天燈茶房 TENDANCAFE

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2013初夏・北欧バルト海紀行 #022:エストニア・タリンのスーパーマーケットで寿司を買ってみた

2013-06-10 | 食べる

#021:エストニア・タリン街歩き 遅い午後の旧市街からの続き

男の一人旅なので、世界遺産のお洒落な街に泊まっていても夕食はホテルの部屋で侘しく一人ぼっちで済ませます。
まぁ、気楽でいいんですけどね~

今夜の食事は、タリンの新市街のデパ地下にあった大きなスーパーマーケットで買ってきました。
豪勢に寿司ですよ!

これがエストニアの寿司、その名も「SUSHI IN TOKYO」です!
ちなみにエストニアでは寿司は大変人気がありポピュラーな料理のようで、デパ地下スーパーにも大きな寿司コーナーがあってたくさんの種類のパック寿司が並んでいました。
また、同時にかなりの高級料理でもあるようです。この「SUSHI IN TOKYO」も1つ5.60ユーロもしました。
物価が安くてサンドイッチやホットドッグなら1ユーロ程度で買うことが出来るエストニアでは、相当高額な商品ということになります。


エストニアでは寿司や日本食がかなり一般家庭に浸透しているのでしょうね。
デパ地下スーパーの食品売り場では普通に「割り箸」も売られていました。ひょっとしたら「マイ箸」を持ち歩くエストニア人サラリーマンもいるのかも…


それでは早速、エストニアの寿司を頂きましょう!
中身は海老とサーモンの握り、それにカニカマとサーモンの巻き寿司のセットでした。
ガリとわさび、そしてカップに入った醤油も添えられています。

「いただきま~す」

…うん、美味い!
ヨーロッパの寿司らしくシャリが少々硬くてポロポロしていますが、それでもあまり硬い食感が気にならない程度には上手く炊かれています。
ネタの海老とサーモンも、バルト海地方は言わば“本場の漁場”なのでとても美味しい。
ヨーロッパではかなり上出来の寿司なのではないでしょうか。


サイドメニューでサラダも買ったのですが、これはスゴイ…
何と刻んだネギが入っています!ネギサラダなんて食べるのは生まれて初めてだぞ!!
でもこのネギ、「SUSHI IN TOKYO」のサーモン巻きに添えたらネギトロサーモンみたいになって絶品でした(笑)


食後の甘いものも、たくさん買って来ました。…もちろん、これだけの量を全部一人で食べたりはしませんよ。
食べきれない分は日本に持ち帰って、お土産として親しい人たちに配ることにします。
空港の免税品店などでいかにも「お土産用」として売られているお菓子よりも、こういった地元の方々が日常的に食べている駄菓子的なものの方が旅先の空気をよりリアルに伝えられると思うので、僕はいつも街中のスーパーマーケットで売っている安いお菓子をたくさん買って帰るようにしています。


今回、一番エストニアらしいなぁと感じたのがこのお菓子。
カラフルなパッケージと描かれたキャラクターの可愛らしさに惹かれて中身は何なのかを気にせず購入したのですが、キャラメル風味の砂糖菓子でした。
今までに味わったことのない、タリンで初めて知った味だったので、僕の中ではエストニアの想い出は砂糖菓子の味になりました。

さて、寿司でお腹が満たされた上に甘いものも食べたので元気になりました。
寝る前に、少しだけタリン旧市街に夜の散歩に繰り出しましょう。

#023:エストニア・タリン街歩き 真夜中の旧市街を彷徨うに続く

2013初夏・北欧バルト海紀行 #021:エストニア・タリン街歩き 遅い午後の旧市街

2013-06-10 | 日記

#020:ヘルシンキ→タリン 快晴の午後のバルト海ショートクルーズからの続き


到着したタリンも青空が広がりまだ真昼のようですが、既に午後6時半を回っています。


昨日の朝に通ったばかりの沿岸大門(スール・ランナ門)をくぐって、再び旧市街へ。
遠くからでもとても目立つ「太っちょマルガレータの塔」を目印にすればいいので、港から歩いても道に迷う心配はありません。

そして旧市街に入れば、今度はとにかく背の高い尖った屋根が特徴的な聖オラフ教会(オレヴィステ教会)を目指して狭い路地を歩きます。
今夜泊まるホテルは、この聖オラフ教会の真横にあるのです。



旧市街にあるクラシックホテルは、ロケーションと雰囲気は最高にロマンチックなんですが、
シングルの部屋はご覧の通り随分と狭くて細長い妙な間取り。まるで寝台列車の個室寝台みたい…

まだ外は明るいし、細長い部屋で壁を眺めているのはもったいないので、タリン旧市街の街歩きに繰り出しましょう!


まずは、ホテルを出ると目の前にそびえる高い尖塔の聖オラフ教会。

現在、この教会の尖塔のてっぺんまでの高さは120mほどあるとのことですが、14世紀に建造された当初はもっと高くて160m近くもあり、当時は断トツで世界一高い建築物だったとか。
これほど高い塔を建てた理由は、やはりハンザ同盟都市だったタリンの街をバルト海の沖合を往く交易船からでもしっかりと認識できるようにするための、灯台としての役割があったからなんでしょうね。

しかし、この聖オラフ教会の尖塔はその圧倒的な高さ故に幾多の災難にも見舞われているようで、過去に何度も落雷の被害を受けて焼失しているそうです。
さらにソ連邦時代にはKGB(カーゲーべー:ソ連国家保安委員会)によってタリン市民に不穏な動きがないかを見張る監視塔と電波通信塔としても利用されたと言います。

世界一高かった建築物としての華やかな歴史とともに苦難の記憶も刻み続けてきた聖オラフ教会の尖塔は、21世紀の初夏の穏やかな遅い午後の陽射しを受けて静かに佇んでいます。
この街とこの国にようやく訪れた平穏な時代が、これからいつまでも続きますように…




ホテルの前から聖オラフ教会を通って伸びる広小路(Lai通り)を、旧市街の中心部方面へと歩いて行きましょう。



市庁舎広場を通り抜け、そのまま左手に曲がって小路を進んでいくと、いつの間にか旧市街の外に出てしまいました。
タリンの旧市街は全周が城壁に囲まれている訳ではなく、東側ではそのまま新市街につながっている区画もあるようです。

新市街に出たところに、ネオクラシック様式の優雅な建築がありました。

エストニア国立オペラ劇場(Rahvusooper Estonia)です。
明日は、ここでバレエのマチネ公演を観ることにしていますので、事前に場所を確認しておきたかったのです。
旧市街からでもすぐに歩いて来られる場所にあったので安心しました。


夏至間近の長い長い午後も、ようやく日が暮れようとしています。
そろそろホテルに帰りましょうか…

あっ、帰る前にスーパーマーケットに寄って、夕飯買って行かなくちゃ。

#022:エストニア・タリンのスーパーマーケットで寿司を買ってみたに続く

おまけ画像


エストニア国立オペラ劇場の駐車場の入口ゲート。
クルマが通ると、指揮棒を持った手が振られるようです(笑)

2013初夏・北欧バルト海紀行 #020:ヘルシンキ→タリン 快晴の午後のバルト海ショートクルーズ

2013-06-10 | 旅行

#019:フィンランド・ヘルシンキ街歩き 港の市場とウスペンスキー大聖堂からの続き

午後4時半、ヘルシンキ港西ターミナルから出航。再びバルト海を渡って、エストニアのタリンへ戻ります。




ヘルシンキの港と街がだんだん遠ざかっていきます。
やっぱり、わずか約28時間の滞在では物足りなさ過ぎましたね。素敵な街でした。







タリンへと向かう船は、昨日も乗ったタリンクシリヤライン社の大型豪華フェリー「スーパースター」です。
今日のバルト海は本当にきれいに澄み切ったド快晴。時刻は既に午後5時を回ろうとしていますが、陽はまだ高くて真昼のようです。
海風は少し冷たいですが、オープンデッキ甲板で太陽の日差しを浴びながら青空と海を眺めて過ごす、最高のショートクルーズになりました。



波穏やかなバルト海を滑るように船は進み、気が付けばもう行く手にはエストニアの大地が近づいています。
帰りもあっという間の、タリンまで2時間の船旅です。


青空を背に、天を突いてそびえ立つタリンのランドマーク、タリンテレビ塔が出迎えてくれました。


港の入り口の水路で、タリンを出港してヘルシンキへと向かう船とすれ違いました。
タリンクシリヤライン社のライバル、ヴァイキングライン社の「ヴァイキング XPRS」です。
「ヴァイキング XPRS」も、「スーパースター」と同じくらい大きな船です。こんな大型船がひっきりなしに行き交っているのだから、タリンとヘルシンキとは本当に交流が盛んで経済的にもしっかりと結びついているという事がわかりますね。


こちらはタリン港に係留されたままの改修中の「イザベル」です。
ヴァイキングライン社からタリンクシリヤライン社に移籍してきた「イザベル」、よく見ると船体色の塗り分けパターンが「ヴァイキング XPRS」とほとんど同じで、ロゴの部分だけTALLINKに書き換えているようです。




午後6時半、「スーパースター」は無事にタリン港Dターミナルに接岸しました。
すぐに折り返しヘルシンキに向かって出航する準備を慌ただしく始めた「スーパースター」に別れを告げて、明るい日差しの降り注ぐ下をタリンの街へと歩きます。

ただいま!また帰ってきたよ、タリン。

#021:エストニア・タリン街歩き 遅い午後の旧市街に続く