伊豆諸島にわたるのは、5年前に八丈島に行って以来。小笠原、沖縄以外の、近場もいいかなと思って、熱海からの高速船で出かけてみた。
伊豆諸島と言えば、竹芝桟橋からの夜行というイメージもあったが、今は高速船で1時間半ほど。昼過ぎに出て、15時に神津島着。あいにくの曇り空だが、山と海が近く、斜面に静かな集落が密集する島らしい風景の中を散歩することにする。
まず気付いたのは、集落内に祠が多いこと。
伊豆七島の神が集った島という名前に恥じず、立派な神社が島内にいくつかあるほか、集落内のいくつもの筋に、沖縄の御嶽のような祠や道祖神のような石碑が立ち、祀られている。
また、港の真ん中には、海での無事を祈る竜宮が祀られている。あまりにもど真ん中にあるので、大切にされてきたことが一目でわかる。
沖縄に暮らしている時は、御嶽の存在が身近にあったからか、なんかこういうものに自然に手を合わせてしまう。今回の旅が無事で楽しいものとなりますよう、土地にお邪魔させてくださいと。
神津島拝所特集はまだ続きます
長浜海岸の奥にある阿波命神社。海岸から、カンゾウの花の参道を行くと、
立派な鳥居があり、松林の参道がさらに奥に続きます。
その奥には、想像もつかないほど広い敷地と立派な社殿、それから石積みの灯篭たちがならび、独特の雰囲気を醸し出していました。島の人に大切にされている拝所なんだなー。