Olive☆。.:*:・'゜

つれづれなるままに・・・雑感を

「孟嘗君」

2007-07-06 07:35:07 | 書籍

楽毅」同様に折に触れ 何度も読み返しています。
孟嘗君こと田文の生き方が爽快で読んでいて心地よくて気に入っています。
田文の養父である白圭、秦の法の基盤を作成した商鞅や商鞅や張儀、范雎、
そして蘇秦など有名どころが揃って作中に出てくるのも読んでいて楽しいです。
宮城谷氏の場合、どうも前半生に力点が置かれるのか、後半生を描くページ数が
限られてしまうのがいつも残念に思うことです。とはいえ、孟嘗君の晩年については
「楽毅」に出てきますし、彼の子供たちについては秦の始皇帝の父ともいわれる政商、
呂不韋を書いた「奇貨居くべし」に登場します。

大きな不幸を耐え忍んで、はじめて大きな幸せをつかむことができる。
勝つばかりでなく、敗戦の中にも勝利をつかむということ。
色々読んでいて教えられることは多々ありますが、その中でもあえて挙げるとすれば
2つの痛快なエピソードでしょうか。

まず魏の恵王の宝自慢に対する斉の威王の切り替えし。
「わたしの宝としているのは、あなたとは異なっております。」と、すずしげにいった。
―どうせ、たいした宝ではあるまい。
と、いわんばかりの目を恵王は威王にむけた。
威王はことばをつづけた。
威王の臣下に檀子という者がいる。檀子は南境の城をまもっているが、
そのため楚は斉に攻めこんでこれない。おなじく臣下に肦子という者がいる。
西の国境の高唐をまもっている。肦子がいるために、趙人は黄河の東にやってきて、
魚をかすめとることをしなくなった。また臣下に・・・(中略)・・・
「わたしにとっての宝はとは、その4人の臣であり、その4人が千里を照らしております。
あなたの珠のように、十二乗の馬車にとどく光とは、わけがちがいます」

そして田文と田嬰との対面。
「父上は5月5日生まれの子を生かしておいてはならぬと仰せになったのは、
なにゆえでしょうか」
「5月の子は、身長が門の高さにひとしくなり、父母にとって害になるということだ」
そういった田嬰はにがい顔をした。
田文の身長は同じ年頃の少年よりはるかにおとっている。
「人の命運というものは、天からさずかるものでしょうか。それとも、門からさずかる
ものでしょうか」
「人の命運が天からさずかるものであれば、父上はご心配なさることはありますまい。
もしも門からさずかるものであれば、門を高くすればよろしいではありませんか。
そうすれば、だれがその門にとどきましょうか」と、からさをこめていった。
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回帰10年イベント

2007-07-06 07:34:35 | 雑感・海外
香港返還10周年を祝う「文芸晩会」で四大天王の
劉徳華、張学友、郭富城、黎明が顔を揃えたそうですね。

第22回香港電影金像奨の授賞式で張國榮を偲び「英雄本色」の
主題歌 當年情を4人が歌っていましたよね。(動画
こちらは1986年十大勁歌金曲頒獎典禮での本人の映像(動画

張國榮最令人懷念 回歸10年「經典」選舉
華仔 郎朗 睇齊 與胡錦濤握手達10秒
香港四大天王、胡錦涛主席の前でそろい踏みコラボ
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