「つながり」の旅 in Paris ~ 人と人、自然、地域との「つながり」 ~

人・自然・地域との「つながり」をテーマにした旅や暮らし(エコツーリズム、スローライフ等)について日々の想いを綴ります。

尾瀬 II

2006年06月15日 | エコ/グリーンツーリズム、地域づくり
 山小屋の朝は早い。早朝のシャッターチャンスを狙う写真愛好家が3時頃からガサゴソやっているので、こちらもたまらず目が覚める。せっかくだからと4時過ぎに外に出ると、あたりは一面の霧。霧の中の湿原に歩き出し、ふと後ろを振り向くと、明るくなりつつある東の空に、昨日は雲に包まれて姿を見せなかった燧ケ岳が巨大なシルエットを垣間見せる。あわててシャッターを切るが、次の瞬間には再び霧に包まれる。名残惜しいが、一瞬でも垣間見せてくれたことに感動!

 長沢新道方面の水芭蕉群落に向かうと、霧の湿原の中、リュウキンカと水芭蕉が一面に咲き誇る。近くの森で啼くカッコウの声を聞きながら、しばし呆然と見とれる。

 朝食後歩き始める頃には、晴天の下、至仏山も燧ケ岳もその全容を見せてくれた。青い空の下、至仏山に向かって歩く。ヘビやカエル、イモリや小鳥のほか、ミツガシワ、ニッコウキスゲの枯れた跡などを眺めつつ、素晴らしい風景の中ひたすら歩くのが気持ちよい。

この気持ちよい風景を守りたい、そしてまた訪れたいと思うのに十分な自然の演出だった。

尾瀬 I

2006年06月15日 | エコ/グリーンツーリズム、地域づくり
 尾瀬といえば水芭蕉。混雑を避けて今まで行ったことなかったが、日/月曜のツアーに行ってみた。

 日曜日の午後、雲がかかった至仏山を間近に望む鳩待峠から尾瀬ヶ原に下りていくと、上ってくる人の行列が後を絶たない。これじゃ通勤ラッシュの朝の階段と変わらないよ・・・と思っていたが、雨のもやに包まれた尾瀬ヶ原に下りると、もう時間も遅いせいか殆ど誰もいない。鳥やカエルの鳴き声に耳を澄ませながら、木道をゆっくりと歩く。雨に濡れた周囲の新緑も美しく、静かで幻想的な尾瀬の風景が広がる。
 
 山道では、エンレイソウやオオバキスミレ、湿原ではショウジョウバカマやリュウキンカがのびのびと咲き誇っている。そしてなんといっても水芭蕉。至るところに生えているので、段々とありがたみがなくなってくるようにも思えるが、遠くに綿のように一面に広がって咲く群落の風景はなかなか趣がある。
 
 この日は尾瀬ヶ原真ん中の竜宮小屋に泊。木の香りが心地よい風呂から上がると、明日の好天を予感させる夕焼けが西の空に見えた。