勝山にある、平泉寺白山神社の遺跡見学会に行きました。山沿いの小さな集落なのに、10時半の開始までには50人ほどの人が集まっています。地元のボランティアガイドの方数人が案内してくれるそうです。
境内と俗界を分ける精進坂をスタートし、平泉寺が焼失した後に再興した僧・顕海を開基とする顕海寺などを拝観します。
境内を進むと、そこかしこにきれいな苔の緑が輝いています。
境内を外れて南谷の発掘現場へ。ここでは、国に指定された200ha以上のうち、発掘調査が終わったのはまだ1%ほどだそうです。地面の下から発掘された中世の石畳道や僧坊の敷地を縁取った縁石が掘り出されており、一部は縁石跡に沿って一部の土壁が再建されています。
少し外れたところには、一向一揆の焼き打ち前から残る大きな杉の木が。これはかなりのパワースポット性を感じます。
南谷の発掘現場からまっすぐ道を下ってくると、平泉寺ののどかな集落に入ります。郵便局の屋根も風情が。
集落の神社も、立派な石段と苔が…。
マンホールのふたには平泉寺の杉木立と石畳が・・・。
さらに、集落の一角にある小さな祠で、平安時代後期の一木作りの仏像を特別に見せていただきました。近所の方が大切に受け継いできたようです。それだけでありがたい気分になりました。