「つながり」の旅 in Paris ~ 人と人、自然、地域との「つながり」 ~

人・自然・地域との「つながり」をテーマにした旅や暮らし(エコツーリズム、スローライフ等)について日々の想いを綴ります。

9条の会 in おきなわ

2008年02月24日 | Slow Life
那覇市内で、9条の会の集まりがあるというので覗いてみた。

9条の会は、戦争放棄を謳った日本国憲法第9条を護り、その理念を世界に広めようと知識人が呼びかけたもので、それに賛同する会が地方に数多くできている(らしい)。

沖縄県内でも26の9条の会とそのネットワーク組織があるらしいが、意外なことに沖縄は他県に比べてより少ないらしい。少ないらしい。悲惨な沖縄戦を体験している人が近くにいて、理念どうこうよりも身をもって体験しているので、ということかもしれない。それでも会場には、50,60名の人が集まっていただろうか。しかし、殆どが60代以上の年輩者で、30代以下は数えるほどしかいない。県内各地の9条の会の活動報告でも、「若い人をいかに巻き込むかが課題」とのことだった。

基調講演では、現在の9条を取り巻く情勢が琉球大学の教授から語られた。
・自民党の会見草案や現在の社会情勢に見るナショナリズム的な流れ
・米軍再編と称する、米軍と自衛隊の一体運用の動き
・テロ対策法特別措置法案の国会承認や、集団自決に関する教科書検定の動き
など、よく言われていることであるが、改めて国民の一人として意識を持たないと、
「なし崩し的に進められてしまう」という印象を受けた。

何よりも印象的だったのは、
・家族を沖縄戦で亡くした人の、「二度と戦争を起こさない国にするために9条を護ろう」という自らの体験に基づく叫びと、
・沖縄戦の司令官は、南京大虐殺を指示した司令官であったため、自らの体験があるからこそ、「鬼畜米英に捕らえられると大変な目にあう」と住民を集団自決に追い込んだこと
など、沖縄だからこそ、という話だった。

自分にとっても、沖縄の社会にいさせてもらっているこの機会にこそ、戦争のこと、9条のことを考えるべきという思いを強くした。

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