宮城の農業普及現地活動情報

県内9つの農業改良普及センターから,地域の特色ある取組や,宮城を元気にする農業普及情報をお届けします!

~ぶどうを基礎から学ぼう~ ぶどう栽培技術講習会

2022年02月09日 17時12分50秒 | ④園芸産地の育成・強化支援
栗原地域では,シャインマスカット栽培への関心が高まってきており,栽培者も徐々に増えてきています。
しかし,「水稲育苗ハウスを活用して誰でも簡単にできる」というフレーズが先行している上に,「皮ごと食べられるおいしい品種」ということも相まって,ぶどう栽培の基礎を知らないまま導入してしまう人も少なくありません。
導入や栽培が先行している中で陥りやすいのが,基本的栽培技術を習得せず栽培年数を積んでしまうと,「今更聞けない」まま,いつも疑問を持ちながら栽培に取り組んでしまうことです。

そこで,シャインマスカットに限らず,ぶどうの生理生態を学んでもらおうと,令和4年1月31日(月)に「ぶどう栽培技術講習会」を開催したところ,25人の参加がありました。

これまでの研修会では,房づくりやせん定など,現場で実践を学ぶ機会はありましたが,今回の座学の講習では,ひとつひとつの作業が何のために,なぜ適期にしなければならないのかを,ぶどうの生理生態から学んでもらう内容にしました。
参加者の方々は,ジベレリン処理一つとってみても,なぜ2回行わなければいけないのか,なぜ適期を守らなければならないのかを改めて知ることにより,ぶどうの生理を知ることの重要性を認識されたと思われます。

ぶどうの生理生態をバックボーンに,今後も適時適切な栽培に取り組んでもらうよう,普及センターでは今後も理論と実地の両面で支援して参ります。



<連絡先>
宮城県栗原農業改良普及センター 先進技術班   
TEL:0228-22-9404/FAX:0228-22-6144

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~せん定の迷いを払拭~ シャインマスカットせん定研修会

2022年02月09日 17時09分42秒 | ④園芸産地の育成・強化支援
栗原地域では,水稲育苗ハウスを活用したシャインマスカット等の栽培が始まっており,新たな園芸品目として平成30年度から栗原圏域産地戦略プランの重点振興品目に位置付けられています。
普及センターでは,シャインマスカットをすでに導入している生産者及び今後導入意向のある方々を参集し,定期的に研修会を実施しています。

今回は令和4年1月18日(火),栗原市金成にて,その年の作柄を左右する重要な作業,「せん定」について研修会を開催したところ,25人の生産者が集まりました。

栗原市金成でシャインマスカットを手がける田中学さんを講師に,まずは芽の種類や芽座,犠牲芽せん定などの用語について説明いただいたあと,実際に枝を鋏んでいただきました。
短梢せん定は栽培歴の浅い人でもわかりやすい技術ではありますが,いざ鋏を入れるとなると迷いが出てしまいます。
講師の田中さんからは,「なぜこの枝を切るのか,自分で理由を声に出しながら鋏を入れていくように」と指導があり,実際に参加者にも樹を鋏んでもらうなど,より実践的な研修となりました。
普及センターからも,着果量の決定とそのために残す芽数の計算について説明を入れ,せん定の加減について指導しました。

次回は1月31日(月)に,ぶどう全般の生理生態について学ぶ「ぶどう栽培技術講習会」を開催する予定です。



<連絡先>
宮城県栗原農業改良普及センター 先進技術班   
TEL:0228-22-9404/FAX:0228-22-6144

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