CubとSRと

ただの日記

そわそわ・・・。やっぱり!(後)

2025年01月03日 | バイク 車 ツーリング
 選択はやっぱり間違いだった。

 「暗い空の下に向かう」か、それとも「青空の見える方にむかう」か。
 「先見の明」というやつで「これまでの経緯と現状から鑑みて何たらかんたら」とやることはまずない。
 こういう時は単純に勘で動く。そして失敗する。
 結果は「だからあれほど~ www」と他人から言われる。

 三津田を過ぎた辺りで、頼りにしていた青空は姿を消す。
 御坂で小雨に遭う。三津田、御坂の間、僅か数百メートル。

 これはたまらん、とハンドルを左に切る。納豆を買うのは諦め、帰宅することにする。
 前方、帰路の景色は白く霞んでいる。雨の降っている証拠だ。後方は全て暗灰色の世界。青空は欠片すら見つからない。
 雨が段々強くなる。歩く分には小雨かもしれないが、そこに飛び込んでいくわけだから十分にしっかりとした雨になる。

 帰り着いた時にはすっかり濡れてしまっていた。
 SRにも路面の凍結防止のために盛大に撒かれた塩化カルシウムの白い模様が付いている。放っておけば白い錆になる。
 帰り着いたのとほぼ同時に、雨は止んだ。
 十数分掛けて白い汚れを拭き取る。

 考えてみれば、ここ数年で何度も同じ経験をしている。
 なのに青空が一片でも見えたら、ほとんどためらうことなくそっちに行ってしまう。懲りないというか、バカというか・・・。後者だな、やっぱり。
 そしていつも「やれやれ」と苦笑しながらバイクを拭く。

 70を過ぎても、それが楽しい。
 (被虐嗜好、Mではないと思う。)

 
 
 
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そわそわ・・・。やっぱり!(前)

2025年01月02日 | バイク 車 ツーリング
 12月22日(日)

 吊るしのカレンダーも最後の一枚となると妙に落ち着かない。危なっかしいというかそわそわしているというか。
 表紙を含め十二枚が破り取られ、十二月分の綴じ代に残っているのは、最後十二月の一面のみ。随分心細そうだ。
 その十二月の一枚分も、残すところあと十日となった。

 5時15分から5時50分まで散歩。さほど冷え込んでいる感じはない。
 ただ、月明りは今年一番かと思うくらいの明るさ。とても6時前とは思えない。いくらもしないうちに夜が明ける筈なのだが。

 11時。SRで衝原湖へ。既に誰もいない。
 天気は怪しいながら今すぐ降り出すといった様子はない。 
 そのままドラッグストアへ、とも思ったが納豆一つだけ買うのも何だかなあと思い始め、帰ることにした。

 ガソリンスタンドで給油。昨日から値上がりしたらしく前回1ℓ/162円だったのが168円になっている。172円から180円になった近くのGSほどではないが。

 給油を終えてガソリンスタンドを出ようと左右確認。
 左手、帰路の東の空は全て暗い灰色。
 右手、今通って来た西の空は半ば青空が見えている。
 暗い空の方に帰るか。それとも青空の見える西に引き返すか。

 迷うことなく西、青空の方へ向かってハンドルを切った。


  続く)
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久し振り!

2024年11月30日 | バイク 車 ツーリング
 11月8日(月)

 5時45分から6時20分まで散歩。
 昨日は、後で後でと思っているうちに夜になり、結局習字をサボった。
 昨日のようなことがないよう、習字を一番先にと思っていたのだが、何となく先に朝食の準備。で、やっぱりPC を点けて天気の確認。それから習字。
 朝食は9時過ぎになってしまう。

 10時にSRで出る。
 雨は朝早くに上がっていたが、日陰は道路も未だ半乾き。
 昼から雨、ということなので早めに帰ろうと11時半に衝原湖の駐車場を出る。
 湖沿いに衝原の集落まで遡り、そこから先は緩やかに山の迫った田園地帯を走る。遠くに六甲山系が低く伸びている。

 近くの山が白く霞みだした。
 ギリギリで躱せるかと思ったのだが甘かった。
 「日の峰」に入った辺りから雨粒があたり始め、数百メートルも行かないうちに本格的な雨となる。文字通りの時雨に、家に着くまで囚われの身となってしまった。雨具を持っていたとしても着用する暇を与えてくれない雨で、身体もバイクも前面だけがびしょ濡れになってしまった。

 何年かに一度、こういう目に遭う。ただ、前回は夏だった。それはそれで楽しかった。11月半ばの雨はあまり楽しくない。まだ「氷雨」と言うほどではなかったのが救い、か。

 

 
 

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自分で言ってりゃ世話はない

2024年11月21日 | バイク 車 ツーリング
 11月10日(日)

 一昨日は朝一番エンジンを掛けたらいきなり回転数が上がる。
 スロットルワイヤーが引っ掛かっているのか?
 慌ててスロットルを数回開閉(回)してみるが、狂ったような回転は収まらない。
 チョークを引いてエンジンを掛けるのは年中同じくやっていることなのに、何で今朝だけこうなる???
 
 試しに(と言うのも変な話だが)チョークをいつも通りに半分戻すと普通のアイドリング状態(勿論、チョークを半分引いているから、回転数はやや高い)に落ち着いた。
 スロットルを回すと当たり前の反応をする。
 念のためにスロットルワイヤーに556を注してみる。既にアイドリングは安定しているのだから、注した結果(効果)は特に変化なし。

 で、昨日も今日もそれはない。今朝、フロントブレーキとクラッチのケーブルにも556を。
 だからなのかどうか分からないが、衝原から帰る際も、数名の年金ライダー注視の下、エンジンはいつも通り一度で掛かった。

 驚いたことに全員デコンプレバー(正確にはセミオートデコンプレバー)の存在を知らなかった。
 確かに昔のバイクはキックアームだけでセルフモーターもついてないのが当たり前で、だから排気量の大きいバイクは掛からなかった時の反動が尋常でなく、下手すると骨折したり弾き飛ばされたりする、と言うのはさほど大袈裟な話ではなかった。
 4気筒の場合は一回のキックで4気筒全部が動く。単純に考えれば1気筒分の脚力があればよい。400㏄のバイクなら100cc分の脚力、と言うことになる。で、2気筒なら200㏄分の脚力。
 400ccの単気筒となると一回のキックに全排気量が掛かる。4気筒に比べれば4倍の脚力が・・・ということになる。
 で、圧力を抜く(デ、コンプ)ことをしようと考えた。そうして軽くなったキックアームを踏めば、後はエンジンが勝手に動いてくれる。
 これをオートマチックにすれば勝手に圧力を抜いて勝手に掛かって、あとは問題なし、となるわけだが、そうするとそれだけ色んな部品を開発したり、でバイクが重くなる。
 SRはそこまでやらずとも「一回だけ手動で圧力を抜いたら後は勝手に~」と考えて「セミ、オート」とした。
 それだけでも昔のバイクに比べたら格段にエンジンが掛けやすくなる。

 つまり、昔のバイク乗りは「セミ」であろうがなかろうがデコンプレバーの世話にはならなかった。
 ということは、デコンプレバーを引かないでエンジンを掛けるというのは、今の時代はちょっとぐらい自慢してもいいことなのかもしれない。
 でも、デコンプレバーの存在を知らないということになると、誰も感心してはくれないということでもある。

 で、自分から「ちょっと自慢だけど~」と前置きして言ってみた。

 「稚気愛すべし」、だ。
 自分で言ってりゃ世話はない、か。

 
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これはいけない

2024年10月25日 | バイク 車 ツーリング
 10月20日(日)

 思ったよりも気温が低く、かと言って合い物(間物)のジャケットを着るのは明らかに早い。
 で、これが最後、と夏用のスーツ。ネクタイは暑いからスカーフで出た。
 それ自体は選択ミスだったとは思わないが、何しろ今日は思った以上に風が強い。

 道は単純に北上するのではない。それなりの理由があって右折左折を繰り返し、次第に北上する。だから北風、或いは東風の筈なのに思った以上に真横から吹き付けて来る。
 帽子をしっかり被っていても、ともすると飛ばされそうになる。

 これはいけない、と窓を閉める。
 窓を閉めても天井は開けっ放しだから頭上を風が巻くように流れ始め、今度は帽子に浮力でもついたかのように頭から離陸(離頭?)しそうになる。
 帽子にタケコプターがついて、帽子だけが飛んでいくんじゃないか、みたいな感覚。

 走っている最中はどうにもならないので、浮き上がりそうになったり吹き飛ばされそうになったりすれば、右手で片手運転をしながら左手は帽子押さえに特化するしかない。

 何とか西脇の道の駅に辷り込む。

 用を足した後、遂に(おそらく今年は初めて)屋根を閉めて走ろうと思った。
 左側の留め具が固くなっているのと閉めた時の「ピッ」という確認音が出なくなっているのが、この前から気になっていた。だが、停車時施錠するために屋根を閉める時は、音以外は問題なく作動するので、そのままにしていた。

 今日はその状態で初めて走行することになる。
 走り出す。
 すぐに屋根がちゃんと閉まってない、との「ピピピピ・・」という連続音。早い話、警報音が鳴り始めた。
 走行に影響はないし、鳴っている以外、不都合はない。
 だが、気になってこれではまともに走っていられない。

 仕方がないのでまた開ける。
 結局、いつものオープン状態で北上を続けることになった。 
 上手い具合に今日も焼き鯖を売っていたので買って帰る。

 ということで、新しい用事ができた。
 まず、いつも世話になっている修理工場に行こう。
 いや、一度家に帰って洗濯物を取り込んでから、か。
 

 さて。
 屋根の不具合は今回も思った以上に時間が掛かった。
 今回も修理費は無料。
 だが留め具の調整をしてみたらそれなりに摩耗してきているので、次に不具合が出てきた時には部品を交換する必要があるかも、ということだった。

 能く考えてみると、コペンを買って十年近く。
 身体と同じく不都合は出て来る時期になったということかもしれない。
 
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