天燈茶房 TENDANCAFE

さあ、皆さん どうぞこちらへ!いろんなタバコが取り揃えてあります。
どれからなりとおためしください

宮崎科学技術館プラネタリウムで「銀河鉄道の夜」を観る

2009-06-07 | 博物館・美術館に行く
写真:宮崎科学技術館のシンボル、H-Iロケット実物大模型

今日は久々にETC休日割引の恩恵を活かすべく、愛車ヴィヴィオ・ビストロ君でお出かけ。

九州自動車道から宮崎自動車道に抜けて、えびの高原・霧島の山並みを望みつつ走ること2時間弱。
目指したのは宮崎市、JR宮崎駅のすぐ隣にある宮崎科学技術館にやって来た。


ホントに駅のすぐ隣にあります。


銀色に輝くプラネタリウムドームが印象的なエントランス。


宮崎科学技術館の前庭に鎮座まします、NASDA宇宙開発事業団のH-Iロケット!の実物大模型。
このH-IロケットはJR日豊本線を走る列車からもよく見えるので、以前から“乗り鉄”で宮崎を通る度に気になっていたのだが、やっと来ることが出来ました。

さて今日は、ここで上映されているプラネタリウム番組「銀河鉄道の夜」を観に来たのだが、上映開始は午後3時半でまだ時間があるので館内を観て周る。


前庭のH-Iロケットで打ち上げられたペイロード、技術試験衛星V型「きく5号」(ETS-V)の地上実験モデルがありました。
きく5号の点前に見えている円盤は「土星の輪」ですw


アポロ11号月面着陸船「イーグル」の、日本国内唯一の実物大模型。
アポロの着陸船ってちっちゃいイメージがあったんだけど、案外巨大です。図体のでかいアメリカ人のおっさんが2人も乗り込むんだから当然か。


月面には立ち入り禁止なので、月面着陸船の中には入れません。
イーグルの隣に置いてあったジェミニ宇宙船の中にはリクエストすれば入れるらしいが。

他にも体験型の科学に関する展示や誰でも参加できるサイエンス教室、さらには宮崎大学が研究を進めている「イチゴ摘み取りロボット」の実演や、僕の大好きな文献資料が閲覧自由の自習室等、結構充実している展示を観ているうちに時間になったので、3階のプラネタリウムホールへ。
外から見てもひときわ印象的だったプラネタリウムのドーム、なんと世界第3位の大きさを誇る直径27メートル。ということは、現在全天周映像「HAYABUSA -BACK TO THE EARTH-」を絶賛上映中の大阪市立科学館のプラネタリウムドームよりでかいのかー!
どげんかせんといかん宮崎科学技術館、恐るべし!

さてさて、今日はここで上映中のプラネタリウム作品「銀河鉄道の夜」を観るべくやって来たのだった。
この「銀河鉄道の夜」、宮澤賢治の原作を透明感溢れる映像美でプラネタリウムに見事に描き出したと評判の作品で名作の呼び声も高く、大阪市立科学館で「HAYABUSA -BACK TO THE EARTH-」が封切られるまで前番組としてロングラン上映されていた作品でもあるのだが、僕はまだ未見だったのです。

ようやく観ることのできた「銀河鉄道の夜」。
「そうか、銀河鉄道の列車はこんな風景の中を走っていたのか…」
ジョバンニもカムパネルラも、登場人物は直接姿を現さないけれど、だからこそ自分も不完全な幻想第四次の銀河鉄道に乗っているような感覚になることが出来ました。
また、列車がしっかりとリアルに描かれていたのが素晴らしい。僕はどうしても「銀河鉄道の夜」を「鉄道オタク的視点」で見てしまうのだが、機関車のディティールや車内のインテリアに至るまで緻密に描かれていたので白けることがなかった。細部まで徹底的にこだわり抜いた作り込みは凄いです!
それに、久し振りに「星めぐりの歌」が聴けて嬉しかった。この前聴いたのは、3年近く前の吉岡菜月さんのコンサートだったか。

内容的には、時間的制約もあってかかなり駆け足で「銀河鉄道の夜」のストーリーをトレースする感じだったけど、それで却って宮澤賢治の原作を読み返したくなったよ。
今週末から行くニュージーランド星見旅行には、実家に置いてある「銀河鉄道の夜」の、僕の好きなブルカニロ博士が登場する古い版を持って行って読もうかな。
そういえば銀河鉄道の物語の終着となるのは南半球の星座「南十字星」だったなぁ…

大忙しの週末

2009-06-06 | 日記
今日は朝からお茶の先生の御自宅に伺って御稽古。
興が乗って、気が付くと昼過ぎまで御点前。
作法はともかく何故か今日は薄茶がえらく上手く点てられて、皆さんから美味しいと大好評だったので、調子に乗って都合六杯も点ててしまった。ああ足が痺れた…
今日の茶花は、紅透かし百合、白水引

御稽古後、S美容院でカット。
シャンプーしてもらいながら、7月22日の皆既日食の話でマスターとちゃーみーままさんと盛り上がる。
そうそう、
八代での日食の始まりは7月22日午前9時37分頃、
太陽が93%も隠される食の最大は午前10時56分58秒頃、
日食が終わるのはお昼の12時19分頃ですよ、ちゃーみーままさん!

ちなみに今日はこれからパスポート用の写真を撮るので、入出国時にイミグレで腹に一物あるのがバレないように
“マジメ爽やか青年風カット”にしてもらいました(何だそりゃ)。

それから、写真館でパスポート用写真撮影。
マジメ風カットのせいか、カメラマンさんに「髪が黒くてシュッとしてていいですねぇ~」と褒められる(?)。
いや~、結構白髪交じりですよ既に。

こんな感じで予定通り、大忙しの週末でした。
明日は…宮崎にプラネタリウムを見に行こうかね。趣味&遊びで忙しいのは苦にはならんのよ~。

ごろねこ

2009-06-06 | ねことか
ああ、やっと週末だ…
ごろごろして過ごそう、だってねこだもん。

と、ももちゃんが言ってるかどうかは知らないけれど、
僕は明日(ああ、もう日付が変わってる!今日だ)はお茶の御稽古に行ってから行きつけのS美容院で髪をカットして、
折角あたまがサッパリしているんだからついでにパスポート更新用の証明写真を撮って(夏休みのシリア・エジプト旅行から帰国する日が丁度、有効期限切れ6ヶ月前の日なのだ。帰国したらすぐ役所に更新手続きに行かねば。だからこの夏が、永年付き合ったパスポートの最後のお勤め…)、
ああ、休日だってのに忙しい!

という訳で、週末の宵の口だけどもう寝ます。
おやすみなさい…

地球旅行も楽じゃない

2009-06-04 | 旅行
今日は勤め先で、夏休みに予定している海外旅行で必要となるビザ取得用書類の発行を申請。
…いや~大変だった。

実は、夏休みにエジプトシリアへの旅行を予定しています。
来週ニュージーランドに行くのに、なんという放蕩三昧…けしからん!
と、我ながら思うんだけど、約10年間かけてコツコツ貯めた航空会社マイレージの在庫処分の大盤振る舞い、
つまりマイレージ特典無料航空券を使ってタダで行く旅なのでここは一つ大目に見て下さい。

で、ホントはインドに行きたかったんだけど、インド行き航空券はどうしてもマイレージ特典枠に空きが出て来ず
そうこうしている内に「インドもいいけど、オリエントもいいなぁ。アラビアに行きたいなぁ。」とか考え始めて、
結局エジプトのカイロ経由でシリアのダマスカス行き航空券に夏休みシーズンのマイレージ特典枠の空席を見つけて、これを予約してしまった。
「まぁ、インドの神様はまだ僕がインドに行くには時期尚早だと云っているということだろう、うん!これでいいのだ」いい加減なものである。

さて、そんな訳でインドの神様のお導きで行くことになってしまったシリアだが…
「今度、シリアに行くんだ」
と云うと皆さん決まって「ええ~!?危なくない?」と驚かれますね。
まあムリもないです、イスラエルやイラクの近所ですから。
だがしかし、最近シリアで何か物騒な事件が起きたってニュースは聞いたことないでしょ?実際、事件は起きてませんから。
色々調べてみたのだが、シリア国内は治安も良く首都ダマスカスは旧約聖書時代から続く世界最古の都市として世界遺産となっており、多くの観光客が訪れるなかなか魅力的な国らしいのだ。

でも、ひとつ厄介なことに、日本人がシリアに入国するには短期間の観光客でもビザの申請取得が必要なんですね。
これがかなり面倒臭い。
東京の某高級住宅地にあるらしいシリア大使館に一々赴くのは、九州熊本在住の勤め人にはまず無理だし、
思い切って大使館に電話して「パスポートを郵送するんで、ビザを通信販売(?)してくれません?」と問い合わせてみたら
「それは無理!直接取りに来い」とのこと。まあ当然だわな。
で、色々調べてみたら旅行代理店でビザの代理取得を請け負ってくれるところがあり、ここに頼めばOKだなと安心したら今度はあれやこれやと申請に必要な書類を提出しろと言われる。

その中でも「在職証明」というのが曲者で、何しろこればっかりは自力で書き上げて作成する訳にはいかない(それじゃ証明じゃなくて自称になってしまう)。
どうしても勤め先の手を煩わせて発行してもらうことになる。しかも英文で、だ。

そんな訳で、勤め先のmanさんにお願いして「在職証明」を出して貰う。
「ったく、ついこの間タイでサルモネラ菌にやられて入院したばかりだってのに。お前さんも懲りない奴だな!」
「スンマセン、今度は絶対、無事に生きて帰ってきます、です」
…タイでダウンした件を出されると、何も反論出来ません。反省してます…

ところが、帰宅後に調べなおしたら「在職証明」の書式を間違えていたことが判明。
やれやれ、明日またmanさんに謝って書き直して貰わないといかん。

「ああ、21世紀になったのに、地球旅行も楽じゃない!」

ところで、大和撫子の月旅行の方はいよいよ佳境、こんな凄い映像が入ってきました。

「かぐや」HDTVによるアントニアジ [HD]


「かぐや」HDTVによる低高度(近月点)撮影 [HD]


来週、制御落下してその旅を終え、月に帰る「かぐや」。
現在、月周回高度を極限まで落として文字通り「月面すれすれ」を飛ぶかぐやからのハイビジョン映像、アントニアジ付近は高度約21~22km、低高度(近月点)に至っては高度約11 kmですよ!これって、普通に飛行機に乗って飛んでいる高度と同じ位だね。

かぐやから見る月面には、パスポートやビザの申請が必要な国境なんか当然無い。
21世紀の月旅行は限りなく自由だ。

宇宙基本計画、決定

2009-06-02 | 宇宙
日本の宇宙基本計画、決定です。

宇宙基本計画:人工衛星34基打ち上げ…計画を決定(毎日jp)

しかし…

宇宙基本計画:「衛星」予算確約せず--政府決定(毎日jp)

『13年度までの5年間で現行の2倍の34基の人工衛星打ち上げを目指し、必要な資金を官民で計2兆5000億円と試算した。しかし、予算確保については「国の財政の許す範囲内で必要な措置を講ずるよう努める」と確約しなかった。』とあります(毎日jpより引用)。
現行の2倍の34基の人工衛星打ち上げ!いいねぇいねぇロケット打ち上げを見に行く楽しみが増えるねぇ、といきたいところですが、如何せん「しかし、予算確保については~中略~確約しなかった」ですから。
しかし」ですから!

この場合の「予算は確約しない」は「予算は出ないよ」と同義であることは明白でしょう!?

何だか、日本の宇宙への道程の先に暗雲が立ちこめてるのを再認識する結果に終わってしまったような…
ああ、こんな状況では一体いつになったら僕らの「はやぶさ2」は飛ぶことが出来るのか…

そういえば、パブリックコメントの結果もまとめられていました。
「宇宙基本計画(案)」に対する意見の募集(パブリックコメント)の結果について(内閣官房宇宙開発戦略本部事務局)

パブコメの総数は1510件に達したそうで、別紙のまとめもpdfで585ページに及びます。
意見は10にグループ分けされ、さらに分割・分類されているので、自分の書いた文章を見つけ出すのも一苦労でしたが、ちゃんと目を通して貰えた事は確かなようです。
それにしても、ここでも「はやぶさ」の跡を継ぐものを願う意見が目立ちますね。
それと、今回は「宇宙の軍事利用に道を開くものである」として、計画そのものに対する反対意見もチラホラ見られます。
平和を願うという意味では、人類の叡智そのものを具現化したというべき宇宙科学は究極の宇宙の平和利用ではないでしょうか、なんて考えたりもします。

結局、「意見は出すべき処に出した、声は届けた。やるだけのことはやった、後は成り行きを見守ろう」といったところでしょうか…?
でも僕は、これからも「はやぶさ」と「はやぶさ2」「はやぶさマーク2」の、そして日本の宇宙科学の応援を続けていこうという想いが一層深まったような、そんな気がしているのです。