宮城の農業普及現地活動情報

県内9つの農業改良普及センターから,地域の特色ある取組や,宮城を元気にする農業普及情報をお届けします!

「初冬直播栽培」現地実証ほ場で播種作業が行われました

2022年02月10日 12時26分30秒 | ③先端技術等の推進・普及による経営効率化・省力化
 令和4年2月8日から2月9日に,岩沼市の「初冬直播栽培」現地実証ほ場で,水稲の播種作業が行われました。
 「初冬直播栽培」は,平年20年に岩手大学が考案した技術で,慣行では3月から4月にかけて行われる水稲乾田直播栽培の播種を,積雪前の年内に行うことで作期を拡大することができます。古川農業試験場の現地試験として,亘理農業改良普及センター管内の法人が,令和4年作からの実証ほ場を担当することになりました。
 普及センター管内を含む仙台湾沿岸部は積雪が少ない地域であることや,水稲収穫後は年末年始にかけて大豆の収穫や稲わらの収集作業を行っている生産者も多いことから,実証試験では,慣行(3月中旬から4月中旬)より早い年明け播種の適応性を検討します。
 播種作業は,種子を殺菌剤・忌避剤でコーティングすることと,播種量をやや多くすることを除いて慣行どおりに行われ,播種後は慣行と同様に管理されます。今後は,出芽時期や苗立ち数等の生育状況を調査する計画となっています。
 普及センターでは,今後も水稲直播栽培の拡大に向けて支援してまいります。


<連絡先>
 宮城県亘理農業改良普及センター 先進技術班
 TEL:0223-34-1141 FAX:0223-34-1143

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令和3年度農業法人ステップアップセミナーを開催しました

2022年02月10日 12時00分30秒 | ①先進的経営体等の育成・経営安定化・高度化
 普及センターでは,仙台市及び公益財団法人みやぎ産業振興機構と共催で「農業法人ステップアップセミナー」を開催しました。参加者の皆様には,マスクの着用やパーティションの使用等により新型コロナウイルス感染症対策に御協力いただきました。
 毎年恒例の当セミナーは,今年度は農業法人の経営者及び若手・中堅社員を対象とし,人材育成や雇用管理,経営承継を題材に,令和4年1月7日から全4回コースで開催しました。当普及センター管内の10法人から18名の参加がありました。講師として,一般社団法人ひと・企業未来創造リンク(LinCs)に所属する庄司弥生社会保険労務士,松倉惠子特定社会保険労務士をお招きし,組織力の向上と発展につながる講義とワークショップを行いました。また,最終回では,有限会社耕佑(栗原市)の伊藤秀太代表取締役から,「地域が継続するための事業継承・会社作り」と題して実経験に則した事例紹介をしていただきました。参加者からは,「組織における自分の役割を再認識することができた」,「経営承継の事例を聞くことができて大変勉強になった」などの声をいただきました。

〈連絡先〉
宮城県仙台農業改良普及センター 先進技術第二班
〒981-8505 仙台市青葉区堤通雨宮町4番17号
TEL:022-275-8374
FAX:022-275-0296
E-mail:sdnokai@pref.miyagi.lg.jp

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女性農業者を対象とした「水稲栽培勉強会」の開催

2022年02月10日 11時13分00秒 | ②新たな担い手の確保・育成
 石巻農業改良普及センターでは,1月31日(月)に管内の若手女性農業者グループであるベジ☆hopeを対象とした「水稲栽培勉強会」を開催しました。このグループは平成24年に設立し,生産技術の向上や他の女性農業者とのつながりを作るため水稲や野菜の栽培などを行う女性農業者で構成しています。
 今回の勉強会は,水稲の栽培に携わる会員が,自分で水稲や水田の状況を判断して適切な管理ができるようになることを目的に,普及センター職員が講師となって行われました。例えば種子消毒は,いもち病やばか苗病などの病原菌を殺すために行うことや,水管理は丈夫な稲を作るために水稲の生育に合わせて水を深くしたり浅くしたり調整することなど,年間を通して1つ1つの作業について根拠を中心とした内容でした。
 参加者からは,「これまでは,指示された作業を言われたとおりを行っていた。なぜ行うのかが理解でき,考えて作業を行うことができる。社内では,ベテランの人が多いため初歩的な質問がしづらく,また勉強会や検討会には同年代や女性が少なく参加できていなかったが,今回は質問しやすかった。ぜひまた開催してほしい」との発言や,様々な質問が飛び交う活発な勉強会となりました。

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管内の水稲種子を生産する農協の担当者会議を開催しました

2022年02月10日 09時35分28秒 | ⑥時代のニーズに対応した農畜産物の安定供給
 県内の水稲生産者の中には,一般農家が次作に使う「イネのたね」を生産する‘採種’と呼ばれる経営部門をもつ農業者がいます。大崎農業改良普及センター管内は,この稲の採種で県内の6割を担う「たね」の産地です。水稲生産に使われる種籾は,遺伝的に純正で異品種が混入しておらず,病害虫に侵されていないなどの条件があり,厳しい基準に合格したいわゆる「優良種子」でなければなりません。
 このため,県内で作付される水稲優良品種に関して,主要農作物種子条例に基づき,採種ほ場における審査(特定種子生産ほ場審査といいます)とそこから採れる種籾に対して発芽の良否や不良な種子等の混入がないかを審査(生産物審査といいます)しています。
 普及センターでは去る2月7日に,採種農家の取りまとめや製品の流通等を担う農協の担当者を集めた「第2回管内種子場農協担当者会議」を開催しました。会議は,令和3年産の水稲種子生産の実績と総括,令和4年産に向けた取組み方針や種子生産技術に係る新たな知見の提供,継続的な優良種子生産のための改善点や留意点などが話し合われ,有意義な会議となりました。
 種子場(たねば)では,令和5年産の水稲生産に向け,厳しい基準に合格する種子生産への取組みがすでに始まっています。
<連絡先>
 宮城県大崎農業改良普及センター
先進技術班 TEL:0229-91-0726 FAX:0229-23-0910

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令和3年度農業・農村女性活躍表彰の最優秀賞を受賞

2022年02月10日 08時52分56秒 | ①先進的経営体等の育成・経営安定化・高度化
 令和4年2月4日に宮城県農業・農村女性活躍表彰の授賞式が県庁で行われ,大崎市古川の坂井悦子氏が女性地域社会参画部門(個人)で最優秀賞を受賞されました。
 この表彰は宮城県が主催で,農業・農村において地域の特色を活かした起業活動や子育て支援,女性のキャリアアップなどを行っている女性農業者や団体を表彰し広く紹介するものです。今年度は他に3組の方が受賞されました。
 坂井氏は自家栽培した大豆と減農薬栽培した米の麹で味噌加工を行い,農業の6次化に早くから取り組んでおり,また食材王国みやぎ「伝え人」として添加物を使わない昔ながらの味噌づくりを教える食育活動や地域からの期待に応え多くの役職を務めるなど,長年の功績がみとめられました。
 これまでの功績に深く敬意を表するとともに,今後も農業経営の発展の他,地域のみならず県内農業の活性化に向けて活躍されることを期待しています。


<連絡先>
 宮城県大崎農業改良普及センター  地域農業班
 TEL:0229-91-0727   FAX:0229-23-0910

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