CubとSRと

ただの日記

捲土重来?

2020年08月31日 | 心の持ち様
 「アベ、辞めろ!」→「辞任の意向表明」→「アベ、逃げるな!」
 ・・・・どうせぇ、っちゅうねん。

 一昨日の記者会見後のレポート中、テレビにはずっと耳障りな音声が流れていたけど、正体はこの「アベ、逃げるな!」の連呼だったようです。
 以前、日記に書いたんですが、佐藤栄作総理が辞任するとき、「新聞は言ったことをちゃんと書いてくれないから」と発言したら、腹を立てた記者の一人が「じゃ、我々は出ましょうか?」と言った。
 売り言葉に買い言葉?「ああ、出てくれて結構」と総理が返す。そしたら記者も引くどころか「みんな、出よう、出よう」と周囲の記者を煽る。
 結局、一分もたたないうちに会場から記者の姿はみんな消えてしまって、残ったのはNHKのテレビカメラのみ。
 それでも、予定通り、佐藤総理はガランとした会見場の中で、カメラだけに向かって辞任の弁を結構長時間にわたって喋っていたのを覚えています。
 今、確認してみたら、十年前の日記でした。以下がそれです。
・・・・・・・・・・・・・ 
   (略) 
 思い出しましたよ。佐藤栄作総理が、職を辞する時でした。
 新聞記者に対して、おそらくは売り言葉に買い言葉だったんでしょう、
 「君らは言った通りを書いてくれないから、答えたくない」
、とやったんです。
 すると、新聞記者の方も、頭に血が上ったか、
 「それじゃ、我々は居なくて良い、ということですか」
 「ああ、そうだ」
 「だったら、引き揚げますよ」
 「ああ、そうしてくれ」
 「おい、みんな、引き上げよう。やめだ、やめだ」
 本当に記者連中、みんな引き揚げてしまった。

 で、テレビカメラ(おそらくNHK)だけで、辞任の会見をやったことがあります。
 当時の新聞記者は「真実を報道するのだ」という、プライドというより、鼻持ちならないくらいの傲慢さを持っていました。
 それは、或る意味、必要なことだと思います。
 麻生少年に対して、「お前んとこのじいさんは~」と悪口を言ってみたり、時に、小突いたりする最低の連中も、やっぱり他の記者と同じく、向こう意気は強いから、政治家相手に大ゲンカもする。
 だから、さっきの佐藤総理に対しても気後れせず、ケンカ腰です。
   (略)
 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 安倍総理の辞任の意向表明に関してはどうでしょうか。
「君らは言った通りを書いてくれないから」、までは一緒でしょうね。
 でも、佐藤総理とは違って、「だから答えたくない」とは言わない。
 それよりも「病気が快方に向かえば、支えになりたい」ということははっきり言いました。
 青山繁晴議員は「準備万端整えて辞めると表明したから、三度、ということもあり得る」と。
 普段の総理の言動から見えてくるもの。それは・・・・。

 以下も以前の日記です。
 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 大鉈をふるって大改革、政治的決断を行う。それで世の中は大きく動く。大半は良い結果となるけれど、そのために苦汁を味わう人は必ず出る。版籍奉還然り、廃藩置県然り。四民平等だって、武士はすぐに苦汁を味わうことになる。
 安保条約改正のことで社会が混乱した。更にその混乱の中で、尊い人命を失うことになった。責任は総理「にも」ある。
 だから苦汁を味わうことになった人々に対する責任として「辞任する」。

 今回の参院選挙で青山繁晴氏が「西郷南洲翁遺訓」にある、「命もいらず、名もいらず、官位も金もいらぬ人は、仕抹に困るもの也。此の仕抹に困る人ならでは、艱難を共にして国家の大業は成し得られぬなり」を何度も口にされていました。政治家たるもの、かくあるべきではないか、と。
 この遺訓は誰しも納得されること、これこそ理想の政治家、となるのでしょうが、能く読むと、これは大変なことです。と言うか、ちっともカッコよくない。下手すると、人格否定どころか存在さえも否定される。国家のために「馬鹿にされ、踏みつけられ、でくの坊と呼ばれ、常に襤褸をまとって、いつでも平気で命を投げ出せる者」。
 例えば青山氏は名誉棄損で文春を訴えた。又、親からもらった大事な名前だから、ひらがなで立候補の届け出はしなかった。
 これは人間の尊厳、また親孝行そのもので、褒められるべきことではあっても蔑まれる謂れは全くない。
 けど、それは「名も要らず」の反対、です。親孝行だって国家のために捨てる。それが「名も要らず」。

 以前、こんなことを書きました。
   ↓
 近思録党は、確かに決死の覚悟で改革に取り組みました。
 西郷隆盛が「命もいらず、名もいらず、官位も金もいらぬ人」でなければ、国のことはできない、と言ったのは、まずは、近思録党のことだったのでしょう。
 でも、西郷は知らなかった。
 自分が嫌っていた笑左衛門が、きたない手を使ってまでも、藩の財政を考え、250万両の蓄財をしていたことを。
 そして、それを使って、斉彬が自分を育ててくれたことを。
 笑左衛門もまた、汚名を着てまで、藩のために命を投げ出したことを。(2010年3月30日の日記)
 ・・・・・・・
 これは500万両もの借金を片づけ(踏み倒し)、藩政を立て直し、逆に密貿易等で250万両の蓄財をし、全責任を取って敢えて卑怯未練に見えるよう、毒をあおいで死んだ調所笑左衛門のことです。おかげで、つい最近まで鹿児島では大変に嫌われていました。
 でも、これが「名も要らず」でしょう。藩のために自分は言うまでもなく、一族までもが「石持て追わるる」ことになるようなことだって、平然として行なった。

 青山氏は「かくあるべき」と提言しました。たとえ「狡い」、「卑怯」、「叩っ切ってやる!」と言われたって、「国家のためと心安く思い込み」、決断する。この時の岸信介は、確かにそうです。
 今の総理は??(私は、やっぱり岸信介の孫、と思いますけど。)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 で、あべ総理は辞任の意向を表明したわけですが、入院治療が必要と言いながらも「準備万端整えて辞めると表明した」のは、祖父岸信介総理が新安保締結を目途に「国政の混乱を招いた」という理由で職を辞したのと、理屈からいえば同じこと。
 となれば、「新安保条約締結」に相当する仕事とは「憲法改正」と明言してきたわけですから。それができないまま「準備万端整えて」辞めるということは何を意味しているのか、ですね。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

内務省だったら

2020年08月30日 | 重箱の隅
 対談の表題となっている「中国を『テロ国家』に~」から話がずれていますが、七三一部隊は彼の国にはなかった役割の部隊ですから、発想が追いつく筈もなく、細菌兵器部隊だと断定されています。だから、「南京大虐殺」と同じく一方的な宣伝で、日本が全て悪いということになってますね、世間では。
 敢えて転載します。

 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 高山正之  ジャーナリスト
 小川榮太郎 文芸評論家 

 小川
 国内においても、コロナ禍を機に非合理であいまいな統治機構が浮き彫りになりました。省庁間の縦割り行政だけでなく、省庁内の縦割りも深刻であることがわかった。例えば厚生労働省内では、マスクを扱う課と防護服を管理する課が違う。納入するメーカーが同じなんだから、一つにまとめないと話が進まない。
 これだけマスク不足が叫ばれているのに、医療器具がどの病院にどれだけあるかという情報すら共有されてない。厚労省がリアルアイムで表示するマップをつくる必要があります。医師会に聞きましたが、各病院が以心伝心でやり取りをしていると。どこの後進国ですか(笑)。
 高山
 戦前、防疫は内務省が担当していた。内務省には警保局(現在の警察庁)があって、強制力をともなう措置がとれた。
 一月末、日本政府が武漢にチャーター機を飛ばして邦人を帰国させた。あのとき、検査を拒否した連中がいたが、内務省だったら許さなかっただろう。しかも内務省は、国土局(同国土交通省)と衛生局(同厚生労働省)を有していた。チャーター機の手配や検疫、都市封鎖から医療機関への対応まで、すべて省内で完結していたはずだ。
 朝鮮総督府にも内務省と同じ機構があって、コレラやペストが流行ると、患者を強制的に隔離できた。感染を申告しない者もいたけど、村々に五人組みたいな防疫組合をつくらせて、「アイツは感染者だ」と密告した者にカネを払ったりもしていた。結果、チフスやペストを二~三カ月で収束させることができた。
 小川
 大至急、強力な防疫システムをつくる必要があります。早ければ秋にも南半球から変異・凶悪化したウィルスが襲来するかもしれない。今後、意図的にウィルスをバラ撒く国が出てくる可能性もゼロじゃない。そんなとき、しっかりとした防疫システムを持たないようでは国民の社会生活は崩壊する。その上世界から爪弾きにされます。
 高山
 でも、「防疫」と聞くと七三一部隊を、「内務省」と聞くと特高警察や治安維持法をイメージする人たちが多い。
 シナ事変では、軍内でコレラが流行っていた。そんななか、七三一部隊は防疫と清潔な飲料水の研究をしていた。そういう防疫給水部隊は各師団が持っていた。南京攻略のあと、日本軍は揚子江を遡って逃げる国民政府軍を追った。九江を経て武漢に向かおうとしたら敵は揚子江の堤防を切り、九江の街の井戸には毒やコレラ菌を撒いていった。で、防疫給水部隊が井戸水を浄化し、他の部隊は堤防の決壊箇所を直し、九江の市民には糧食を分けた。
 そういう話はGHQや朝日新聞が一切フタをして、語るのは七三一人体実験とかのフェイクニュースばかりだ。この七三一部隊のウソと内務省の解体で、戦後日本は「防疫とは何か」も忘れてしまった。コロナの検疫体制が後手後手に回ったのも、そういうGHQの悪だくみが遠因になっていると思う。
 小川
 一種のアレルギーですね。
 高山
 過去、内務省の復活案が浮上するたび、必ず朝日や野党が治安維持法を持ち出して騒いできた。もう、パターン化しちゃってる。


 Will9月号別冊 「習近平中国の暴走が止まらない!」
    所載対談「中国を「テロ国家」に指定しろ」より 

 ・・・・・・・・・・・・・・・・
 田舎に戻っているとき、ローカルニュースで出雲の「割り子蕎麦」についての話題を見ました。(普通、三段重ねで一人前)
「割り子(わりご)」というのは蕎麦を盛ってある丸い器のことなんだけど、本来は四角な器だったんだそうです。それを使用後、洗おうとすると、どうしても四隅がきれいに洗えない。それで、出雲警察の指導で丸い器に改めたんだとか。「何で警察が?」と思ったのですが、ニュースではただ、「当時は衛生面も警察の仕事だった」としか。
 四角の割盒(わりごう)の方が安価だし、保管もし易かったからそれが一般的だったんですが、「まずは衛生的であること」、と割高ではあるけれども「お上からのお達し」だから全店右へ倣え。以来、出雲の割り子蕎麦といえば丸い器が当たり前になっています。
 考えてみれば、警察というのは犯罪者を捕まえるのだけが目的、というわけではありません。「警邏」や「視察」をすることで、犯罪「等」から国民の生命を守るのが仕事です。「国民の命を守る」ということなら、「疫病から国民を守る」のも確かに仕事。
 行政の原初形態に見えるけれど、少なくとも「厚生労働省内では、マスクを扱う課と防護服を管理する課が違う」なんていうのよりは、よっぽど理に適ってますよ。
 
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

中国を「テロ国家」に指定しろ③

2020年08月29日 | 心の持ち様
 「漢民族の国」、というけれど、実はどこからどこまでを「漢民族」って言うのかはっきりしないみたいですね。大体、宋と明以外は他民族によって支配されていたわけだし。
 モンゴル民族は、都の外に大きな移動式住居である「ゲル」を無数に立てて元を支配していたと言うし、満州民族は聖地である満州には決して漢民族を入れず、辮髪以外は強要することはなかったらしいし。
 今日「正義のミカタ」を見ていたら、シナ共産党の提唱するコロナ以後の「人権」とは「健康と安全」、なんだとか。「健康と安全」、って・・・。それじゃ「人」と、動物園の「展示動物」、の区別がつかない・・・・。「人としての権利」というのは「人にしか発現しない権利」の筈です。「人にしか発現しないもの」、ってのは何を置いても、まずは「自由に『思う』ことができる」、つまり「精神の自由」じゃないんでしょうか。
 ・・・・・・・・・・・・・・・

 「中国の民主主義」

 高山正之  ジャーナリスト
 小川榮太郎 文芸評論家 

 高山
 満州族の清王朝は日清戦争に負けて、ずっとやってきた科挙の制度がマズかったと気づいた。満州族だからそんな伝統はどうでもいい。すぐに日本に学べと留学生を送り出し、留学の実績を科挙合格と同等に扱った。さらに科挙も廃止してしまった。それを実行したのは漢民族には評判の悪い西太后。
 日本留学組を通して文明を知った漢民族は、民主主義と慈悲を学んだ。実は辛亥革命のあと、彼らは総選挙もやったんだ。四億の民のうち、二十一歳以上の男子で小学校を卒業した納税者に投票権を与えた。投票した有権者数は四千三百万人。
 議会制民主主義の第一歩が示されたが、二回目の選挙はなかった。孫文が広東に拠り、北洋軍閥も三派に分かれ、互いに殺し合いを始めたんだ。日本人が教えた道理や慈悲、民主主義は、たった二年で消えてなくなった。漢民族は、進歩というか自己改善というものに馴染まないのかもしれない。
 小川
 それ以来、中国本土で民主主義は実現することなく、いまだに独裁政治ですからね。
 高山
 中国人というのは、アラブ人に似ているところがある。もともとアラブ人は部族社会で、まとまった統一行動もできなかった。ばらばらだから簡単にペルシャ辺りにやられてきた。そこに預言者ムハンマドが登場し、部族を超えたイスラムの結束が生まれた。途端に、それまで十世紀以上も中東を支配してきたペルシャすら破ってしまった。ところがイスラム圏が広がり過ぎて集団としてのアイデンティティを失い、結局また部族に戻って弱くなった。
 中国も同じで、各民族がバラバラだから、一緒に力を合わせて戦うことができない。そこに共産主義というイスラムに匹敵する「宗教」が出てきて人民をまとめた。でも、アリババとかここまで富裕層が増えると、共産主義という「宗教」の正当性が揺らいでくる。アラブと同じ轍を踏むんじゃないかな。


 Will9月号別冊 「習近平中国の暴走が止まらない!」
    所載対談「中国を「テロ国家」に指定しろ」より

 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

中国を「テロ国家」に指定しろ②

2020年08月28日 | 心の持ち様
 今度はウィルス研究所についての話。
 以前、ネット記事で、「フランスが研究所設立に全面協力したのだが、いざ、開設してみると、重要な部分はフランスの学者ばかりで、中国人は一切入らせなかった」とあったように記憶しているんですが。
 それで、「何それ?」と全く理解できなかったことも覚えています。無意識に有色人蔑視の気持ちがあって「お前らにはこんな難しいことはまだ早い」としたのか?それなら何故招聘に応えてやって来たのか。明治期のお雇い外国人みたいなもんか?などと思ったものですが。
 けれど、逆に、「重要な部分はフランス人を入らせないように~」なら、腑に落ちる。何しろ作りかけで放置されていた「ワリャーグ」を、海上レストランにするから、と民間人が買い取った筈なのに、いつの間にか空母「遼寧」にしてしまった国です。
 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 歴史の必然

 高山正之  ジャーナリスト
 小川榮太郎 文芸評論家

 小川
 中国政府の作為もしくは不作為の罪によって、死ぬはずじゃなかった何十万人が死んだのは厳然たる事実。目下の事態収束に奔走している間は舌戦にすぎないけれど、遅かれ早かれ世界が中国の責任を問うことになるでしょう。
      (略)
 高山
 武漢ウィルス研究所のP4実験室をつくるとき、フランスは全面協力した。ウィルス研究で接近して、中国市場に入り込もうとしたんだろう。ところが、ノウハウだけ仕入れると、中国はフランスを追い出し、その後は研究者も呆れるほど杜撰な管理体制で研究していた。
 一昨年、アメリカ大使館の専門家が実験室を訪れて、国務省に「安全対策が不十分な環境で研究が行われていて、人への感染拡大のリスクがある」と報告していたこともわかっている。人工ウィルス説はともかく、研究所からの漏洩は十分あり得る話なんだ。
 小川
 習近平がわざと流出させたとは思いません。それにしては事後対応が間抜けすぎる。ただ、研究所からの漏洩の可能性は高いと私も思います。
 たまたま私の非常に親しい研究者が十二月中旬に武漢の微生物研究所を訪れた時、まったく人けが無くて妙な気がしたと言います。そして一月上旬には北朝鮮が、中旬には台湾が反応している。ところが習近平が異変に気付くのは一月二十日頃。なにかあべこべな事態がおこっていたのかなという気がしています。
 高山
 中国が発生源だというのは間違いなさそうだ。
 武漢ウィルス研究所の副主任・石正麗は、研究所からのウィルス流出を否定した。でも、彼女自身、「新型コロナウィルスは大自然が人類の非文明的な生活習慣に下した懲罰だ」と言っている。人類とひとくくりにしているけど、コウモリやネズミを食べるのは中国人だけ。清潔感や衛生観念とは無縁の連中だから、彼女の指摘は中国人に限っては当たっている。その証拠に過去、世界を滅ぼしかけたペストもスペイン風邪もSARSも、すべて中国が国内で生み出し、世界にばらまいたものだ。
 中国はコロナ前には世界の工場といわれた。絶好の市場ともいわれたが、SARSとコロナを発生させた国でもある。その少し前は香港型インフルエンザがある。あんなところにサプライ・チェーンを置けば近い将来、またパンデミックに必ず遭う。中国と疫病は同義語だと思った方がいい。

Will9月号別冊 「習近平中国の暴走が止まらない!」


    所載対談「中国を「テロ国家」に指定しろ」より

 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・



コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

中国を「テロ国家」に指定しろ

2020年08月27日 | 心の持ち様
 またまた刺激的な題名ですが、羊頭狗肉というわけじゃないみたいですね。
 それなりの理由がある。
 そして、こういうこと、まとめて聞くこと自体、まずありません。
 ということで、まとめて聞くと色んなことがつながってくる。捏造やファンタジーでない「歴史」が見えてくる。
 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 中国を「テロ国家」に指定しろ

 高山正之  ジャーナリスト
 小川榮太郎 文芸評論家

 高山
 明治以降、日本は欧米の技術や制度を取り入れて近代化に成功した。アジア諸国を勇気づけた「東洋の異端児・日本」を、どうやって抑え込むかーこれこそ米国の最重要課題で、それに利用されたのが、同じ黄色人種の中国だった。
 戦前・戦中、蒋介石は米国からカネをもらって日本の足を引っ張った。米国は戦後も日本を敵視し、共産党政権になっても中国を使って日本を抑え込み続けた。中国共産党は、米国が言い出した南京大虐殺のウソに乗っかって日本人に贖罪を迫り、ODAと技術援助をタダで引き出すことに成功した。
 小川
 米国のエスタブリッシュメントたちは、中国を利用してきたつもりでした。ところが今になって、実は自分たちが中国に利用されていることに気づいた。オバマ政権後半の時点で、このまま放置すると大変なことになるという認識に至った。
 高山
 米国は安い労働賃金に目をつけて、いわば「奴隷工場」として中国を利用してきた。そのために共産党独裁の北京政府を自由圏がこしらえたWTOだとかIMFだとかに入れてやった。ところが奴隷工場がいつの間にか賃金を上げ始め、利用価値は半減した。
 その一方で北京政府はWTOやIMFを巧みに使ってボロ儲けし、それで軍備を整え、西太平洋を侵略し始めた。国際機関でもお得意の賄賂攻勢で枢要なポストを占め、アメリカと並んで世界を二分する、G2だなんだと傲慢の極みに至った。そこに今回のコロナ。お天道様は何もかもお見通しだ。悪者に頂門の一針をくれてやったようなものだ。
 小川
 トランプ大統領にとっては貿易戦争を仕掛けたはずが、いつの間にかコロナ戦争が始まっていたことになる。米国国内の死者は、最終的に十万人を超えると思いますが、原爆ひとつ落とされたようなものです。
 高山
 あれだけ騒いでいたベトナム戦争ですら、死者は五万八千人。それを軽々と超えてしまった。
 小川
 ヨーロッパの主要国も、軒並み三万人以上の死者を出している。欧米では、白人国家による世界管理を求める声も高まるでしょう。中国との妥協路線は世界中の国民感情からしてもなくなる。
 これまで中国の野望を助けてきた欧米は、今後は排除、あるいは管理の方向にゆくでしょう。感染症の不始末となれば、これは命が掛かってくる。命が掛かってきた時の白人は怖いですよ(笑)。
 高山
 ウィスコンシン州議会のロジャー・ロス上院議長のもとに、「このたびのコロナ危機に際して、中国政府による対応を称賛する声明を議会に提案してほしい」とメールが届いた。送り主は中国総領事。傲慢な要求に、ロス議長は「親愛なる総領事殿、ふざけるな」と返信したという。
 駐イスラエル中国代理大使の戴玉明は、イスラエル政府が米国と並んで早期に中国人の入国を禁止したことに対し、「ホロコーストのさなか、中国だけがユダヤ人難民を上海で受け入れてやったのに、その恩も忘れてつれない対応をした。私は哀しい」と記者会見をして抗議した。そしたらイスラエル側は、「何をほざく。あのとき蒋介石は重慶に逃げ、中共も延安に籠っていた。ユダヤ人難民を受け入れたのは上海を仕切っていた日本だ」と反論した。ことほど左様に、各国外交官が盛んに「中国はいい国」を演出しようとしたんだ。
 小川
 欧米も散々、国際社会のウラで覇権を維持するよう工作をしてきた。とはいえ、ウソをつく限界は弁えてきた。民主主義を採用する以上、国民の良心を傷つける恥知らずな所業はできない。だからこそ、国際社会はG7に信頼を置いてきたわけです。そんななか、中国は暗黙の了解を土足で踏みにじった。

Will9月号別冊 「習近平中国の暴走が止まらない!」

    所載対談「中国を「テロ国家」に指定しろ」より
 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 
  
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする