「つながり」の旅 in Paris ~ 人と人、自然、地域との「つながり」 ~

人・自然・地域との「つながり」をテーマにした旅や暮らし(エコツーリズム、スローライフ等)について日々の想いを綴ります。

安曇野ワークキャンプ③

2009年09月24日 | 農のある暮らし
ワークキャンプの目玉が5軒の農家に分かれての農作業体験。

私は、「農業は、暮らしであり、仕事であり、趣味です」と穏やかにアツい胸の内を語ってくれた桧原さんの桧農園へ。なんと、おじいちゃん含め、ご両親と桧原さん含め3世代が5年前に新規就農し、果樹を中心にやっているとのこと。

生涯現役でいられる農業を家族3世代でやりたかった、という家族思いの桧原さん。どのように環境負荷をかけないでやるか自ら勉強される姿勢や、「土と向き合うといろいろと考えますよね」という照れ笑いにも、農業に対するひたむきな思い入れが伺える。

そんな桧原さんと行ったのは、マコモダケ収穫。これ、キノコの一種かと思ったら、なんとイネ科なんです!

水を落としたばかりの田んぼのようにぬかるむ圃場へ行くと、稲を高さ2mくらいにしたようなもの植わっている。足をぬかるみにとられながらこれらの中から、実が膨らんだ食べ頃のものを探し出し、収穫する。おまけに、採った後も、タケノコ以上に何重にもなっている皮を手で剥いて、中の若竹のようなマコモダケを取り出す。この苦労はやった人じゃないと分からない…。

収穫したマコモダケは、皮をむいて小さく切り天ぷらにしたり、やわらかい部分は刺身にしたり、はたまたバター炒め風にフライパンでいためたり、抜群の味わい。
その後は、自然農の人参畑で、若芽が雑草に負けないようにひたすら草取り。

そんな作業の合間に、桧原さんのお話を聞いた。忙しい割に収入は思うようにいかず、苦労もたくさんあったろうが、桧原さんの言葉には、今は好きなことをやっているという充実感が感じられる。

疲れた顔してカネのために働いている東京のサラリーマンに比べたら裕福ではないだろうが、自分の現在の仕事に誇りと愛着を持って活き活きと仕事している。それは、生きるために必要な食料を生産していることにも由来しているのだろうか。

やっぱり、農のある暮らしは、楽ではないかもしれないが、魅力的な生き方である。

安曇野ワークキャンプ ②

2009年09月24日 | 農のある暮らし
2泊3日ワークキャンプは大まかに言ってこんな感じでした。

ブルーベリー畑の手入れ
 …乾燥を嫌うので、木くずで根元を覆い水をたっぷりと
たき火パン作り(写真)
 …竹の先に発酵させていないパン生地を塗りたくり、たき火で焼く。
  丁寧に均等にあぶってないと黒く焦げてしまい、意外と難しい。
グループごとに分かれて農作業
 …マコモダケ採りと人参畑の草取りでした
長峰山ハイキングと3日間のシェアリング
 …山頂からは、黄金色の安曇野が一望できる絶景

もちろん、野菜たっぷりのおいしい食事と、
にぎやかな宴会がついてきたことは言うまでもありません。
いただきました。(←「ごちそうさま」の長野方言)