先日、テレビを観ていたら、同じ日に二つの気になる番組がありました。
一つはクローズアップ現代で、ブラックバイトが横行し、バイトの学生さん達が学業も立ち行かなくなっている現状。
もう一つはニュースで、あるNPOだったかが、ハローワークで紹介されて就職したものの、実際の条件がまったく違っていた場合、その企業の募集を、今後ハローワークで取り扱うことをやめて欲しいという訴え。
二つ目のニュースを見ていて、30年間、まるで手つかずで、変わっていないんだとつくづく思いました。
というのも30年前。私が30歳の頃の話です。職業訓練校で資格を取れるだけ取って就職活動をしていた時のこと。
ある会社に採用され働き始めましたが、週休二日制についても、給料についても、ハローワーク(当時は公共職業安定所と言われていた)で見た求人票の記述とまるで違っていたのでした。
私がそのことを経営者に言うと何やかやと誤魔化してしまいます。
『これはいかんわ』と思い、私はそこを1か月ほどで辞めました。
そして、もう一度ハローワークに行って、事情を話して手続きしようとしたのですが、その時、ハローワークの職員(女性)が、プリプリした態度と共に言った言葉が今でも忘れられない。
曰く「みどりさんには、そこでずっと働いていて欲しかったですね」
ちょっと待って欲しい。私はハローワークの求人票を見て、それを信じて就職したんです。
なのに違っていたから、もう一度就職活動をする破目になったのです。
私を採用した側が、ハローワークに出していた求人票と全く異なる労働条件を私に押し付けてきたことに、ハローワークは何の責任もないのですか?
せめて虚偽ではない求人票を書く指導くらいできないのですか?
それどころか私に、文句を言わずに黙って働けというのですか?
というのが、その時、私の脳裏に電撃のように去来した思いでした。
でも、そこで、ハローワークの職員と言い争っても、無駄なエネルギーを使うだけだから黙っていました。
当時、職業訓練校の教師から聞いていた話があって、職業安定所の上からの評価は就職率だそうで、とにかく、どんな会社でも良い、失業者を就職させて就職率を上げる、それがその安定所や担当者の評価になるんだ、ということでした。
私が受けた対応もそれが原因だなって、その時は思いました。
それで、求人票に偽りのない、別の会社にさっさと就職しました。30年前の話です。
ところが今、ちょっと調べてみると、ハローワークには現在、求人票の条件と実際が全く違っていたという苦情が殺到しているらしいです。
そして厚生労働省が、苦情の件数を集計し始めたのが平成24年度から (遅い・・)とか。
ハローワークは国の出先機関です。そこにある求人票に、高い確率(4割!)で虚偽があるなんて、それを経験した人でなければ分からないし、信じてももらえません。
法に照らし合わせても、求人票に虚偽を記載したり、虚偽の条件で仕事先を斡旋したりすることは犯罪になるらしい。
でも、その犯罪に、ハローワークは見過ごすどころか長年加担していたわけです。
その結果、ハローワークがブラック企業を生み出す温床になってしまったのです。
というのも、失業している人間が、一度就職が決まって、すぐ辞めるということは、人手不足の時代でも、実はとても難しいことなのです。
やっと仕事が決まったという家族の期待もあります。家族だけでなく、心配してくれていた周囲の人達にも、すぐ辞めたとはとても言い出しにくいのです。
だから我慢して働き続けるのです。
そういう足元を見てブラック企業は成り立っています。
今では、ハローワークも、やっと求人票と実際が違っていた場合、届けでてほしいと言っていますが、届け出てどうなるんでしょうか。
やはり、虚偽の記載を行う企業は、労働市場そのものからご退出願いたいものです。
一つはクローズアップ現代で、ブラックバイトが横行し、バイトの学生さん達が学業も立ち行かなくなっている現状。
もう一つはニュースで、あるNPOだったかが、ハローワークで紹介されて就職したものの、実際の条件がまったく違っていた場合、その企業の募集を、今後ハローワークで取り扱うことをやめて欲しいという訴え。
二つ目のニュースを見ていて、30年間、まるで手つかずで、変わっていないんだとつくづく思いました。
というのも30年前。私が30歳の頃の話です。職業訓練校で資格を取れるだけ取って就職活動をしていた時のこと。
ある会社に採用され働き始めましたが、週休二日制についても、給料についても、ハローワーク(当時は公共職業安定所と言われていた)で見た求人票の記述とまるで違っていたのでした。
私がそのことを経営者に言うと何やかやと誤魔化してしまいます。
『これはいかんわ』と思い、私はそこを1か月ほどで辞めました。
そして、もう一度ハローワークに行って、事情を話して手続きしようとしたのですが、その時、ハローワークの職員(女性)が、プリプリした態度と共に言った言葉が今でも忘れられない。
曰く「みどりさんには、そこでずっと働いていて欲しかったですね」
ちょっと待って欲しい。私はハローワークの求人票を見て、それを信じて就職したんです。
なのに違っていたから、もう一度就職活動をする破目になったのです。
私を採用した側が、ハローワークに出していた求人票と全く異なる労働条件を私に押し付けてきたことに、ハローワークは何の責任もないのですか?
せめて虚偽ではない求人票を書く指導くらいできないのですか?
それどころか私に、文句を言わずに黙って働けというのですか?
というのが、その時、私の脳裏に電撃のように去来した思いでした。
でも、そこで、ハローワークの職員と言い争っても、無駄なエネルギーを使うだけだから黙っていました。
当時、職業訓練校の教師から聞いていた話があって、職業安定所の上からの評価は就職率だそうで、とにかく、どんな会社でも良い、失業者を就職させて就職率を上げる、それがその安定所や担当者の評価になるんだ、ということでした。
私が受けた対応もそれが原因だなって、その時は思いました。
それで、求人票に偽りのない、別の会社にさっさと就職しました。30年前の話です。
ところが今、ちょっと調べてみると、ハローワークには現在、求人票の条件と実際が全く違っていたという苦情が殺到しているらしいです。
そして厚生労働省が、苦情の件数を集計し始めたのが平成24年度から (遅い・・)とか。
ハローワークは国の出先機関です。そこにある求人票に、高い確率(4割!)で虚偽があるなんて、それを経験した人でなければ分からないし、信じてももらえません。
法に照らし合わせても、求人票に虚偽を記載したり、虚偽の条件で仕事先を斡旋したりすることは犯罪になるらしい。
でも、その犯罪に、ハローワークは見過ごすどころか長年加担していたわけです。
その結果、ハローワークがブラック企業を生み出す温床になってしまったのです。
というのも、失業している人間が、一度就職が決まって、すぐ辞めるということは、人手不足の時代でも、実はとても難しいことなのです。
やっと仕事が決まったという家族の期待もあります。家族だけでなく、心配してくれていた周囲の人達にも、すぐ辞めたとはとても言い出しにくいのです。
だから我慢して働き続けるのです。
そういう足元を見てブラック企業は成り立っています。
今では、ハローワークも、やっと求人票と実際が違っていた場合、届けでてほしいと言っていますが、届け出てどうなるんでしょうか。
やはり、虚偽の記載を行う企業は、労働市場そのものからご退出願いたいものです。