緑陰茶話   - みどりさんのシニアライフ -

エッセイとフォト

日々の発見と思いのあれこれなど

台湾が京都橘高校フィーバーらしい

2022年10月24日 | 話題
今年のお正月にYouTubeでハマっている動画として京都橘高校吹奏楽部のマーチングバンドについて書きました。⇒ここ

その京都橘高校吹奏楽部は10月10日の台湾の国慶節に招かれてパフォーマンスを披露していました。結果、センセーションを巻き起こして、台湾はちょっとした京都橘高校フィーバー状態になってしまったらしいです。
一種の社会現象のような感じらしい。
(例によって、そのようなことは日本のメディアではほとんど報じられていないです。)

気持ちは分かります。
私もハマりましたから。
『台湾の人達、見ちゃいましたか、あれを』って感じです。
後は“オレンジの悪魔” (京都橘高校マーチングバンドの異名。誉め言葉!)の虜になるだけです。

京都橘高校の動画は以前から見ていたこともあってか、国慶節以降、連日、私のYouTubeは台湾からの動画投稿が雨あられ状態。
すべて京都橘高校関連です。
最近少しマシになりつつあります。

私も動画で台北総統府庁舎前で行われたパレードを見ましたが、さすがでした
。⇒ここ
とりわけドラムメジャー(マーチングバンドの指揮官)の木花百花さんの指揮ぶりは、堂々としていながらも優雅で、気品があって、台湾で人気沸騰したのも分かります。

動画を見ていたら色々と考えることがありました。
たとえば台湾の女子高のマーチングバンドも披露されているのですが、それが何と言うか、すこぶる軍隊調なのです。

日本なら通常、カラーガード(マーチングバンドで、演奏ではなく視覚的効果を狙って旗等の手具操作を行うパート)がフラッグを持って演技するような場面でも、彼女たちは銃を持ってそれをクルクル回したり、一斉に放り投げて受け止めたり。
女子高生が銃って・・・
歩き方も軍隊の行進みたい。
本来のマーチングバンドはどうなのか詳しくは知りませんが、台湾の置かれている状況を考えさせられました。

動画のコメント欄も、台湾の状況を反映しています。
私のスマホのYouTube、コメント欄は英語以外は翻訳機能が働くので中国語は翻訳可能です。
台湾の人達は台日友好で気分が高揚しているのですが、それが気に食わないのが中国人。
やれ足が太いの短いのと、あれこれ貶めに来ているわけです。(笑)

そういう貶め方をすると、人としてのレベルが分かるのですが・・・。
あえて説明しておくと、京都橘高校吹奏楽部は通常のマーチングバンドではやらないことをやっているので有名なのです。
たとえばアメリカのローズパレードでは、8.9キロの距離を歩きます。
そこをダンスしながら、物によっては重い楽器を乱れることなく演奏します。
しかも最初から最後まで笑顔を絶やさないのです。
そんなことは通常の体幹や肺活量では不可能で、日頃から鍛え上げられているわけです。
太い足はその結果なんですけどね。

そんなことより、私が素晴らしいと思うのは、彼らのパフォーマンスは大人(教師やコーチ)の押し付けじゃないこと。
選曲を初めとした構成、ダンスの振り付けも彼ら自身が考え、話し合って決めていること。
そこでの教育に教師がほとんど関わらず、代々先輩から後輩へと教え教えられて受け継がれている事です。
たぶん、そういうことは、上意下達で見かけが大事な全体主義国家に住まわれている方々には理解できない事柄じゃないかな。

いずれにしても、コメントを読んでいると、中国では天安門事件以降、国内問題から目をそらす為の日本を敵とみなす教育は成功しているなと分かります。
それに対する台湾の反応も、台湾が置かれている情勢を反映していますね。
「台日友好、中国崩壊」です。(^^;

台湾内部の事情も複雑なものがあるのかも知れません。
漠然と感じ取れることは、人々の間で、中華民国ではない、台湾としてのアイデンティティが確立されているみたいな。
ただ、日本はやはり京都橘高校(オレンジの悪魔)が引き起こした台湾での旋風を知っておくべきだと思います。
今後、中国と台湾の間で何が起こるか分からないし、その時に、台湾の人達の思いを日本人が理解するためにも。


ところで、我が家にも可愛いオレンジの悪魔がいます。
ツンツンデレデレのハッピーちゃんです。

「何、 私の話?」


クネクネ、スリスリ


耳、かゆ~い!!