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きのこと植物の観察旅行 in 岡山

2015年10月05日 | 旅行
ここのところ、旅行やら、あれこれのゴタゴタやらでブログはすっかりご無沙汰してました。

で、旅行ネタで復活です。

行った所は岡山県真庭郡新庄村。5月に行った自然観察旅行の秋バージョンです。

毎年1回くらい、かつてボランティアスタッフとして参加していた自然観察会のOB達でバスを仕立てて行くのですが、今年は2度目。

新庄村は昔の宿場町です。

街道の風景。


並木は桜で、凱旋桜と呼ばれています。日露戦争の頃に植えられた村のシンボルです。
宿場の中の貸別荘で泊りました。

宿場を少し離れると完全な田舎の風景が広がっています。




秋なのでキノコも目的の一つ。観察ときのこ食。今回はキノコ狩りはやりませんでした。
地元のキノコに詳しい方が、私達が来る日の早朝にキノコを採って、夕食を食べる予定だったお食事処に持って行って、料理をお願いしたのだと思いますが、「1本でも怪しいものがあれば・・・」と断られたらしいです。
結局、夕食後、貸別荘に戻って、自分達で、そこの囲炉裏で炙っていただきました。



実はこの中に一種類だけ、ここ10年程で、食べた人が何十人も死んでいるというキノコがあります。
長い間、普通に食べていたキノコで、採れる地域にもよるらしいのですが、平成16年以降、毒キノコに変異してしまったらしいのです。(スギヒラタケと言います。)恐いですね

それを除いて、モノによっては炙る前に茹でたりして頂きました。
翌日、誰も何ともなかったところをみると、毒キノコは食べなかったみたい。

(3年程前、やはり秋に新庄村に来た時は、キノコ狩りもして、お土産にたくさん持って帰りました。母も生きていたのですが、誰も食べてくれず、私一人で食べたこともありました。)

夕食は、元は脇本陣だった家がお食事処になっていて、古いお部屋も見ることができます。

そして、キノコを使わなかったお食事はこれ。


赤パプリカの天麩羅みたいなものもありましたが、ミズ(ウワバミソウ)のような地元で採れる山菜なども使っていました。

植物観察は村の近くの山です。標高は700メートルくらい。
今回はいつもの植物の先生だけでなく、キノコについては、地元のキノコに詳しい方にお話を伺いました。
冬になると雪が2メートルくらい積るとか。

ナナカマドの実が色づいていました。


ツチアケビの実。手前に見える木は関係ないです。毒ではないですが食べられません。

ギンリョウソウモドキ

どちらも光合成を行わない腐生植物です。

ナラタケです。先ほどのツチアケビと共生、というか寄生関係にあります。
食べられます。但し生食は止めといた方がいいみたい。


落ちていたキハダの実。木の皮は薬用になります。実は食用にはなりませんが、食べてみました。刺激的な味で、後で飴を貰って口直ししました。


ちなみに、植物の方の先生は、五感を使って、時には第6感も使って植物を観察せよというのがモットーです。というわけで、味覚は大事なわけで結構食べるのです。
(良い子はマネをしてはいけません。特にキノコはダメ。)

それと、植物の名前を先生にやたら尋ねると怒られます。
もちろん先生は良く御存知で、時にはラテン名まで御存知なのです。
ただ、名前を憶えてそれで終わりの人があまりに多いので、それでその植物が分かったことにはならないし、自然観察にもならないと言いたいのだと思います。

美しい花も少し。
オオバショウマ。

モミジガサ。


昆虫も。
クロコノマチョウ。ほとんど葉っぱにしか見えないです。

プライマシリアゲ。交尾する時、雄は雌にプレゼントを上げるんだそうです。


キノコの名前も、植物の名前も、正直、覚えられないけれど、山の中をノンビリと歩きながら、多様で多彩な動植物が、何万年、何億年と生を繋いでいるのだと思うと、それだけで感動です。

同じ仲間達との観察旅行はまた来年になります。

また元気に行けたら良いと思います。