しました。
少し疑っていた今日の天気予報は、妙に正確でした。
仕方なく雨の中で慌てて片付け、山を降りる事にしました。
もう少し居たかったな。

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