天燈茶房 TENDANCAFE

さあ、皆さん どうぞこちらへ!いろんなタバコが取り揃えてあります。
どれからなりとおためしください

2015-16年越し中欧紀行 14:ウィーン発フランクフルト経由東京行き空の旅

2016-03-13 | 旅行記:2015-16中欧

13:ウィーンのツァイス・プラネタリウムからの続き

2016年1月3日

ウィーン・シュヴェヒャート空港を午後2時過ぎに飛び立つルフトハンザ・ドイツ航空LH1239便で、ルフトハンザのハブ空港であるフランクフルト・アム・マインへと向かう。


この日は降雪や積雪は無かったが、気温が大変低かった為か離陸前に機体と翼にたっぷりと防除雪氷液が散布された。
しっかり雪と氷を払い落として、ルフトハンザのエアバス機はウィーンを飛び立つ。フランクフルトまでは僅か1時間少々のフライトだ。


機内でコーヒーとケーキを楽しんでいるうちに、もうフランクフルトに着陸。
ここで日本行きの長距離便に乗り継ぐ。

日本の東京羽田行きルフトハンザLH716便は…


何とジャンボジェット!
ジャンボのボーイングB747シリーズの最新型、747-8IC「インターコンチネンタル」だ!
しかもこの機材は、サッカーワールドカップのブラジル大会で優勝したドイツ代表チームが使用した特別塗装機Fanhansaではないか!


日本の航空会社からは全て退役してしまい、乗る機会も見る機会も減ってしまったジャンボジェットだが、こうしてしっかり最新型機が日本行き路線で活躍を続けているのは嬉しい。
それに何より、やっぱりジャンボはカッコいいのだ!
これからこのカッコいいジャンボに乗れるかと思うとワクワクする。さらに今日は特別塗装機Fanhansaなので、サッカーファンでなくても胸がときめく。


東京羽田行きのジャンボジェットの隣には、キャビンが総2階建てで世界最大の超巨大機エアバスA380が駐機していた。
かつて、ルフトハンザの東京便が増便して羽田に新規就航するまでは、成田行きの便にこのA380が使われていたのだが、現在は中国行きの便へと転用されているようだ。
A380も好きな機材なので、是非とも日本便に復帰してジャンボジェットとペアで運行して欲しいと思うのだが、羽田と成田の両方に大型機と超大型機を入れるのはさすがに供給過剰かな…?

午後6時頃、フランクフルト発羽田行きLH716便B747-8インターコンチネンタルは出発、一路日本を目指して文字通りユーラシア大陸横断(インターコンチネンタル)の旅に出た。
4発のジェットエンジンのフル出力の唸りも全く気にならない、静かでふわりと浮かび上がるような離陸には感動を憶える。さすが最新鋭機、見た目は昔のジャンボと変わっていないが性能は飛躍的に向上したハイテク機になっているようだ。

そして離陸後にも、嬉しいハプニングが…



何と、エコノミークラスで最後に機内食が配られる区画に座っていたところメニューが足りなくなってしまい、急遽CAさんが気を利かせてこっそりビジネスクラスのメニューを持って来てくれたのだ!
見よ、このトレイに載り切れない程に大きな皿のグヤーシュを!(笑)


…生まれてこの方エコノミークラスにしか乗ったことがないけど、ビジネスクラスでは良い物を食べてるんだなぁ(笑)

ご馳走を食べたらぐっすり眠って、目覚めるともう日本海の上空。
B747-8は機内が静かだから、つい寝過ぎてしまった。


…残念ながら、朝食メニューはたくさん積んであったようで、僕の分もエコノミークラスの朝食メニューが配られました。
さすがに2食続けてビジネスクラスのご馳走を食べる訳にはいかなかったか(笑)



2016年1月4日

午後1時、ルフトハンザLH716便は無事に東京羽田空港に到着した。

旅が終わった…
明けましておめでとう、ただいま日本!


でも、日本に帰って来てもあまりのんびりもしていられない。
あと4ヶ月後には、ゴールデンウィークの旅が待っている!
…次回も旅費は無料のマイレージ特典航空券です。「そんなに旅ばかりしていて大丈夫なのか!?」と呆れられるかも知れませんが、予算的には問題ありませんので念の為(笑)


それでは皆様、今年も天燈茶房TENDANCAFEをよろしくお願いします。
また初夏に、次の旅先ニューヨークでお会いしましょう!
天燈茶房亭主mitsuto1976 拝

2015-16年越し中欧紀行 13:ウィーンのツァイス・プラネタリウム

2016-03-13 | 旅行記:2015-16中欧

12:ウィーン自然史博物館のデジタルプラネタリウムからの続き

ウィーン自然史博物館で最新鋭のデジタルプラネタリウムを観た後は、正統派の光学式プラネタリウムを観に行こう。
実は、僕がウィーンで滞在しているホテルの近くのプラーター公園の大観覧車の下に、ウィーンに着いた時からずっと目をつけていたプラネタリウムがあるのだ。





それがここ、Vienna Zeiss Planetarium(ウィーン ツァイス・プラネタリウム)



ずっと年末年始休館中だったツァイス・プラネタリウムも、今日から開いている。
窓口でチケットを買い求めると「今からやる午後の上映回は子供向けなので、次の上映にしたら?」と勧められたので、夕方の“大人向け”の上映回のチケットを購入。

時間が空いたので、プラーター公園の周辺を散歩する。
少し歩くと、ドナウ川の畔の大聖堂のあるメキシコプラッツに出た。


美しき青きドナウ…と言うには余りにも寒い!
真冬のドナウ川はみぞれが舞い、凍える寒風が容赦なく吹き付けてくる。


ドナウ川に架かるライヒス橋から、下流側を眺める。
この先には、一昨日までいたブダペストの街や、さらに先にはベオグラードもあるのだが…
遥か東欧バルカンに想いを馳せるも、寒さでカメラのシャッターを押す手がかじかみ、顔もこわばってきた…


ドナウ川の中洲にライヒス橋で渡ると公園になっていて散歩道が続いているが、日が暮れてきた…
夏の昼間に来たら、きっと気持ちがいいんだろうが…とにかく寒い!

このまま暗くて寒い中洲公園を散歩していたら本当に路端で凍死してしまい、明日の朝に散歩に来た地元のウィーン市民に発見される、なんて事になりそうな気がしてきたので、ここらで退散する事に。


帰り路にメキシコプラッツからドナウ川の向こう岸のウィーン新市街を眺めると、摩天楼が建ち並びさながら未来都市のようだ。
この一画はウィーン国際センターとなっており、国際連合ウィーン事務局が置かれている。

さて、寒いドナウ川からプラーター公園のツァイス・プラネタリウムに戻ってきた。
そろそろ夕方の上映回の開始時刻だ。







ウィーンのツァイス・プラネタリウムの“御本尊”である投影機は、もちろん名機Carl Zeiss!
カールツァイスの最上位モデル、UNIVERSARIUM Mark IXが20mドームの中央に鎮座まします。
日本にある世界最大のドーム径35mを誇る名古屋市科学館プラネタリウム「ブラザーアース」の投影機と同じ型式だ。


ウィーンのツァイス・プラネタリウムの銘板に刻印された機体番号は557。

世界最大のドームをもカバーする実力を秘めた、強力なUNIVERSARIUMの産み出す星空を暫し満喫する。
やっぱり、投影機の映し出す光学式のプラネタリウムは、いい…





明日にはウィーンを離れ、日本へ帰国する。
もうすぐ旅が終わろうとしている…

14:ウィーン発フランクフルト経由東京行き空の旅に続く

2015-16年越し中欧紀行 12:ウィーン自然史博物館のデジタルプラネタリウム

2016-03-13 | 旅行記:2015-16中欧

11:ウィーンの元日 美術館巡りと国立歌劇場からの続き

2016年1月2日

今日から、正月休みで閉館していた博物館が開くので、朝からウィーン自然史博物館に向かう。







真向かいにあるウィーン美術史美術館と共に、建築と内装が豪華な事で知られるウィーン自然史博物館。
膨大な量と質の高さを誇る鉱石の一大コレクションでも有名で、建築好きと石好きには堪らない博物館だが、僕が見たいのはこれ…


デジタルプラネタリウム
建屋の中に小さなドームが設置されているスタイルのプラネタリウムが、ウィーン自然史博物館にはあるのだ。





ウィーン自然史博物館のデジタルプラネタリウムは、プラネタリウムといえどもその象徴である球型の投影機は無く、最新鋭の全天周投影システムを備えたフルデジタルシアターとして各種の全天周映像作品を投影している。



今日は午前中に「Super Volcano(スーパーボルケーノ)」という作品を上映していたので鑑賞してみたが、全天周映像の投影クオリティは素晴らしく、映像がとにかく美しかった。
いつか、このドームでHAYABUSA2 -RETURN TO THE UNIVERSE-を観てみたい。


最後に、ウィーン自然史博物館で見つけたこの巨大なカニの標本模型…
明治天皇からオーストリア皇帝に贈られたものだそうです。

13:ウィーンのツァイス・プラネタリウムに続く

2015-16年越し中欧紀行 11:ウィーンの元日 美術館巡りと国立歌劇場

2016-03-13 | 旅行記:2015-16中欧

10:ウィーンの大晦日と新年からの続き

2016年1月1日

ウィーンで迎えた新年。元日の今日は、朝から初詣に出かける事に。


シュテファン大聖堂で初詣を…
と思ったが生憎と新年ミサの真っ最中で、地元在住の信徒以外の観光客は大聖堂から締め出されてしまった。

仕方がないので、ミュージアムクォーターへ…



世界的な美術館が数多く集まるウィーン市内の一画、それがミュージアムクォーターだ。
今日は元日だが、いくつかの美術館は通常通り開いていたので美術館巡りをして過ごすことにした。


レオポルト美術館


mumok(近代美術館)

一つ、印象に残る作品が…



Isolde Maria Joham「Cape Canaveral」
…何というか、「アメリカ合衆国のパワー!」の印象をそのまま視覚イメージ化したような作品だが、宇宙ファンとしては移動用ジャンボジェット機の背中に載せられるスペースシャトルのオービターが気になる…エンタープライズ号かな?

美術館巡りを堪能したら、中欧の短い日はもう暮れた。今夜向かう先は…


シュターツオーパー(ウィーン国立歌劇場)




そして、今夜の演目はもちろんウィーンの年末年始の風物詩とも言える超定番、ヨハン・シュトラウス2世作曲のオペレッタ「こうもり」!
…って、昨夜のフォルクスオーパーと同じですが(笑)
とにかく、ウィーンの年末年始は「こうもり」なのだ。






…しかし、何でウィーン国立歌劇場は毎回、緞帳がアヴァンギャルドなんだろう?
誰だろう、この女性は…




12:ウィーン自然史博物館のデジタルプラネタリウムに続く

2015-16年越し中欧紀行 10:ウィーンの大晦日と新年

2016-03-13 | 旅行記:2015-16中欧

9:ブダペスト発ウィーンまで 国際特急列車railjetの旅からの続き

railjet(レイルジェット)でウィーン到着後、中央駅地下のUバーン(地下鉄)駅のきっぷ自販機で3日間有効の市内交通乗り放題チケットを購入して、住宅地の中にあるホテルに向かいチェックイン。

ホテルの部屋は小ぎれいで快適そうだったがバスルームのドアがきちんと閉じないトラブルがあり、急いで修理してもらったりしていたらもう日が暮れた。
急いで背広姿に着替えてネクタイを締めて、再びUバーンに乗って向かった先は…


フォルクスオーパー
直訳すると「ウィーン市民オペラ劇場」となる。

この劇場は、シュターツオーパー(ウィーン国立歌劇場)と並ぶウィーンを代表するオペラ劇場だが、市民劇場と名乗っているようにかなり気楽でリラックスした雰囲気で観劇を楽しめることで知られている。演目もオペラだけでなく、気軽なオペレッタやバレエからミュージカルまでと多彩だ。





今夜ウィーンに到着早々にフォルクスオーパーで観るのは、オペレッタ「チャールダーシュの女王」

ハンガリー出身の作曲家エメリッヒ・カールマンが手がけた有名作品で、身分違いの恋の顛末を賑やかにゴージャスに描いたオペレッタだ。もちろん、物語はハッピーエンドとなるので観ていてとても楽しい。
しかも、この「チャールダーシュの女王」は来年(2016年)には日本でフォルクスオーパーの引っ越し公演が行われることになっているそうで、その練習を兼ねてか突然日本語での歌が始まったりと嬉しいハプニングもあった。


フォルクスオーパーからの帰り路、ホテル間近のUバーンの駅で降りて地上に登ってくると目の前に見えたのは、この大観覧車
映画「第三の男」のクライマックスシーンの一つの舞台となるので有名なこの大観覧車があるプラーター公園の近くにホテルはある。

あの有名な「第三の男」のテーマ曲、アントーン・カラスのチターの旋律を思い浮かべて、思わず帽子を目深にかぶり直しながら人の気配の消えた深夜のプラーター公園を歩きホテルに向かった。

おやすみなさい…

2015年12月31日


朝になったら、再びプラーター公園へ。
今日もUバーンに乗って、向かった先は…


ウィーンの街の中心部にある市立公園スタッドパーク。
都心にあるのに木立が広がり川が流れ、静かな環境で朝の散歩を楽しむことが出来る。

そして、このスタッドパークのほぼ真ん中にあるのが…


黄金に輝くヨハン・シュトラウス記念像。
これもウィーンの象徴とも言うべき有名観光スポットだが、今日は是非ともこのヨハン・シュトラウス2世の像に挨拶しておきたい。
なぜなら、これから向かう先は…




何とまたしてもフォルクスオーパー!(笑)
昨夜の「チャールダーシュの女王」に続き、一晩明けたら今度はマチネ(昼間)公演を観るのだ。
演目は、御存知ウィーンの年末年始の風物詩とも言える超定番、ヨハン・シュトラウス2世作曲のオペレッタ「こうもり」!



「こうもり」で大爆笑してからフォルクスオーパーを出ると、外はもう日が暮れていた。
大晦日の夜、ウィーンの街の中心部を歩いてみる。


シュテファン大聖堂の前には特設ステージが組まれ、「チャールダーシュの女王」が歌われていた。









…シュテファン大聖堂周辺のウィーン市街地中心部は大変な混雑で、歩くこともままならない有様なので早々に引き揚げることにする。


そしてUバーンに乗って帰って来たプラーター公園もこの賑わい。
どうやら、大観覧車周辺で年越しのカウントダウンをやるらしいのでこのまま見ていくことにした。

大勢の景物人と一緒に大観覧車の前の広場に並んで、午前零時の瞬間を待つ…







耳をつんざくような花火の爆裂音と頭上から降り掛かってくる火の粉、そして大歓声とシャンパングラス持参でその場で祝杯を上げるウィーンの人々と共に、プラーター公園で新年を迎えた。

明けましておめでとう2016年!
…さぁ、ホテルに帰って、寝る前にシャワーを浴びよう。何しろ本当に目の前で容赦なく花火を打ち上げるものだから、全身に火の粉と燃え殻をかぶって煤まみれだ!!(笑)


11:ウィーンの元日 美術館巡りと国立歌劇場に続く