緑陰茶話   - みどりさんのシニアライフ -

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京都へお出掛け 表千家北山会館と国立博物館

2022年10月20日 | お出かけ
茶道の先生から表千家北山会館の無料招待状をいただいたので、茶道仲間で着物友達のMちゃんと着物を着て京都に行ってきました。

京都まで行って、北山会館に行くだけだともったいないので、私はやはり茶道の特別展をやっている野村美術館にも行こうと思っていたのですが、茶道の先生から野村美術館より今、茶の湯のテーマで展示している国立博物館に行くように言われました。
曰く、そっちの方が展示物が多い。

場所的に野村美術館はともかく、国立博物館は北山会館から離れているのでだったのですが、国立博物館に行くことにしました。

着物は単衣か袷か迷ったのですが、冷え込むということだったので袷にしました。
実際には暑くて、Mちゃんと二人して「暑い。エアコン効かしてほしい」と言いつつ、あちこち歩き回りました。

地下鉄に乗った時、ある印象的な出来事が・・・。
私達が座った座席の向かいに、クルクルッとした感じにパーマをかけた3人のおばさん達が座っていました。
その3人が口に手を当てて耳打ちするように何やらヒソヒソコソコソと話をします。
時々、前の席の私達を見ている感じ。

何か言われているのだろうか。
それとも気のせい?

電車を降りると早速Mちゃんが「あれ絶対私らのこと話してたで。露骨やった」と。
Mちゃんがそういうのなら気のせいではなかったみたい。

ということは、あのクルクルパーマの3人組は、人の着物の着方にやたらケチをつける着物警察か、はたまた着物を着た女性を見るとそれだけで不愉快になり敵愾心を燃やす人達だったのか。
京都だから後者はないよね。
その後、私とMちゃんは自分達の格好に、なんか気づかぬ不備があったか言い合ってしまいました。

この話、後に茶道の先生にお話したところ、やはり着物の着方にケチを付けていたのだろうと言われました。
京都人、特に京都の女性は着物に殊の外うるさいらしくって、おまけに性格がイケズなので、私たちはその洗礼を浴びたようです。
先生は「面白い経験したね」と笑っていました。

私達が先に行ったのは表千家北山会館の方でした。
無料招待状であれ入場券であれ、入った人は干菓子と抹茶がいただけます。
暑くて喉が渇いていたので、まずそこに行きました。


堅苦しいお茶席でなく、普通にお茶と干菓子がいただける所です。
一人だけいた先客は抹茶の点て方を教えてもらっていました。
難しい茶道のお点前ではなく、抹茶を美味しく点てる方法です。
そうやって教えてもらって、自分で点てて、自分で飲んでいました。

今回の展示のテーマは千家茶道の確立でした。
表千家、裏千家、武者小路千家と三つに分かれる頃の経緯です。
色んな展示物をざっと見て行きました。


これは長持、葵の御紋ですが、千家は紀州徳川家に出仕していて縁が深かったみたい。

北山会館を出るとお昼時だったので、近くにあったパン屋さんの進々堂でランチを食べ、パンも買って、その後、国立博物館へ。

博物館入口への道。


記念写真。左が私。


今回の特別展のテーマは「京に生きる文化 茶の湯」でした。
国宝級の道具類がワンサカ展示されていました。
ただ、あまりにも展示物が多くて、最初は熱心に見ていたのですが、後の方になるとグッタリしてました。
なのに後の方の展示物の方が見る価値があるものでした。

見終わった頃には二人してクタクタ。
そのまま帰るのもしんどくて、博物館内のカフェで休憩。

カフェから撮った写真。


今度から国立博物館に行く時は、他のどこにも寄らないようにしようと言い合って帰りました。