
みるみる鑑賞会 2015.5.16(土)14:00~14:30
浜田世界こども美術館 コレクション室
鑑賞作品 作者不詳(フランス人の作家らしい???) 画像で作品はチェックしてください。
今年度、第1回目の鑑賞会でした。
今年度も通称<はまび>(浜田世界こども美術館)の館長さんが、快く美術館を鑑賞会場に貸してくださいました。いつもありがとうございます!
参加者は常連の男性2名とみるみる会員4名。
作品選びをしようと、いつものコレクション室へ行くと、これまでやったことのある作品が多く、「何か、他に貸していただけませんか?」とアポなしで館長さんに頼むと、(なんて無礼な!すみません!)「じゃ、これなんかどう?」と館長室に立てかけてあった小作品2点を貸してくださいました。素敵!写真では額のアクリルが反射して、わかりづらいかな??
聞くと、以前、<はまび>でワークショップに招いたフランスの作家さんのプレゼントだとか。黒い画用紙に、クレヨンか何かで人の顔がラフに描かれたものを切ってコラージュしてある。何とも味わい深い。どんなナビができるかあまり考えないまま、見切り発進でとりあえずやってみたのでした。
対話が進むうちに、「目を閉じて微笑んでいるけれど、黒いまま残してあるところもある。仮面みたい」という意見が。私なりに「仮面」=ペルソナ、この人物の二面性・・・という解釈を思いつき、そこを深めたかったのですが、ナビの進め方がまずくて、鑑賞者の興味は別へ発展。
「これだ!」というキーワードを深められなかったのは、それをもっとパラフレーズして鑑賞者が語る場面を作るべき・・・という反省会での意見をいただきました。はい。その通りです。
鑑賞者の「楽しく対話できたが、なるほど!という深まりはなかった」という感想からも、リッチな会話にするには??という視点でさらに修行が必要だと痛感したのでした。また、今回のように初見でナビをする場合、準備がないだけに、鑑賞者の声を敏感にキャッチし、ここだ!という場面でギアチェンジして深めるような感性をナビが持っている必要があるな~と思います。
ともあれ、有名、無名に関係なく、対話することで作品が生き生きと輝きを増すこの体験。もっとたくさんの方にも味わっていただきたいと思います。
作品を読み取るのは鑑賞者主体であるべきかな?と、思います。ナビももちろん鑑賞者の1人であっていいのですが、ナビの読み取りにこだわりすぎないようにしないと、鑑賞者の自由な鑑賞を妨げることになる危険性が潜んでいると思います。
鑑賞者の発言をつないで、RICHな会話が展開できるように心を砕くのが、ナビの務めかな?と心したいと思います。
初見の作品にチャレンジした房野さん、お疲れ様でした!!